Tuesday, April 30, 2013

【ラジオ】ルソー、演劇、音楽、植物学

Philosophie
Rousseau, théâtre, musique et botanique
Lecture de textes de Jean-Jacques Rousseau ordonnés par Silvia Bergé, enregistrée le 24 février 2012 à la Comédie Française. Avant d’être le penseur, philosophe et romancier que l’on connaît aujourd’hui, Jean-Jacques Rousseau ambitionne une carrière de musicien et de maître de musique. Peut-être est-ce grâce à cette rigoureuse formation musicale qu’il est devenu un si parfait connaisseur ...

Saturday, April 27, 2013

無駄なパス――「序論」の要点

真のプロ野球好きは、3時間半の一球一球の駆け引きの中に「ドラマ」を見て味わう。表面的な野球好きは、プロ野球ニュースで勝ち負けやゲーム差、防御率や本塁打数、つまり「数字」だけを知って満足する(そんな自称「野球ファン」のなんと多いことか!)。要するに、そこに「運動」を体感するのか、運動が終わった後の「軌跡」を認知するのかの違いである。

ボールだけを見てサッカーを云々しているうちはまだ何も見ていないようなものだ。ボールだけを追いかけるカメラは、ゲームの一部を切り取っているにすぎない。テレビ画面には大切なものが映っていない可能性がある。

見るべきは、ボールと、ボール以外のところで起こっていることとの「あいだ」である。


「哲学は概念だけを見ていれば良い」というのを、少しだけ角度を変えて見るようにすると、もっと楽しくなってくると思います――序論の要点はそれに尽きる。



遠藤保仁が明かす極意「敵も味方も、一本のパスで次のプレーを動かす」



(一部抜粋)

──これはたぶん、ライトなサッカーファンだとなかなか分からないことだと思いますが、分かるとすごく面白いところだと思います。

遠藤 実際、分かりづらいことですけどね。僕自身は、やっている選手が分かっていれば良いと思います。「ムダなバックパスや横パスが多い」とよく言われます。もちろんムダな時もあると思いますが、意味がある時も当然ある。それを、一緒にやっている選手たちが感じてくれればそれで良いと思います。

──いや、サッカーファンは、それが分かった時、すごく楽しいと思いますから、ぜひ分かる人を増やしましょうよ。

遠藤 そうですね。サッカーファンの方々のサッカーを見る楽しさが、もっと深みを増してくれればいいですね。「サッカーはボールだけを見ていれば良い」というのを、少しだけ角度を変えて見るようにすると、もっと楽しくなってくると思います。

***


文/北健一郎

 2011年12月に『なぜボランチはムダなパスを出すのか?』という本を出版した。「ボランチが出している、一見ムダに見えるパスについて考察してみよう」というテーマで書いたこの本は、ありがたいことに多くの方に読んでいただいている。(…)本田圭佑でも、香川真司でもなく、遠藤だったのは、遠藤のプレースタイルが一般のサッカーファンにとって非常に伝わりづらいものだと感じたからだ。(…)
 技術が高いことは間違いない。ただ、プレースタイルはハッキリ言って地味だ。ボールを止めて、蹴る。ものすごく簡潔に言えば、遠藤がやっているのは、これだけだ。しかし、遠藤のプレーを分析して気付いたのは、単純作業に見える「止めて、蹴る」が、実はものすごく奥の深いものだったということだ。

■ビルドアップで遠藤は《ムダなパス》を多用する

(…) 遠藤でなければいけない理由──それはボランチのもう一つの重要な仕事である、ゲームをコントロールする能力にある。ディフェンスラインと前線、右サイドと左サイド、その真ん中に位置するボランチは最もボールに触る回数が多い。ボールに触る回数が多いということは、ボランチがどんなプレーをするかによってチーム全体に大きな影響を及ぼすことを意味する。

 分かりやすいのがディフェンスラインからパスをつないで組み立てていく「ビルドアップ」だ。ゴールを狙うには、中盤を飛ばして相手の最終ラインの裏にボールを蹴ったほうが速い。しかし、ゴールへの最短ルートは相手も警戒しているし、読まれてしまう。だから、パスを回しながらチャンスを狙っていくことが必要になるのだ。

 ビルドアップで遠藤は「ムダなパス」を多用する。

 具体例を挙げよう。センターバックの今野泰幸がボールを持っている。今野は前方の遠藤にグラウンダーのパス。遠藤のところに相手の選手が寄せて来ている。遠藤はボールを止めることなく、ワンタッチで今野にリターンパス。何てことはない、センターバックとボランチのパス交換である。だが、このプレーには明確な狙いがある。

 遠藤の狙いとは「自分がフリーになるための時間を作る」ことだ。リターンパスを出した時、遠藤をマークしていた選手はボールの行方を目で追う。その瞬間、遠藤はスッと相手の視野から消えながら動き直す。今野は遠藤のところへ、もう1回パス。すると、あら不思議。1秒前までマークにつかれていた遠藤が、前を向いた状態でボールを持っているのだ。

 2本のパス交換と、ちょっとしたポジション移動。やっていることはシンプルだし、タネもカラクリもある。しかし、このプレーがマネできるようでマネできない。それはなぜか。遠藤のパスは他の選手と、ちょっと違う。サッカーのピッチにおいては、この「ちょっとの違い」が大きな意味を持つ。

 相手が寄せてきた時、遠藤は慌てない。自分をマークしている選手を引き付け、かといって足を出されないギリギリのタイミングでボールを触って、パスをリターンする。もしも焦ってすぐに後ろに戻していれば、相手を食い付かせることができないのでパス交換の効果が薄れてしまう。このタイミングが《違い》の一つ。

 もう一つが、ボールの質だ。遠藤は次のプレーに合わせてパスを使い分ける。ワンタッチでパスが欲しい時は、パスを受ける選手の利き足に向けて、少しスピードを落としたボールを出して蹴りやすくする。逆にコントロールしてほしい時は、ちょっと強めに出して相手に寄せる時間を与えなくする。

 自分のところに来たボールを、後ろから相手が来たからと何も考えずに戻しているだけでは、その場しのぎの本当にムダなパスになってしまう。だが、遠藤のパスはムダではなく、次のプレーへの展開が考えられた、価値のあるパスになっているのだ。(…)

 もしかしたらテレビゲームであれば、遠藤よりも他の選手を起用したほうがチームが強い場合もあるかもしれない。しかし、実際のピッチではちょっとしたパスの強さや、タイミングといった細かいディティールが勝敗を分ける。そうした、言わば勝負の際を見極められるという点では、現時点で遠藤以上の選手はいない。(…)
 飄々とした表情でパスをさばきながら、時に鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れる──。14年、世界中のサッカーファンが「遠藤保仁」のすごさに気付くかもしれない。
SOCCER KING

Thursday, April 25, 2013

いただきもの(2013年3月・4月)

書物をご恵投いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
勉強させていただきます。


宮﨑裕助さんより

『世界の視点――知のトポス』第8号、新潟大学大学院現代社会文化研究科共同研究プロジェクト「世界の視点をめぐる思想史的研究」、新潟大学人文学部哲学・人間学研究会、2013年3月21日。

栗原隆編『感情と表象の生まれるところ』、ナカニシヤ出版、2013年3月29日。


西山雄二さんより

『人文学報』、首都大学東京人文科学研究科、2013年3月25日。



荒谷大輔さんより

『「経済」の哲学――ナルシスの危機を越えて』、せりか書房、2013年4月10日。



竹内綱史さんより

新名隆志・林大悟編『エシックス・センス――倫理学の目を開け』、ナカニシヤ出版、2013年4月26日。


【ラジオ】一人上手と初体験

こういうセクシュアリティに関する番組がさらっといくつも放送されてるんだよなあ、フランスでは…。

Mon corps, le plaisir et moi
Si la sexualité en couple est parfois difficile à verbaliser, le plaisir en solo l'est probablement encore plus. L'image doit rester secrète mais elle peut se raconter subtilement. Enquête sur la sexualité solitaire des femmes. Vous ne verrez rien, mais vous entendrez tout.


Sexualité
Il était une première fois…
Marion, Basil, Éléonore, Luc, Arthur, Jean et Pauline, ont entre 16 et 18 ans. Ils racontent leur première fois. Reportage : Farida Taher Réalisation : Emmanuel Geoffroy

Wednesday, April 24, 2013

5/24 ダン・ザハヴィ氏講演会「自己と他者:フッサールとメルロ=ポンティ再考」

立命館大学「間文化現象学研究センター」主催 (2013年)

ダン・ザハヴィ氏 講演会

同世代を代表する現象学研究者としてのみならず、心の哲学や認知科学の分野でも活発な研究活動を展開しているダン・ザハヴィ氏を招いて講演会を開催いたします。今回の講演では、ザハヴィ氏の長年の主題である間主観性理論に関する研究の成果が示されるでしょう。様々な方に関心を抱いて頂けるテーマです。是非ご参加ください。

日時:2013年 5月24日(金)16:20~18:30

場所:立命館大学 衣笠キャンパス末川記念会館第三会議室(※下記リンクのキャンパスマップ22番の建物)


講演タイトル:『自己と他者:フッサールとメルロ=ポンティ再考』(“Self and other: Revisiting Husserl and Merleau-Ponty”)

講演者:ダン・ザハヴィ (Dan Zahavi) 氏

<ダン・ザハヴィ(Dan Zahavi)氏 略歴>
コペンハーゲン大学(デンマーク)教授。1967年生まれ。ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー)で博士号取得、コペンハーゲン大学に教授資格論文提出後、現在に至る。邦訳のあるものとして、ショーン・ギャラガーとの共著The Phenomenological Mind: an introduction to philosophy of mind and cognitive science. London, 2008(石原幸次、宮原克典、池田喬、朴嵩哲訳:『現象学的な心:心の哲学と認知科学入門』、勁草書房、2011年)、Husserl’s Phenomenology. Stanford University Press. 2003(工藤和夫、中村拓也訳『フッサールの現象学』、晃洋書房)があり、その他にも多数の単著および論文があり、各国語に翻訳され広く読まれている。

※発表は英語で行いますが、原文および邦訳のコピーを配布する予定です。
ワークショップ後、講演者を囲む懇親会を予定しております。


●立命館大学衣笠キャンパスへのアクセス
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html >
●立命館大学衣笠キャンパスのキャンパスマップ
http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html >

Tuesday, April 23, 2013

近況(4月中旬)

いろんな方々に連載を宣伝していただいているようで、本当に感謝しております。ありがとうございます。今置かれた状況下では集中して執筆を続けること自体なかなか難しいですが、なんとか頑張ります。


4月11日(木)昼休み学生対応、3限授業準備、4限講義、その後、事務作業。

4月12日(金)k委員の仕事。学生対応。

4月13日(土)連載論文にようやく取り掛かる。
4月14日(日)連載論文の第1回目、なんとか締め切りに間に合わせました。k書房のHPにアップされましたので、よろしければどうぞ。

4月15日(月)1限講義。2限授業準備。3限ゼミ。4限講義。事務作業。
4月16日(火)3限講義、4限講義、5限(4時半‐5時半)結婚論DVD上映会、6限(6時‐7時)芸術関連DVD上映会、夜9時半まで授業準備。

4月17日(水)2限ゼミ、昼休み:ゼミ1年生と昼食、3限ゼミ、4限会議、学生対応、会議。

4月18日(木)事務作業、3限:授業準備、4限:講義、5限:事務作業、6限(6時‐7時)哲学史関連DVD上映会、授業準備。

4月19日(金)k研書類、i会書類、k研書類2、某書類。

4月20日(土)某書類(続)

連載の続きに取り掛かりたいのですが、なかなか…。

Monday, April 22, 2013

5/6-11 ピエール・テヴァニアン講演会(排外主義をめぐって)


一橋大学の森さんからお知らせが参りましたので、宣伝いたします。

フランスの哲学者で反差別の活動家でもあるピエール・ヴァニアンを招聘して「排外主義」をテーマにした講演を企画しております
テヴァニアンは1970年生まれでENS卒の哲学者で、年前のヌーヴェルオプセルヴァトール誌の特集「フランス思想界のスター50人」の一人にも選ばれた気鋭の知識人です。主著に La République du mépris. Métamorphoses du racisme dans la France des années Sarkozy (La Découverte, 2007), La haine de la religion. Le nouvel opium du people de gauche?  (La Découverte, 2013)などがあります。講演とあわせて、スカーフを着用するムスリム女性たちの声をとりあげたドキュメンタリー映画の上映もおこないます。
新大久保での反韓デモなど、日本でも排外主義の暴力が目に見える形で強まっており、そういう意味で非常にタイムリーな企画になってしまったことには何とも複雑な気持ちを抱いておりますが、排外主義の問題に向き合って考える良い機会ですので、周りの研究者や学生で関心のありそうな方がおられましたら、情報をまわしていただけると大変ありがたく思います。
また関連情報として、移住連の機関誌『Mネット』で一月に「日本の排外主義」特集号を組みましたので、こちらのほうもあわせてご覧いただければ幸いです。

それではよろしくお願いいたします。

森千香子
----------------------------------------------------------------

Pierre Tevanian 来日講演日程
5月6日 大阪大学 14時−17時30分 上映会&講演会
「多文化教育の危機-苦悩するフランス公立学校の現在-」
討論者 池田賢市(中央大学) 


5月7日 同志社大学 17時−20時  上映会&講演会
「フランス共和国とイスラームーーー共生は可能か
http://global-studies.doshisha.ac.jp/images/pdf/2013-05-07.pdf

5月8日 東京日仏会館 18時21時 上映会&ディスカッション 
「スカーフ論争メディアがつくった虚構」
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2013/05/08/index_ja.php
討論者 森千香子 

5月10日 一橋大学 東2号館2301 16時30分19時 
「負け組が排外主義を煽る」は本当なのか?ーー政治家、マスコミ、学者がうみだすゼノフォビアの合意
討論者 安田浩一(ジャーナリスト)
(添付のチラシを参照)

5月11日 東京外国語大学 14時17時 上映会&ディスカッション
「社会の寛容さと共生の現在ーーーフランスのスカーフ論争から」仮題)
討論者 徐阿貴(お茶の水大学)


*上映会はジェローム・オスト『スカーフ論争———隠れたレイシズム(Un racisme a peine voile)(2004年、フランス、カラー、74分、日本語字幕付き)を上映。

Saturday, April 20, 2013

4/26 Michel OLIVIER : « Une lecture lyotardienne du différend transatlantique : une affaire de croyances divergentes sur l’hétérogénéité de la raison »


Ciepfc-Cirphles (ENS, Paris) et Ireph (Université Paris Ouest)
Vendredi 26 avril 2013 2013, 17h-19h
Ecole normale supérieure, Salle Pasteur
Michel OLIVIER : « Une lecture lyotardienne du différend transatlantique : une affaire de croyances divergentes sur l’hétérogénéité de la raison »
Dans sa présentation de l’ouvrage La pensée américaine contemporaine (PUF, 1991), Jean-François Lyotard écrit : ’je crois que nous pensons sincèrement [nous, les penseurs français] que les vraies questions ne sont pas sujettes à argumentation et que seule l’écriture peut les accueillir’. Ainsi le différend entre pensée analytique et "pensée française" serait bien réel. Il ne s’agirait pas d’une simple affaire de style d’argumentation, ni même d’une opposition argumentable entre réalisme dénotatif et phénoménisme. Il ne s’agirait pas non plus d’un désaccord sur le rôle central de la proposition, munie de sa condition de vérité aimablement publique, par opposition au mot ou au texte. Il s’agirait plutôt de deux ambitions divergentes, que l’on pourrait résumer ainsi : la pensée analytique admet la puissance englobante de la discussion rationnelle. La "pensée française" (fidèle en cela à Kant et au second Wittgenstein) admet que toute discussion rationnelle repose sur un accord qui la précède et qui peut (et parfois doit) n’être pas là. Présupposer cet accord serait la violence même. Après avoir déployé et critiqué l’argumentation de Lyotard, nous la confronterons à quelques cas, notamment issus d’articles de Rorty et de Nagel. Puis nous construirons une petite discussion transatlantique (ou presque) entre Lévinas (notamment Lévinas lu par Derrida) et Tugendhat, sur la question des fondements de la morale.

Organisation
Elie During (Université de Paris Ouest – Nanterre) / Frédéric Fruteau de Laclos (Université de Paris 1 Panthéon – Sorbonne) / Jean-Michel Salanskis (Université de Paris Ouest – Nanterre)

5/13 「東アジアの「西洋史学」について語り合う――林志弦さんを囲んで」

この企画は、
5月11日の日本西洋史学会大会の公開シンポジウムの
内容をうけて開催されるもので、

ポーランド史およびグローバルヒストリーの研究者として知られる
韓国・漢陽大学のリム・ジヒョンさん
(Pr. Lim Jie-Hyun, Hanyang University, Korea)とともに、
東アジアにおける「西洋史学」「世界史」をめぐる問題について
議論がおこなわれる予定だそうです。

***


「東アジアの「西洋史学」について語り合う――林志弦さんを囲んで」

日時: 5月13日(月) 11:00~13:00

場所: 京都大学文学研究科 新館 地下大会議室

内容: 5月11日(土)の第63回日本西洋史学会大会公開シンポジウムの内容を
ふまえて、東アジアにおける「西洋史学」と「世界史」の過去・現状・将来につ
いて、自由に議論します。

※韓国語・日本語の通訳がつきます。

5/16-18 Colloque international « LE CINÉMA DE BERGSON : IMAGE - AFFECT - MOUVEMENT »


16, 17 et 18 mai : 

Colloque international
École normale supérieure (Ciepfc/USR 3308 Cirphles ENS-CNRS)
Université de Paris Ouest Nanterre (EA 373 Ireph, EA 4414 HARp)
« LE CINÉMA DE BERGSON : IMAGE - AFFECT - MOUVEMENT »
16, 17 et 18 mai
à l’École normale supérieure 45, rue d’Ulm 75005 - Paris

PRÉSENTATION
Bergson n’a jamais eu le projet de penser le cinéma pour lui-même, encore moins de produire une philosophie du cinéma. Sa célèbre critique de « l’illusion cinématographique » a une portée bien plus générale ; le cinéma n’y est jamais en position de comparé, mais de comparant. Il n’empêche, des premiers écrits critiques accompagnant cet art naissant aux recherches plus récentes qui, dans le sillage de Gilles Deleuze, ont voulu trouver dans la doctrine de la durée de quoi nourrir une réflexion contemporaine sur les images en mouvement, la philosophie bergsonienne n’a jamais cessé d’accompagner l’activité théorique suscitée par le cinéma. En réunissant des chercheurs issus de disciplines diverses, ce colloque international voudrait faire un pas de plus en envisageant quelque chose comme un « cinéma de Bergson ». Ce cinéma virtuel se dessine en filigrane dans son œuvre, au-delà des occurrences explicites du cinématographe ; on peut le dégager par une série de recoupements, au prisme d’une culture visuelle commune au cinéma, à la peinture, mais aussi à la littérature et aux sciences, en relation avec tous les dispositifs de vision appareillée qui reconfigurent la sensibilité moderne. Le cinéma de Bergson porte peut-être une autre idée du cinéma : le cinéma comme idée, au-delà de sa réalisation historique. Il concerne bien sûr les « vues animées », mais plus largement le mouvement des images, la place des émotions et des affects dans la relation esthétique que nous entretenons avec elles.
Organisation : Elie DuringIoulia Podoroga
Lien vers le téléchargement de l’argument complet :
PDF - 131.1 ko

« LE CINÉMA DE BERGSON : IMAGE - AFFECT - MOUVEMENT »
JEUDI 16 MAI, salle Dussane
14h00 Frédéric WORMS : Ouverture du colloque
Après-midi
Présidence : Frédéric Worms (Université de Lille, ENS, Paris)
Section 1 : Faux mouvements
14h15 : Arnaud BOUANICHE (Lycée Gambetta, Arras) : Bergson et le schématisme cinématographique de l’intelligence
15h00 : Clélia ZERNIK (École nationale supérieure des beaux arts de Paris) : Les paradoxes de l’« effet phi »
Section 2 : Sympathie et possession
16h15 : Raymond BELLOUR (CNRS) : Art, sympathie, hypnose, cinéma
17h00 : Mikhail IAMPOLSKI (New York University) : Expressivité et possession. Bergson et le cinéma expérimental de Maya Deren

VENDREDI 17 MAI, salle Dussane
Matin Présidence : Elie During (Paris Ouest-Nanterre)
Section 3 : Dispositifs de vision
9h30 : Maria TORTAJADA (Université de Lausanne) : Bergson au croisement des dispositifs de vision (XIXe-XXe siècle)
10h15 : Anne SAUVAGNARGUES (Université Paris Ouest-Nanterre) : Bergson, Simondon et le stéréoscope
Section 4 : Une philosophie-cinéma
11h30 : Mauro CARBONE (Université Lyon 3) : Qu’est-ce qu’une « philosophie-cinéma » ? La réponse du jeune Sartre via Bergson
12h15 : Ioulia PODOROGA (Université de Genève) : L’idée de mouvement « pur », de l’art pictural à l’art cinématographique. Bergson et la pensée des premiers théoriciens du cinéma
Après-midi
Présidence : Anne Sauvagnargues (Paris Ouest-Nanterre)
Section 5 : Cinéma exposé, cinéma étendu
14h30 : Mirjam SCHAUB (Hochschule für Angewandte Wissenschaften, Hamburg) : Y a t-il un cinéma étendu selon Bergson ?
15h15 : Dork ZABUNYAN (Université Lille 3) : Cinéma exposé et coexistence des temps
Section 6 : Bergson, Einstein et le cinéma
16h30 : Jimena CANALES (Harvard University, Cambridge Mass.) : Einstein’s films and Bergson’s movies
17h15 : Elie DURING (Université Paris Ouest-Nanterre) : La relativité des temps : du burlesque cinématographique à l’art vidéo

SAMEDI 18 MAI, salle de conférences
Présidence : Ioulia Podoroga (Université de Genève)
Section 7 : L’Image virtuelle
9h30 : John MULLARKEY (Kingston University, London) : What Does the Cinematic Background Demonstrate ? Depth of Field Thinking in Bergson and Bazin
10h15 : Maël RENOUARD (ENS, Paris) : L’image-réminiscence
Section 8 : Clôture/Ouverture
11h30 : Paola MARRATI (Johns Hopkins University, Baltimore) : Bergson et le cinéma de science fiction

2013年度の予定

遅々として進まぬ著書刊行計画。本当にありがたいことに、ウェブに連載という形で、尻を叩いていただけることになりました。sさん、ありがとうございます。頑張ります。

これに某委員、某代表、某編集委員、某国際シンポのオーガナイズが加わる。


授業:前期9コマ
月曜1限:教職・哲学…ごく基礎的な西洋哲学史(一年で全部やります)
月曜3限:3年ゼミ…結婚の脱構築。古今東西いろんなものを読みます。
月曜4限:倫理…結婚の西洋哲学史
火曜3限:哲学…芸術の哲学。芸術学部向けの授業。
火曜4限:教養講座…結婚の近現代日本史
水曜2限:ゼミ1…大学で学ぶ基礎を作る
水曜3限:ゼミ2…ベルクソンを読む。
木曜2限:卒論ゼミ
木曜4限:哲学入門A…古代ギリシア哲学篇(タレスからプロティノスまで)


著書・論文・翻訳の予定:5つ(日2、仏2、英1)
デジャヴ英語論文の校正(3月末)
B&F仏語原稿のバージョンアップ(4/3)
自著第1章(4月中)
デリダ翻訳(すぐ)
2009シンポ原稿(すぐ)


エラスムス:仏語で講義3回
5月中旬…形而上学と隠喩


発表の予定:4つ(日本語3つ、仏語1つ)

52. タイトル未定
日本フランス語フランス文学会2013年度春季大会
ワークショップ《来たるべき修辞学――文学と哲学のあいだで》(塚本昌則先生・郷原佳以先生と共に)
(2013年6月2日(日)午前10:30-12:30、ICU・本館252教室) (口頭発表②、2013)

53. タイトル未定
社会倫理研究所2013年度懇話会《恋愛と結婚のあいだ――「いき」の哲学、所有と誓いの脱構築》奥田太郎先生・宮野真生子先生と共に)
(2013年6月26日(日)午前10:30-12:30、南山大学・場所未定) (口頭発表③、2013)

54. タイトル未定
九州大学哲学会《哲学教育をめぐって》@九州大学古賀徹先生・須永一幸先生と共に)
(2013年9月29日(日)時間未定、場所未定) (口頭発表④、2013)

55. タイトル未定
PBJ2013 《??》@Paris
(Les 6-8 novembre 2013) (口頭発表⑤、2013)

2012年度の学術的成果

来年度こそは、自著!自著!いや、今年度は本当にいろいろあったのです。いろいろ…。

今年度は一冊の共編著と、五冊の共著(6本の論文)と、二冊の雑誌論文と、共著の紀要論文ひとつが出ました。
①2012年5月?に仏語で、Shin Abiko, Hisashi Fujita et Naoki Sugiyama (éds.), Disséminations de l'Evolution créatrice de Bergson.


②2012年6月に英語で、Alexandre Lefevbre and Melanie White (eds), Bergson, Politics, and Religion.
 
③もう一つ6月に英語で、 
Continental Philosophy: What and Where Will it Be? Special Issue of The Southern Journal of Philosophy, guest edited by Ted Toadvine (2012).

藤田尚志・久木山健一・佐喜本愛・田村隆・松原岳行・南佑亮「大学のために――ある読書会の記録」(担当箇所は、「序論」「6:大学の時間」)、『九州産業大学国際文化学部紀要』第52号、2012年9月、125‐152頁。

哲学の挑戦2012年2月に日本語で、
西日本哲学会編『哲学の挑戦』。


そして、もう一つ12月にフランス語で、Camille Riquier (éd.), Bergson.


⑦2013年1月に日本語で、金森修編『エピステモロジー――20世紀のフランス科学思想史』。



⑧⑨2013年3月13日にフランス語で、Shin ABIKO, Arnaud François, Camille Riquier (éd.), Annales bergsoniennes, VI: Bergson, le Japon, la catastrophe. 番号が二つ付いているのは二本論文が掲載されているから。




⑩2013年3月25日に日本語で、西山雄二編『人文学と制度』。
人文学と制度




Thursday, April 18, 2013

4/19 東大法学部教授・長谷部恭男氏の講演会「憲法をどうする?」@日仏会館ホール


m先生よりお知らせがありました。

***

4月19日(金)18時より日仏会館ホールで東大法学部教授・長谷部恭男氏の憲法講演会「憲法をどうする?」があります。
6月の参院選で自民党が勝てば一気に憲法改正の動きが出てくるはずです。
いかなる立場をとるにせよ、憲法問題を考えるうえで専門的知見を披歴していただけるはずですので、ぜひお出かけください。
朝日新聞オピニオン欄にのった長谷部氏の長文の論考を以下のサイトでみることができます。

5/10 ユリア・ヤンセン氏講演会「カントとフッサール――超越論的哲学における想像力」


立命館大学「間文化現象学研究センター」主催 (2013年)

ユリア・ヤンセン氏講演会

 想像力(構想力)の問題を、カントの理論哲学、フッサールの現象学、現代の美学的な観点から扱う諸研究で広く知られるユリア・ヤンセン氏を招いて講演会を開催いたします。今回の講演では、ヤンセン氏の中心的な研究の成果が示されるでしょう。様々な方に関心を抱いて頂けるテーマです。是非ご参加ください。

日時:5月10日(金) 16:20〜18:00
場所:立命館大学 衣笠キャンパス 学而館第2研究会室(下記のキャンパスマップ上の7番の建物)
講演タイトル:カントとフッサール――超越論的哲学における想像力
(Kant and Husserl: The Imagination in Transcendental Philosophy)

※発表は英語で行いますが、原文および邦訳のコピーを配布する予定です
※ワークショップ後、講演者を囲む懇親会を予定しております(場所未定)。こちらも是非御参加ください。

<ユリア・ヤンセン(Julia Jansen)氏略歴>
ユニバーシティ・カレッジ・コーク(アイルランド)准教授。ドイツ(テュービンゲンとマールブルク)で学んだ後、アメリカ合衆国で博士号を取得(the State University of New York at Stony Brook)。専門はカントの理論哲学、フッサール現象学や美学で、これらの分野で多くの論文を発表している。共編著書として、Rediscovering Aesthetics  (Stanford University Press, 2009) およびCritical Communities and Aesthetic Practices (Springer, 2011) がある。

●立命館大学衣笠キャンパスへのアクセス
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html >
●立命館大学衣笠キャンパスのキャンパスマップ
http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html >
お問合わせ先:立命館大学 人文科学研究所事務局
TEL:075-465-8225 FAX:075-465-8245 E-Mail:jinbun@st.ritsumei.ac.jp

【ラジオ】音楽における非表現的なもの

Philosophie

L’inexpressif musical
Aujourd’hui, François Noudelmann reçoit Santiago Espinosa pour "L’inexpressif musical" (Encre marine)  

Tuesday, April 16, 2013

連載開始

ようやく連載を開始しました。というか、単著執筆が一向に進まないので、事態の打開に向けて、sさんが提案してくださったのです。ありがとうございます。

勁草書房ホームページ掲載とツイッター告知をしていただいております。
http://www.keisoshobo.co.jp/news/n6082.html
https://twitter.com/keisoshobo/status/323643895500128256

よろしければご一読ください。

ベルクソンは「人は決して本を書かねばならないという義務はないのである」と言っていて、それはそうなのです。「哲学は、芸術と同じく、人間を通した世界の表現である」と思っていますが、その場合の「表現」は必ずしも「文章」でなくともよいと思っています。「対話」や「講義」でもいいし、講演会やシンポジウム、学会の「プロデュース」や「オーガナイズ」も一つの哲学的営為足りうると信じています。けれども、今の私にとって乗り越えるべき課題は、書くこと、それも掌品ではなく、一つの大きな思考の作品を作ることなのです。

【ラジオ】フランスの90年代

France
Les années 1990
Les années 1990
De lundi à vendredi, "Pas la peine de crier" s'est attelé à une tâche difficile : cerner les années 90, décennie aux contours flous. De conflits en Nirvana, ses cinq invités passent en revue les arts et idées de ce "temps de latence" compris entre la chute du mur de Berlin et les attentats du 11 septembre.

Saturday, April 13, 2013

【ラジオ】新たな家族政策は何を産み出すのか

アイルランドに次いで二番目の出生率を誇るフランス、2011年度の79万1千人に対して、2012年度は79万2千人。


Politique
De quoi va accoucher la nouvelle politique familiale?
De quoi va accoucher la nouvelle politique familiale?
Tout ne va pas si mal en France. Malgré la crise, nous faisons toujours autant de bébés. 792 000 l’an dernier, contre 791 000 en 2011, selon un rapport publié fin mars par l’Institut national d’études démographiques. Un taux de fécondité proche du renouvellement des générations, qui nous positionne au 2e rang européen derrière l’Irlande. Notre avenir est...

Thursday, April 11, 2013

近況(4月上旬)

たぶん時系列順にやらされている仕事を書いていくと、どれほど細切れに仕事をしているかということが分かると思う。

4月1日(月)会議。過去2回、苦汁をなめてきましたが、ようやく採択されました。…大幅減額でしたが。審査員は何を見ているんだろう。

4月2日(火)英人ネイティヴとの添削作業(1時間半)。

4月3日(水)k務ガイダンスの準備。ガイダンスで45分ほど「単位とは何か、単位設計とは何か」についてしゃべる。引き続きk委員の仕事(諸事情ある学生たちとの面談)。卒業生の突然の訪問。英人ネイティヴとの添削作業(1時間)。9月のk大シンポの打ち合わせ。

4月4日(木)k委員の仕事。『ベルクソン読本』が2刷になるとのことで、私の小文も若干修正。学生の読書感想文を読んで感想を書く仕事。某学会編集委員関係の仕事。コース説明会の資料作成。英語デジャヴ論文の修正。

4月5日(金)朝早くから晩まで大学重要業務。くたくた。帰宅後、来週からの授業準備。

4月6日(土)朝、6月南山シンポの打ち合わせ。

4月7日(日)授業準備。

4月8日(月)1限講義、2限授業準備、3限ゼミ、4限講義、その後、事務作業、授業準備。

4月9日(火)k委員の仕事、3限講義、4限講義、4時半より結婚論DVD上映会。

4月10日(水)2限ゼミ、3限ゼミ、4限k委員打ち合わせ、事務作業。

4/12 オリヴィエ・ヴィヴィオルカ講演会「フランスにおける第二次世界大戦の記憶:ステイクとアプローチ」

日時:2013年4月12日(金)16:20-18:30

場所:日本大学文理学部 本館1階B会議室(アクセスは下記URLを参照のこと)

http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/

オリヴィエ・ヴィヴィオルカ氏講演会

「フランスにおける第二次世界大戦の記憶:ステイクとアプローチ

La mémoire de la Seconde Guerre mondiale: enjeux et approaches

講演(90分) 16:40~17:50

休憩 17:50~18:00

質疑応答(30分) 18:00~18:30
*仏語講演、日本語通訳付き

主催:日本大学文理学部人文科学研究所〔総合研究費〕
「東アジアの情報統制と地域間・メディア間における
 テキスト変容に関する総合的研究」


オリヴィエ・ヴィヴィオルカ氏(Professeur, Olivier Wieviorka):

フランス学士院(Institut Universitaire de France)メンバー。カシャン市のフランス国立高等師範学校(ENS)歴史学教授。独軍による占領期(1940-1944年)レジスタンス運動や1944年の同盟国による上陸作戦の著名な専門家であり、この研究テーマに関して最も影響力をもつと称される書籍『Histoire du Débarquement』(ノルマンディー上陸作戦の歴史)や、『Une certaine idée de la Résistance. Défense de la France : 1940-1949』(レジスタンス運動に対する一種の考え方。1940-1949年にわたるフランス防衛とは)など、数多くの学術論文や書籍を著している。20世紀の社会・政治・軍事史を専ら取り扱う『Vingtième Siècle』学術誌の編集長でもある。


講演概要:

フランスにおける第二次世界大戦の記憶は、その後の、政治家の言を何度か左右させたほどの非常に熱い課題である。というのも、「戦争の記憶」と言われるものは以下の三つの体験と関わっているからだ①戦争経験そのもの(但し、フランスが参加した作戦は1940年5〜6月と1944年6月〜1945年2月 という短期間である);②長くて痛ましい占領経験;③権力主義のヴィシー政権の経験。その後、フランスは国家として均質な歴史解釈を試みたが、戦争の記憶 には上記の三つの異なる層が存在する為に、「沈黙の年月」に対する政治的な思い出に関しては、しばしば葛藤が起こった。また、第二次世界大戦の思い出は、国内ではフランス人をして葛藤させ対立させるのだが、不思議なことに国外レベルとなると、フランス人をしてドイツ人と団結させるのである。なぜなら、実施された「記憶の政治」がナショナリズムを煽動するためではなく、むしろ宿敵だった国民を近づけさせるためのものだったからである(仏独和解は記憶の積極性 をもっともよく表す事例である)。

Tuesday, April 09, 2013

4/20 フローランス・ケメックス講演会「政治と生権力――われわれは生の政治を必要としているか」@明治大学


Conférence à Meiji Univ
Intervenant: Florence Caeymaex
Date/Heure:Sam 20 avril/ 16 :00-18 :30
Lieu : Salle 1075, Liberty Tower, Surugadai Campus, Meiji Univ.
Thème : Politique et biopouvoirs : avons-nous besoin d’une politique de la vie ?
Langue : français (avec la traduction japonaise)

フローランス・ケメックス講演会
日時:4月20日16時ー18時半
場所:明治大学リバティタワー1075室
題目:「政治と生権力われわれは生の政治を必要としているか」
言語:フランス語、通訳有り