Thursday, June 30, 2011
頂き物
あるとき、売れっ子仏文学者のK先生が集中講義に訪れた。けっこう大きな教室、学生の入りはかなり良かったと記憶している。先生は例のごとくトークショーを始められた。
何やら現代思想を説明するのに現代音楽の例を引き合いに出していたと思うのだが、そこで憤然として手を挙げたのが若かりし氏であった。彼はそのアナロジーの正当性、音楽についてのいい加減な理解を厳しく糾弾した。
私はあとでこう諌めたものだ。「原君、君は間違ってる。歌舞伎町の女王を気取る歌手に、ソルフェージュをみっちりやっていないなどというのは、お門違いだよ。人には向き不向きがあるんだから、それはそれでいいじゃないか。どうして皆がクラシックの名演奏家にならなきゃいけないんだ」と。
そのように潔癖症の塊のようだった彼が、学部生向けの入門書を書くというので驚いた。
原大地『牧神の午後――マラルメを読もう』、慶應義塾大学教養研究センター選書、2011年5月。
入門書など絶対に書かない、そのように決意している人々がいる。新書やら薄っぺらい本を書きまくることが研究業績として評価され、読者からも望まれる時代にあって、そのような決意は実に貴重だ。
そのような人々が決意を翻して、入門書に手を染めたとき、はたしてどのような結果になるのか。転向者の論理と倫理はなかなか興味深い。かくいう私も、フランス哲学入門を書こうとしているが…(笑)。
Monday, June 27, 2011
L'Harmattan parutions Philosophie
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... PARUTIONS PHILOSOPHIE ...... mai-juin 2011 ... |
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AJAX, FILS DE TELAMON (Coll. Ouverture Philosophique, 22 euros, 240 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54714‑8 |
ALTERNATIVE SOCIOLOGIQUE (18,5 euros, 186 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55386‑6 |
L'ANIMALITÉ (Coll. Ouverture Philosophique, 14,5 euros, 152 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54968‑5 |
CAHIERS SIMONDON (Coll. Esthétiques, 15,5 euros, 154 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55045‑2 |
CARTOGRAPHIE DE L'UTOPIE (24 euros, 204 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑35821‑067‑6 |
CITÉ DE PLATON (25 euros, 176 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑8293‑0323‑4 |
LES DÉFERLEMENTS DE L'IMAGE (19 euros, 202 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55060‑5 |
LA DÉSOBÉISSANCE : UN MOTEUR D'ÉVOLUTION (Coll. Questions contemporaines, 13 euros, 136 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54422‑2 |
L'ÉTHIQUE COMME PHILOSOPHIE PREMIÈRE OU LA DÉFENSE DES DROITS DE L'AUTRE HOMME CHEZ EMMANUEL LEVINAS (Coll. Harmattan Cameroun, 11 euros, 76 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55395‑8 |
EXISTENCE ET VALEURS IV (Coll. Pensée Africaine, 26 euros, 258 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54780‑3 |
FIGURES DE LA PASSION ET DE L'AMOUR (Coll. Ouverture Philosophique, 17 euros, 170 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54800‑8 |
HENRI BERGSON ET LA NOTION D'ESPACE (Coll. Ouverture Philosophique, 20 euros, 198 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55071‑1 |
HUMEURS (Coll. Ouverture Philosophique, 28 euros, 298 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54259‑4 |
LA JUSTICE DANS LA SOCIÉTÉ (29,5 euros, 312 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55073‑5 |
KRISIS. PERSPECTIVES POUR UN MONDE AUX ALENTOURS DE 2010 (12,5 euros, 112 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55023‑0 |
LECTURES PHÉNOMÉNOLOGIQUES DE MALLARMÉ (Coll. Ouverture Philosophique, 13 euros, 130 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54733‑9 |
MERLEAU-PONTY, WHITEHEAD, LE PROCÈS SENSIBLE (Coll. Ouverture Philosophique, 21 euros, 208 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54721‑6 |
MÉTAPHYSIQUE DES CONTES DE FÉES (Coll. Métaphysique au quotidien, 17 euros, 184 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55116‑9 |
PARADOXE SUR LA RECHERCHE I (Coll. Epistémologie et philosophie des sciences, 39,5 euros, 450 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54956‑2 |
PARADOXE SUR LA RECHERCHE II (Coll. Epistémologie et philosophie des sciences, 30 euros, 318 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54957‑9 |
PENSER LE MAL AUJOURD'HUI (20 euros, 204 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑917714‑04‑1 |
PHÉNOMÉNOLOGIE DU DIEU INVISIBLE (Coll. Ouverture Philosophique, 24 euros, 260 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54989‑0 |
LA PHILOSOPHIE EN FRANCE AU XIXÈME SIÈCLE (Coll. Commentaires philosophiques, 13 euros, 126 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54630‑1 |
PHILOSOPHIE ET CINÉMA (Coll. Esthétiques, 24,5 euros, 250 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54565‑6 |
PHILOSOPHIE ET DÉFI DU DÉVELOPPEMENT EN AFRIQUE (Coll. Harmattan RDC, 14 euros, 134 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54534‑2 |
RATIONALITÉ PRÉDATRICE ET CRISE DE L'ETAT DE DROIT (Coll. Harmattan Cameroun, 20 euros, 214 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55387‑3 |
RAYMOND ABELLIO 1907-1986 (Coll. Ouverture Philosophique, 24 euros, 238 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55065‑0 |
RAYMOND ABELLIO 1944-1986 (Coll. Ouverture Philosophique, 25,5 euros, 268 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55066‑7 |
SPINOZA ET LA MÉDECINE (Coll. Hippocrate et Platon, études de philosophie de la médecine, 17,5 euros, 186 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54963‑0 |
LES STATIONS DE LA SAGESSE (Coll. Théôria, 15,5 euros, 164 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54668‑4 |
LE TEMPS, L'ESPACE, LA LUMIÈRE. (Coll. Sciences et Société, 29,5 euros, 314 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54711‑7 |
LA VÉRITÉ CHEZ ALASDAIR MACINTYRE (Coll. Ouverture Philosophique, 24,5 euros, 254 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54736‑0 |
VOIR UN TABLEAU : ENTENDRE LE MONDE (Coll. Ouverture Philosophique, 21 euros, 224 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55331‑6 |
アレゼール日本シンポジウム「沈黙の喪のなかにいる全国の大学人へ、福島そして東京からのメッセージ」
暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
+++++++
アレゼール日本シンポジウム「
2011年7月16日(土) 13:30~18:00
早稲田大学 早稲田キャンパス8号館B02教室(地下1階)
http://www.waseda.jp/jp/
発言: 石田葉月(福島大)、入江公康(立教大)、岩崎稔(東京外語大)
司会:岡山茂(早稲田大)
6月初旬、福島大学の教員12名が県知事に宛てて、
参加料無料、事前申込不要 主催:アレゼール日本
ワークショップ「日本哲学の世界への発信──ソースブック発刊を記念して」 *関係者限定
日時:2011年7月19日(火)16:00-17:30場所:東京大学駒場キャンパスファカルティハウスセミナールーム
KūkaiからKarataniまで─1360ページに及ぶ大部の史料集
英語による日本哲学の浩瀚なソースブック、Japanese Philosophy: ASourcebookの発刊を記念し、編纂者であるThomas P. Kasulis氏、James W.Heisig氏らを迎えたワークショップを行います。
書誌情報:James W. Heisig, Thomas P. Kasulis, and John C. Maraldo eds. JapanesePhilosophy: A Sourcebook. Honolulu: University of Hawaii Press, 2011,1360 pages.
プログラム
挨拶:小倉和夫(国際交流基金・理事長)
プレゼンテーション:Thomas P. Kasulis(オハイオ州立大学)James W. Heisig(南山大学)
コメント:中島隆博(UTCP)高田康成(UTCP)石田正人(ハワイ大学)
ディスカッション・質疑応答
司会:小林康夫(UTCP)
*総合文化研究科関係者および報道関係者のみに限定させていただきます
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)共催:南山宗教文化研究所協力:国際交流基金
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2011/07/utcp_workshop_the_transmission/________________________________________________________________________
哲学一歩前
《本というのはどんなものでも「ひとつの世界」です。それは、単発の紀要論文などを書くこととはまったく!次元の違う「世界」です。
本にはさまざまな形やスタイルがあるけれど、その「凝集」、いや、組み立てこそ、その人の「世界」の表現です。人文科学者は、ヒューマニティについてのひ とつの「世界」を、自分の「世界」として表現する「義務」がある。このことの途方もない恐ろしさと喜びとを味わって、はじめて一人前の人文科学者です。》
「40歳前にどうしても一冊出さなければならない」という廣松渉の言葉。自分の「世界」の探究。自分による世界の探究、自分の内なる世界の探究。まだ哲学の一歩手前にいる。一歩前に踏み出さなければならない。大昔に引用した広松の言葉。
Thursday, June 23, 2011
頂き物
旺盛に研究成果を発表し続けるそのエネルギーには本当に圧倒される。しかし、とりわけ、絶えず貪欲にさまざまな理論を取り込み、一見無縁なものと思われるもの、相いれない視点と思われるものをも、しなやかに取り入れてしまうところに、痛快さ、爽快感を感じる。
《応答には、まずはじめに触発してくる状況に対して介入する「行為」がある。これに対して、行為として状況へと直接介入するのではなく、状況へと適応できるように主体の側の構造を変化させるのが「治癒」である。もちろん「治癒」の結果、状況へと介入する「行為」が可能になるであろう。治癒論と行為論はそれゆえ並び合う関係にある。行為の現象学はハイデガーをさらに延長する可能性を持つが、本書とは別に計画したい。(…)そもそも社会的政治的な改革と、個人の脆弱性への手当は、本来は対立するものではないはずだ。繰り返しになるが、社会制度への介入に関わる行為論と、主に個人に関わる治癒論は並び立つはずである》(13頁)
私も同趣旨のことを、松葉祥一さんの書評として書いたつもりなので(日仏哲学会の会誌次号)、興味のある方はぜひご一読を。
*
九州大学名誉教授の高遠冬武先生から、『バンジャマン・コンスタン日記』(九州大学出版会、2011年6月)をいただく。「コンスタンと同時代、江戸期の文人政治家がものした「日記」が仏語に翻訳されたと仮定」し、その「反訳(一度訳されたものを元の言語に戻すこと)」として『コンスタン日記』翻訳を試みるというなかなかひねった姿勢が効果をあげている。
さっそく学生たちに見せ、「コンスタンは、『アドルフ』によって小説の分野で、しかしまた、政治思想においても、宗教思想においても、重要な人物であり、このような複雑さ、多面性を見る上でも『日記』を読むに如くはない」と読むことを推奨する。彼らに伝わったかどうか心もとないが…。
私自身も、早速拝読させていただこうと頁を開くと、たまたまシュライアーマッハー読後感があり(170-171頁)、「神なき宗教」について、「この主張、一見実に馬鹿げたる主張にも見ゆるが、著者が言わんとする意味においては正しかるべし。余も(…)趣旨は同じなり」と、非常に興味深い一説に突き当たる。
19世紀フランス思想に関わるすべての人にお薦めしたい一冊である。
Monday, June 20, 2011
6/21, 6/23アルノー・フランソワ講演会「ベルクソンの日本哲学への影響――西田幾多郎と九鬼周造の場合」
なおこれは21日阪大講演と同内容です。
hf
===
講演会タイトル:「ベルクソンの日本哲学への影響―西田幾多郎と
九鬼周造の場合―」(フランス語,通訳付き)
報告:アルノー・フランソワ(フランス,トゥールーズ第2大学)
日時・2011年6月23日(木)18:30~20:30
会場:法政大学58年館2階国際日本学研究所セミナー室
(2階エレベーターホール奥).
詳しくは:http://aterui.i.hosei.ac.
6/29など ロラン・ガジョ教授講演日程
このたび日本学術振興会の外国人招聘研究者(短期)
http://www.unige.ch/lettres/
つきましては下記の日程で講演などを行います。
ロラン・ガジョ教授講演日程
6月29日日本言語政策学会にて講演「複言語主義,
http://homepage2.nifty.com/
6月29日京都大学講演「複言語主義,
7月1日西南学院大学講演« Enseigner le français langue étrangère et construire du plurilinguisme : quelle équation ? »(フランス語のみ)16:30より
7 月14日南山大学講演« Politique linguistique, principe de territorialité et pratiques plurilingues : le cas de la Suisse »(フランス語のみ)15:00より
7月15日京都外国語大学講演« Plurilinguisme en Suisse »(英語)17:00より
7月23日「バイリンガル教育から見た統合型言語教育学」(
Interventions de M. Laurent Gajo au Japon
le 26 juin, colloque régional de la JALP, « Plurilinguisme: enjeux sociaux et ressources éducatives (en français) », Momoyanma-gakuin université.
http://homepage2.nifty.com/
29 juin, « Plurilinguisme: enjeux sociaux et ressources éducatives » (en français), université de Kyoto, 14:45-16:15, salle 216
1er juillet, « Enseigner le français langue étrangère et construire du plurilinguisme : quelle équation ? » (en français), université Seinan, Fukuoka , 16 h 30.
14 juillet, « Politique linguistique, principe de territorialité et pratiques plurilingues : le cas de la Suisse » (en français), université Nanzan (Nagoya), 15 h.
le 15 juillet, « Plurilinguisme en Suisse »(en anglais), université des études étarngères de Kyoto (Kyoto), 17 h
23 juillet, « la didactique intégrée sous l'angle de l'enseignement bilingue » (en français) journée d'études, université de Kyoto, 13 h.
6/24オーギュスタン・ベルク講演会「風土と人間の自性」
皆様
立教大学の河野哲也です。
オーギュスタン・ベルク氏の講演会がいよいよ来週
金曜日に行われます。平日の午後となりますが、多く
の方のご来場をお待ちしております。講演は日本語で
行われます。ぜひ、お誘い合わせの上、ご来場下さい。
******************************
オーギュスタン・ベルク氏公開講演会のお知らせ
「風土と人間の自性」
日 時 :2011 年6 月24 日(金) 13:00〜15:00
場 所 :立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 多目的ホール
池袋キャンパス案内 http://www.rikkyo.ac.jp/
キャンパスマップ http://www.rikkyo.ac.jp/
講 師 : オーギュスタン・ベルク(Augustin Berque) 氏(フランス社会科学高
等研究所・教授)
演 題 : 風土と人間の自性(Milieu et identité humaine)
人間主体の自性(アイデンティティ)は、個人のものであれ、
なかで文化によって変化する。本公演では、自然科学(
(西田幾多郎、ハイデガー、和辻哲郎)、人間科学(ルロワ=
コフとマーク・ジョンソン)の諸成果を結びつけながら、風土論 la mésologie の角度か
らこの問題を検討したい。人間の自性は、
空間のさまざまな階層において、
cosmophanies の過程から生じてくるのである。
言 語 : 日本語
司 会 : 河野 哲也(立教大学文学部・教授)
入場料無料、事前登録不要原発危機関連講演情報
こんにちは、三浦信孝です。
きのう日仏会館で講演討論会「福島原発危機とフランスの反響」
ドキュメンタリー「チェルノブイリ永遠に」上映のあと、
しかし、これは日仏会館での一連の企画の皮切りにすぎません。
6月28日(火)18時 ジャンピエール・デュプイ講演会
http://www.mfj.gr.jp/agenda/
7月5日(火)18時 ABC主催討論会「福島原発事故と現代文明の危機」
オーギュスタン・ベルク、服部英二、西谷修、田辺裕(司会)
http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/
また6月25日(土)午後には麗沢大学で地球システム・
ある学生の感想
先日はシンポジウムお疲れ様でした。
お手伝い(と言う程の仕事はしていませんが)
私はそもそもシンポジウムというものに参加したのが初めてで、
ここ最近特に自分の中で、哲学=哲学史の勉強 というイメージになってしまいつつあったのですが、
あと、
各先生方の発表やそれに対する議論を理解するのに時差があったり
秋のシンポジウムも、喜んでお手伝い致します。
父の日も終わりましたので、ひとまずゆっくり休まれて下さい。
Sunday, June 19, 2011
Thursday, June 16, 2011
Monday, June 13, 2011
言葉の壁
若手研究者に活躍の場を作ろうと努力しているつもりでもある。
英・伊語話すGK川島ら、選手の語学習得支援
読売新聞6月13日(月)18時50分配信
日本代表GK川島永嗣(リールス)らが発起人となり、スポーツ選手の語学習得をサポートする活動が13日、発足した。
海外を目指す選手や将来有望な学生らに、外国語習得ソフトを提供する。英語とイタリア語を話す川島は、語学習得を海外で成功するポイントに挙げ、「言葉 ができないことで成功できないのはもったいない。海外に出る日本人アスリートが言葉の壁を乗り越えて、もっと増えれば」と語った。
Wednesday, June 08, 2011
De Pontigny à Cerisy (éd. Hermann) à paraître
情報だけ貼り付けます。制度としてのフランス人文・社会科学(哲学のみならず)
に興味があるという方には、ポンティニーやスリジーは興味深い場所だと思います。
ぜひご参照ください。
DeuxLIEUXHISTORIQUES : PONTIGNY, une abbaye en Bourgogne,
CERISY, un château en Normandie.
Une MEME FAMILLE et des amis fidèles partageant un commun projet :
organiser des rencontres pour « penser avec ensemble ».
Une AVENTURE CULTURELLE, initiée, en 1910, par Paul
Desjardins, critique et pédagogue, dont sont explorés ici les engagements
littéraires et socio-politiques.
Une AVENTURE CULTURELLE, ouvrant un nouveau siècle par un exercice
d’auto-prospective pour une nouvelle économie des lieux et des idées afin que,
face aux défis contemporains, Cerisy exerce toujours, avec indépendance, son
rôle de passeur et de défricheur.
TABLE DES MATIÈRES
Ouverture : E. Heurgon
Section I : PAUL DESJARDINS & PONTIGNY : QUELLES FORMES DE L’ENGAGEMENT ?
Chapitre 1 - Ecrivains et sociétés :
Cl. Paulhan : L’utopie intellectuelle du groupe fondateur de la NRF,
P. Masson : Socrate et Protée, le dialogue difficile,
P. Mercier : Les entreprises civiques de Paul Desjardins étrillées par trois de ses amis protestants.
Chapitre 2 - Mouvements progressistes, de nouveaux intellectuels :
M. Cointepas : Arthur Fontaine, animateur des Décades politiques et sociales de Pontigny,
A. Ohayon : Jean Coutrot, les sciences de l’homme au service de la paix sociale,
A. Hatchuel : Paul Desjardins et les courants rationalisateurs : autour de Auguste Detoeuf,
Ch. Premat : Les réseaux intellectuels européens et la modernité des Universités Populaires,
F. Chaubet : L’intellectuel républicain. De Pontigny à Cerisy, destin d’une figure.
Section 2 : LA PLACE DES INTELLECTUELS DANS LE MONDE DES IDEES ET LA RECOMPOSITION DES SAVOIRS: QUELLES EVOLUTIONS AU COURS DU SIECLE ?
F. Gaillard : Mutation de la figure de l’intellectuel et recomposition des savoirs ?,
P. Ory : L’intellectuel ? Encore et toujours ?,
D. Lindenberg : Du « sacerdoce laïque » aux pensées du retour : un siècle d’utopies intellectuelles,
M. Wieviorka : Mutation de la figure de l’intellectuel dans la nouvelle ère des sciences sociales,
J. Poirier : La structure et le sens (1965-1975),
T. Gaudin : Cerisy au service de la pensée : le colloque sur les sciences cognitives (1987).
Section 3 : INTERMEDE
B. Lehalle : Cerisy, regards d’aînés (A. et G.-E. Clancier, M. Deguy, G.-A. et L. Goldschmidt), Choix de lettres à Paul Desjardins : M. Arrivé, M.-C. Bancquart, C. Brulant, Th. Desjardins, P. Epstein, M. Gendreau-Massaloux, A. Gofmann, K. Gundersen, M. Itty, B. Karsenti, G. Macher, N. Mathieu, J. Petersen, P. Rebollar, S. Richou ;
J. Landrieu : Une lecture des « Lettres à Paul Desjardins » ;
C. Espinasse : « Bribes de lettres », adaptation théâtrale, scénographie potagère.
Section 4 : DES LIEUX POUR LA PENSEE : PERSPECTIVES POUR CERISY
Chapitre 1 – Cerisy, entre héritage et prospective :
E. Heurgon : Cerisy demain, le fruit d’un héritage prospectif.
Chapitre 2 - Les intellectuels du monde : quels espaces pour la pensée ? :
J.P. Montier : Présentation,
X. North : Langue française, francophonie, traduction,
N. Bond : Interpréter les sciences de l'homme et de la société,
Ph. Noble : Le réseau culturel français à l’étranger et Cerisy,
F. Allaire : Regards croisés euro-méditerranéens et création,
M. Gendreau-Massaloux : Cerisy, vu d’ailleurs.
Chapitre 3 – Une nouvelle économie des lieux et des idées ? :
Sylvain Allemand : Présentation,
Ch.-B. Heidsieck : Cerisy, passerelle entre le monde de l’entreprise et le monde associatif ?,
V. Seghers : Cerisy, à l’heure de la nouvelle philanthropie,
J. Csergo : Cerisy, un patrimoine culturel immatériel ?,
F. Beau : Le château qui était aussi léger qu’une montgolfière,
S. Juguet : Les enseignements d’un atelier de "récréativité".
Chapitre 4 – Quand les acteurs locaux pensent leur territoire :
Pierre Bouet : Cerisy et la Normandie de 1952 à 2010,
Cerisy en Normandie et dans le Grand Ouest, table ronde animée par Sylvain Allemand, avec Philippe Augier, Pascal Buléon, Philippe Duron, Jean-Pierre Montier.
Conclusion - Du proche à l’universel : Cerisy vers un nouveau siècle, table ronde animée par Jacques Vistel, avec Kléber Arhoul, Pascale Cauchy, Carole Dornier, Jean-Baptiste de Foucauld et Claude Halbecq.
BON DE SOUSCRIPTION
valable jusquʼau 30 août 2011
à retourner aux éditions Hermann,
6 rue de la Sorbonne 75005 PARIS
Le montant de ma commande est de...................euros, je joins à ma commande mon chèque de règlement à l’ordre des éditions Hermann.
Expédition à :
Nom:...........................................................Prénom..............................................................................................
Adresse: ........................................................... CP :. ............. Ville: ................................................................
e-mail :........................................................... Téléphone : ...........................................................................
Hermann
... À CERISY
... “penser avec ensemble”
... 2010”
DE PONTIGNY À CERISY
Des lieux pour “penser avec ensemble” 1910 - 2010
format : 150 X 230, 570 pages, Isbn 978 27056 8129 6, prix 23 euros
sortie en librairie fin septembre 2011
DE PONTIGNY À CERISY
des lieux pour “penser avec ensemble”
prix de souscription 19 euros au lieu de 23 euros ( Frais de port offerts)
je souhaite commander ........ ex.
Tuesday, June 07, 2011
『将棋をやってる子供は、なぜ「伸びしろ」が…』
今週の本棚・新刊:『将棋をやってる子供は、なぜ「伸びしろ」が…』=安次嶺隆幸・著
◇『将棋をやってる子供は、なぜ「伸びしろ」が大きいのか?』
(講談社・1470円)
将棋は礼に始まり礼に終わる。「お願いします」「ありがとうございました」はもちろんだが、「負けました」と潔く認めて頭を下げることが重要だ。そこに将棋の精神性が凝縮されているという。
6年生の子が5年生に負けたときのこと。悔しくて涙が落ち何も言えない。そばで見ていた子がそっと盤面の涙をふきとる。最後は周囲の子の励ましの 中で「負けました」と言えたそうだ。著者は小学校教諭の傍ら長年にわたり将棋の指導をしてきた。つくづく思うのは<子供たちが「真剣になれる」実体験の重 さ>だ。集中力や相手への配慮など人生の糧を得る機会が詰まっている。
羽生善治名人の言葉や事例も多く引かれている。将棋を知らない人が読んでも興味深い教育論だ。(冠)
毎日新聞 2010年11月7日 東京朝刊
先々週はルソーとロココ、先週はディドロとグルーズ、今週は…。
メーヌ・ド・ビランの生涯について語ろうと思うと、
フランス革命前後の社会変動について一通りのことを説明しておかないといけない。
それで、いろいろ学生に分かりやすく(かつ生き生きとした仕方で)
説明する方法はないかと知恵を絞る。
いろいろ革命関係の資料(とりわけ入門書)を読み漁る。
そして、ビラン関係の本ももちろん読み漁る。古いところから新しいところまで。
ビランの重要性を強調するうえで、カントと比較するのは実際、悪くない戦略だと思う。
「フランスのカント」という表現はどこまで妥当で、どこからが妥当でないか。
フランス・スピリチュアリスムとは何か。
ビランを面白いと思わせることが出来たら、と願っている。
来週はビランの残りとコント。19世紀フランス思想の面白さをいかに伝えられるか。
Sunday, June 05, 2011
書評完成
さて、息つく暇もなく、明日の授業準備である。明日は…メーヌ・ド・ビラン!
Friday, June 03, 2011
なんとか直子さん
正論をおっしゃる。
各大学独自の入試などなくして、国が統一の(平準化された)、そしてもちろん画一的でない(暗記や機械的反復練習を要求しない)高校卒業試験(フランスで言うバカロレア)に替えるべき。そうすれば、偏差値の序列が崩れ、どの大学に入るかは、どの学問を勉強したいかによって定まるようになる。いや、そのとおりですけど…(可能ならね)。
教壇の上から講義するのでなく、丸くなって議論すべき。いや、その通りですけど…(可能ならね)。
日本を叩く、叩く、とにかく叩く。そしてオランダ(北欧)万歳。単純な戦略とストレートな挑発に快感を覚える人もいるだろうし、反発を覚える人もいるだろう。
パワーだと思う、彼女の魅力は。多少の技術の粗雑さは、豪快なスイングで吹き飛ばしてしまう、三振かホームランの長距離砲。政府の諮問委員会などにも呼ばれるようになってきたらしい。信念岩をも通す、か。あれはあれでいいと思う。
あのパワー、飽くなき闘争心、見習うべきかもしれない。大変そうだけど。
Thursday, June 02, 2011
仏文学会
5/27(金) 夕方に到着。立川の駅の中のホテルに泊まる。映画が見放題ということで『おとうと』を見始めるが、途中で耐えられなくなり、挫折。山田洋次ってこんなにひどかったっけ??
中田秀夫の『インシテミル』は最後まで見たが、実にくだらない映画。「ダメな映画を盛り上げるために、簡単に命が捨てられていく」という流行歌の一節があったが、まさにそのとおり。『バトルロワイヤル』とか『ライアーゲーム』とか『カイジ』も同じ路線だが、株、FX、宝くじ、ロト…、〈賭博〉の一般化の影響だろうか。
同じように、カジノの場面が出てきても、ゴダールの最新作『ゴダール・ソシアリスム』(原題Film socialisme)は素晴らしい。パンフレットには、以前のように「美しい画面が奇跡的に出てきて映画にしてしまう」という戦略でなく、ハンディカムの粗雑なイマージュを使った新たな時代に突入した、みたいなことが書いてあった。たしかに荒々しい画面もあったけれども、美しさは十分に健在であると感じた。子どもの被選挙権に関する最後のくだりなんか、60‐70年代の政治的ゴダールへの回帰も思わせる。
5/28(土) 午前中は委員会出席。ちゃんと仕事もしてます。というか、大学でも研究でも、この手の仕事が多すぎる…。お昼はtさんとロージナ。昼から研究発表。第一部は、k君のド・メーストル、デリダのヴァレリー論、プルーストの「信念」論、プルーストとラスキン論。第二部は、ルソー『新エロイーズ』論二本、b君のブランシュヴィック論(!)。
s先生にお会いして、遅れている原稿についてお小言をいただく。本当にすみません…。
懇親会、いろんな人と話す。尊敬するmさんとも久しぶりに少しお話しできてうれしかったです。
ブログ見てます、と言われると、いまだにドキッとする。ごく数少ない友人に向けて書いているつもりなので…。いや、もちろん、どなたに見ていただいてもいいんですけど…。
二次会、nさんに誘われ、大人数の飲み会。ホテルに泊まるつもりが、どこも満杯で、結局、nさんの新居に泊めていただくことに…。
5/29(日) 朝、シンポに参加。「今、フランス語フランス文学に何ができるか」、大変興味深かった。プルーストの吉川先生、バルザックの柏木先生、ラブレーの宮下先生、フランス語の古石先生。司会のおっしゃるとおり「四番バッターを並べた」メンバーで、時間が全然足りない。芸達者というのはこういうことを言うんだろうなあ。一流の学者はさらっと喋らせてもいいこと言う。
お昼はgさんやtnさんと和やかにバーミヤンで。初めて少し長くtnさんとお話しした気がする。gさんもそうだが、頭のいい駒場の人たちというのは、自分とはまったく違う世界に生きているのだなあと改めて実感。
昼からワークショップに参加。フランス人たちの「最近の文学における植物への生成変化」に参加。「動物」がよく取り上げられる昨今だが、植物も重要である。私の質問は的確だった――不毛な批判ではなく、発表をさらに広い議論へつなげていくための質問――と思うのだが、発表者には今一つ通じていなかったようで残念。まあ、こういうことはよくある。さらに、クロスの精度をあげていかないと。
総会後、某出版社の某さんと自著の刊行について相談。別の出版プロジェクトについても少し話す。すべて苦しいけれども、まだ死んではいない。