大河内泰樹さま、菊谷和宏さま、杉本隆司さま、福島知己さまより
平子友長ほか編『危機に対峙する思考』(梓出版社、
思えば4人の執筆者の方々とは、大学論・ベルクソン研究・結婚論と、
伊藤徹先生
伊藤徹『芸術家たちの精神史――日本近代化を巡る哲学』(ナカニシヤ出版、2015年12月31日)
フランス近現代思想を中心に、一方で結婚論、他方で大学論というサブテーマについて研究している私にとって、いずれの分野においても「有用性」が重要なキーワードになってくるので、今回のご著書の「有用性の蝕」という概念は大変刺激的でした。
また、ベルクソンに関してもかなり異端的な読解を試み、大学論や結婚論という「邪道」――「なんらかの「正統性」を設定し、それへの接近をもって「哲学」と思っている向きから見ると」(11-12頁)!――に手を染めている者からしますと、伊藤先生の「不羈なる勇気」には文字通り勇気づけられます。