pratiques théoriques

NON RIDERE, NON LUGERE, NEQUE DETESTARI, SED INTELLIGERE

Sunday, August 03, 2003

意志的隷従と怠ける権利

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 現在の日本の思想界にとってひょっとして最も重要かつ緊急の課題であるのは、どんな華やかな最先端の西洋現代思想を紹介することでもなく(それも重要だが)、実はある二冊の古典の分かりやすい翻訳、そして廉価な出版ではあるまいかと思うことがある。その二冊とは、エチエンヌ・ド・ラ・ボエシーの...
Sunday, May 18, 2003

ソーカル論争と生活指導

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 数年前、「 ソーカル論争」というのがあり、分析哲学+社会学といった感じの人々がフランス現代思想一般の自然科学的概念の安易な比喩的濫用を攻撃し、インターネット上でも「魔女狩り」のようなことが行われていた。  私はそのような是正はなされるべきであると思う。ただし、これが最重要問題だ...
Thursday, April 10, 2003

surprise

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皆さん、こんにちは。hfです。 生まれてはじめてくらいのひどい風邪(インフルエンザ?)をひいて3,4日寝込んでしまいました。もうだいぶ良くなりましたが。 >ヨーロッパの皆さま 来たる5月7日水曜日17-19時、マシュレゼミの今学期の最終回が行なわれます。マシュレ自身がJudith...
Friday, January 17, 2003

Re: Derrida

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hfです。 >sさん、お久しぶりです。私はデリダの講演・ゼミを聴いたこともなけれ ば、本人を直接目にしたこともなく、ただ本を通してしか知らないのですが、 (ysさんはデリダのゼミに出てるという目撃情報を入手しましたけども、最 近のデリダのゼミではどんなことが話題になってるんでしょ...
Sunday, January 12, 2003

Re: Re: HP見ました。(k01232)

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なんか「HTML相談室」みたいになって申し訳ありませんが、大事な難問が出て きました。仏語のアクサンがうまく表示されていないのですが、どうすればい いのでしょうか?あと、euc-jpで書かないとうまく表示されないというのは、 ヤフー(ジオシティ)の問題なのでしょうか?ブラウザの問...
Saturday, January 11, 2003

Re: 感謝(k01229)

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ssさん、isさん、ありがとうございます。この週末に改善します。サイト は手元では管理してません。ヤフー「ジオシティーズ」にあるのを使ってます。 スコセッシ、個人的には好きではないので、「ギャング・オブ~」の予告編を 観たときは、ああこいつも(リドリー・スコットのような?)批判な...
Friday, November 08, 2002

citephilo 2002

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hfです。 今年もcitephiloが始まろうとしています。 (ML01054など参照) 今年は明日金曜日から始まり、三四週間続きます。主な参加者は、バディウ、 バリバール、ラクー=ラバルト、ジジェク、ルーディネスコ、などなどです (完全なリストはHP上)。ブルデュー特集では、パ...
Thursday, October 24, 2002

"Le toucher, Jean-Luc Nancy"(2000)

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 デリダの350頁近い大著 "Le toucher, Jean-Luc Nancy"(2000) は、ナンシー のほぼ全ての著作を"Le toucher"という言葉で読み解いてみせる。  "Le toucher"というの...
Tuesday, October 22, 2002

ボチュル、『カントの性生活』(6)

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 京都朝日シネマ、みなみ会館、懐かしいですね。オールナイト徹夜もう体力的に無理かも(笑)。 ***  理由のないことではない。このテクストを手にした幾人かの大学人たちは驚きと不満を隠さなかったし、ソルボンヌ大学教授にして(今なお)高名なカント研究者たるヴィクトル・デルボー(186...
Sunday, October 20, 2002

精神分析における理論と実践

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 こんにちは。別に続編が続々登場というわけではないので、ご安心ください(笑)。 ***  人がその影と縁を切ることができないように、いかなる科学もその辺縁に位置する両義的な領域をあますところなく切除してしまうことができない。  たしかに化学(chimie)は今や、錬金術(alch...
Friday, October 18, 2002

ボチュル、『カントの性生活』(5)

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 カントは哲学の著作を仕事の前や後に、あるいは情熱に焦がれて、あるいは癒しのように書いたのです。彼は大学界のお偉方たちからは長い間、アマチュア哲学者と見なされていました。非常に遅くにではありますが、栄光が訪れた後も、カントは生き字引の役を演じ続けました。   75歳まで、すなわち...
Tuesday, October 15, 2002

ボチュル、『カントの性生活』(4)

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*カント商店  これまでほとんど言われたことがありませんけれども、カントがまったくケーニヒスベルクを離れたがらなかったことには、ごく単純な理由があります。彼はそこで「店」を営んでいたのです。  人々はカントが大学教員 だったからといって、とかく彼のことを、大学から給料をもらい、日...
Monday, October 14, 2002

ボチュル、『カントの性生活』(3)

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(今年はじめに書いたもので、 ML 01075 , 01081 の続きです。)  皆さん、こんにちは。リールでも(当たり前のことですが)始まりました、ユーロ。まあどうしてもふだんよりは混雑するけれど、思ったほど混乱はなくて、ほっとしています。 *  前回から提示しているのは「翻案...
Wednesday, October 09, 2002

対立の共同体(4)

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こんにちは。 例えば、イスラエルの市民運動に関する今回の田中ニュース(最後の民族性に 関するくだりを除けば、素晴らしい!)を次のニュースと併せ読むこと。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021007-00000069-mai-soci 3*...
Tuesday, October 08, 2002

対立の共同体(3)

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ナンシーの『対立の共同体』翻案(ML1076、1197)の続きです。 *  では、「我々」は何を共有=分割しているというのか?おそらくは「明かしえぬもの」を、すなわちブランショが『明かしえぬ』の第二部によって、そして『無為』という理論的なテクストに関する考察とデュラスの『死の病』...
Sunday, October 06, 2002

対立の共同体(2)

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 これまた今年一月初旬に「翻案」したものですが、共同体の問題を考える時 に、欠かせない本の一つだと思います。   *** 2*『無為』から『明かしえぬ』へ(pp.36-43.)  ナンシーが『無為』において、社会の「死刑」としての共同体の「作動」(oeuvre)を明らかにし、それ...
Saturday, October 05, 2002

ブルーメンベルク補遺(下)

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 ブルーメンベルクの代表作『近代の正統性』については、村上陽一郎の好意的だけれど内容のない書評以外に書評を見かけませんでしたが、まああれだけの大作ですからね・・・  というわけで、幾つか読んだ中からJean-Claude Dussaultという人の平均的な「否定的」書評を一つだけ...
Thursday, October 03, 2002

ブルーメンベルク補遺(中)

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『マタイによる受難』(仏訳1996)  世界の至る所で、かつてなく多様な形で、かつてなく多様な条件のもとで、何万もの人々が、ヨハン=セバスチャン・バッハの「マタイ受難曲」に耳を傾ける時代にあって、ブルーメンベルクは、今日の聴衆がそこに何を聴き取り理解することができるのかを問いかけ...
Wednesday, October 02, 2002

ブルーメンベルク補遺(上)

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 こんにちは。ML01096の続きです。 *  今年(2002年)の6月、ようやくハンス・ブルーメンベルクの大著「近代の正統性」(ウニベルシタス)の邦訳が4年がかりで完結した。フランスでは1999年に一巻本で仏訳が出たから、まあほぼ同時期といっていい。  それにしても、1966年...

対立の共同体(リール版)

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 駄乱長文に予めご容赦を願います。 ***  2002年8月12日付の田中ニュースに「パレスチナの検問所に並ぶ」という記 事があった。パレスチナの「自治区」(今や名目化した)とイスラエルの占領 地区との間を隔てる検問所をくぐった体験を記したものである。この記事を読 んだ時、まさか...
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