pratiques théoriques

NON RIDERE, NON LUGERE, NEQUE DETESTARI, SED INTELLIGERE

Monday, February 20, 2006

ベルクソンのアリストテレス論(2)

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では、まず全体の概要をおさえるところから始めよう。少し遠回りに見えるかもしれないが、ベルクソンの場所論が分析対象としているアリストテレスの『自然学』第4章を概観するところから始めることにする。 (1931年のCarteronの翻訳以来、実にほぼ70年ぶりに新しい仏訳が出た(tr....
Sunday, February 19, 2006

ベルクソンのアリストテレス論(1)

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(ちなみに、きりがないのでこれくらいにしておくが、ラテン語副論文に関して最後に三つ。 1)フランスの科学的心理学の祖といわれるテオデュール・リボー(Théodule Ribot, 1839-1916)の遺伝に関する1873年の博士論文( L'hérédité, étude...
Saturday, February 18, 2006

ベルクソン、『アリストテレスの場所論』

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これからしばらくベルクソンのアリストテレス論読解に向けて準備作業を行っていく。今回は余談。 *** 『時間と自由』すなわち『意識の直接与件に関する試論』は、ベルクソンが1889年に提出した博士号取得のための主論文であり、処女著作として有名であるが、その時の副論文である『アリストテ...
Friday, February 17, 2006

それから

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Aix-en-Provence大学での発表を無事終えた。主催者側のご好意で、単なるdoctorantとしては恐縮するほど至れり尽くせりの待遇であった。出席者は15人くらいで、ベルクソンの思想に(とりわけ『二源泉』に)共感を示すかどうかは別として、私の発表に関しては「明晰でとても分...
Tuesday, January 31, 2006

ベルクソンの人格理論

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『二源泉』についての講演まで、もうあと一週間となってしまった。今日、レジュメとベルクソンのテクスト抜粋を向こうの大学宛てに送った。テクスト抜粋は、5から40ページという話だったので、『二源泉』全体を概観できるよう、各章から断片を合計20ページほど選び出した。さまざまな要求(1)D...
Thursday, January 26, 2006

根源の彼方に

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デリダはほとんど読んだことがないが、なんとなく嫌いだ、という方は哲学関係者の中にも多いであろう。だが、少なくともプロである限り、読まず嫌いは禁物である。ここでは、食わず嫌いを緩和していただくべく、ごく簡単にデリダ的な思考の一典型を示してみたい。 次に引用する一節では、「記号」を主...
Thursday, January 19, 2006

運転再開

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Auf deutsch を新たな形を加えつつ再開することにしました。よろしければご覧ください。hf
Monday, January 16, 2006

1.『二源泉』の位置(1)新たな論理の探求

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慌しく一週間が過ぎた。さぞ集中して勉強に励んでいることだろうと思われるかもしれないが、まったくさにあらず。相変わらずの事務処理に加え、思いがけない事件に巻き込まれ、2,3日潰れてしまった。 卑俗な、物悲しい、救いのない話で、精神的に疲弊した。私なりの「大リーグ挑戦」を励ましてくれ...
Monday, January 09, 2006

plan G (続)

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以前、plan Gとして話していた計画がほぼ正式に決まったので報告しておきます。2月8日に南仏Aix-en-Provence大学の「哲学と経済学(および社会科学)」というセミネールで、ベルクソンの『二源泉』について話すよう招待を受けたという件です。 友人の招待ですが、とても嬉しく...
Friday, January 06, 2006

Caute !

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冬休みは二つの論文の仏訳、フランスの某雑誌に掲載される予定のエッセイの改稿、そして何よりも書類の処理に明け暮れた。実際、一昨日、ようやく二ヶ月以上にわたる滞在許可証更新作業を終了し、昨日は一日中、事務処理に忙殺された。その甲斐あって、幾つかの懸案事項が一挙に解決されたことは喜ばし...
Saturday, December 31, 2005

優しいFWは生き残れない(哲学においても)

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今日、リズム論文の仏訳を終えた。明日はオーバーホールすることにして、新たに動き出すのは新年からにする。新年早々の目標は二つ。1)一月上旬に指導教官と会う予定なので、その際に約束の博論序論の一部を渡すこと。2)二月のAix遠征に向けて準備を始めること。 ところで前回のようなことをし...
Thursday, December 29, 2005

自己点検(仏語添削について)

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以前、自分のblog(もちろんblog一般ではまったくない)に対するとるべき 態度 と、とるべきでない 態度 して、こういうことを書いたことがある。 しかし、誰のためのblogなのか、何のためのblogなのか、ということをさらに考えた場合、結局のところ、上に挙げた二つの態度は必ず...
Saturday, December 24, 2005

365歩のマーチ(Gebrauch der Füße)

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"So geht es allen noch rohen Versuchen, in denen der vornehmste Teil des Geschäftes auf den Gebrauch der Vernunft ankommt, der nicht, ...
Friday, December 09, 2005

知の末路

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pense-bêteにも参加してくれている友人toshoheiさんが『週間金曜日』の「金曜アンテナ」というコーナーに、稲荷明古さんという方の「廃寮問題で係争中の山大」というごく短い 報告 が掲載されていることを教えてくれた。末尾を引用させていただく。  国賠訴訟の控訴審判決(今年...
Saturday, December 03, 2005

京大図書館BNC移転問題について

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私の友人たちの中にはすでにご存知の方も多いと思うが、一応念のためにここにも掲載しておく。 現在、京都大学附属図書館BNC(バックナンバーセンター)の桂キャンパス移転計画が持ち上がっており、それに対する反対運動が 組織 されている。署名頁は こちら 。 大したことではない、どうでも...
Friday, December 02, 2005

plan G

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現段階ではまだ詳細は書けないのですが、フランスのある地方大学に勤める友人が、ベルクソンについて話をしに来てはどうかという提案をしてくれました。 正直言って、嬉しい気持ちと不安の両方があります。一方では、もちろん嬉しいに決まっています。友人と言えども、まったく話のできない奴と思われ...
Thursday, November 24, 2005

日本は文化国家ではない?

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まったく正当な意見である(この対談「 日本を取り巻く無責任の体系 」は必読)。 国家は費用を出さない、その代わり地方の都合で六・三制さえ五・四制に変えていいなんて、事実上、国家が公教育を放棄したに等しい。教育の自由化・地方分権化を進めるっていうと聞こえはいいけど、実際には、子ども...
Monday, November 21, 2005

アメとムチ?

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<東京大>学業優秀なら行きたい学部へ 来年度から  優秀な学生はお望みの学部へ――。東京大(小宮山宏学長)は1~2年の学部前期課程から後期課程に進む際、成績優秀者には、入学したすべての科類から、すべての学部に進学する可能性がある「全科類」枠を06年度の新入生から導入する。一方、導...
Thursday, November 17, 2005

情動の科学哲学(épistémologie des affects)

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パスカル・ヌーヴェル(Pascal Nouvel)が、情動の科学哲学(épistémologie des affects)についてのセミネールをパリ7で行っているようだ。 ダーウィンの古典的な情動研究から、情動をコントロールする(エクスタシー、 MDMAなど)現代のメディカル・テ...
Tuesday, November 15, 2005

nemo repente turpissimus

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"Croire le mal moins rude quand il nous est commun avec plusieurs personnes, c'est, disait-il, une grande marque d'ignorance, e...
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