いろいろ予期せぬアクシデントが重なり、特にサバティカル前半はかなり苦しんだが、後半は何とかペースを掴んできた。
例年同様、本年度の研究も、1)ベルクソンを中心とする近現代フランス哲学研究を軸に、2)哲学と大学、3)愛・性・家族の形而上学とその脱構築について進められた。
共著3冊(日本語2冊・英語1冊)、論文2本(英語1本、仏語1本)、翻訳が1冊(仏語⇒日本語)。その他が2つ(日本語2)
口頭発表が14本(すべて単独。日本語6本、フランス語6本、英語2本)。
出版物:著作・論文・翻訳など
01. (著作・共著)Yasushi Hirai (ed.), Bergson's Scientific Metaphysics: Matter and Memory Today, London: Bloomsbury Publishing. 05月18日刊行。
02. (論文)Hisashi FUJITA, "Sublime and Panoramic Vision: Bergson, Kant and Heidegger on Schematism," Bergsoniana no. 3 : Nothigness and Intuition. Bergsonism in East-Asia, July 2023, pp. 165-193. https://doi.org/10.4000/bergsoniana.1512 03. (翻訳)アンリ・ベルクソン『1903‐1904年度コレージュ・ド・フランス講義 記憶理論の歴史』(平井靖史・天野恵美里・岡嶋隆佑・木山裕登との共訳)、書肆心水、2023年10月。
04. (論文)Hisashi Fujita, "Déconstruire le mariage : Rétif entre Rousseau et Sade", Études rétiviennes no. 55, décembre 2023, pp. 109-127.
04. (その他)藤田尚志・鈴木泉・納富信留・平井靖史「哲学と時間――ベルクソン『時間観念の歴史』合評会記録」、九州産業大学国際文化学会編『九州産業大学国際文化学部紀要』第83号、2024年03月、29-68頁。
05. (その他)慶應義塾大学出版会Noteでの週刊連載「結婚の哲学史」(2024年1月~)
06. (著作・共著)フーリエ論集への寄稿、2024年春。
07. (著作・共編著)ベルクソンDI論集の共編著、2024年春。
発表01. Violence et mythe : l’ombre de Sorel entre Bergson et Benjamin
Atelier Bergson Programme 2022/2023
"Bergson et Sorel" avec Tommaso Giordani (Tallinn University, School of Humanities) et chair : Alice Ingold (EHESS),(24 mai 2023 13h-15h30 (CET) @ZOOM)(口頭発表①、2023-2024年度)
02. 愛の労働をめぐって(司会)
尾崎日菜子講演会「愛の労働ーケアとセックスワーク」(応答者:後藤正英、逆巻しとね、吉岡剛彦の諸氏とともに)(2023年7月14日(金)14:30-17:30@佐賀大学教育学部)(その他①、2023-2024年度)
03. レチフの分人的文学――ルソーと比較しつつ
鼎談:辻川慶子×藤田尚志×森本淳生「どぶ川のルソーと呼ばれた男――はじめてのレチフ・ド・ラ・ブルトンヌ」(2023年7月16日(日)16:00-18:00)@本のあるところajiro(その他②、2023-2024年度)
04. かゆみと哲学
社倫研トークラボ#3(2023年7月18日(火)19:30-20:45 南山大学ライネルス中央図書館1F NANTOルーム(その他③、2023-2024年度)
05. 寺山修司のいかがわしさ(司会)
『寺山修司の遺産――21世紀のいま読み直す』刊行記念「寺山修司は死んだのか?――演劇・短歌・競馬・映画から問い直す」(登壇者:伊藤徹・檜垣立哉・渡部泰明とともに)(2023年7月21日(金)19:00-21:00@本のあるところajiro)(その他④、2023-2024年度)
06. Bergsonian theory of memory in the causalist- simulationist debate
International Workshop
"Remembering : Analytic and Bergsonian Perspectives 3" organized by Kourken Michaelian, Douja Boumaza, Yasushi Hirai and Hisashi Fujita (17 November 2023, 13:00-13:50 @ Center for Philosophy of Memory, Université Grenoble Alpes + ZOOM)(口頭発表②、2023-2024年度)
07. ベルクソンにおける注意をめぐって(司会・応答)
ベルクソン『コレージュ・ド・フランス講義 1903-1904年度 記憶理論の歴史』合評会第一弾:現代諸科学との接合編 (書評者:兼本浩祐先生(愛知医科大学名誉教授)・澤幸祐先生(専修大学)、応答者として訳者一同とともに)(2024年01月29日(金)19:00~22:00@ZOOM)(その他①、2023-2024年度)
08. ベルクソン「記憶理論の歴史」をめぐって(司会・応答)
ベルクソン『コレージュ・ド・フランス講義 1903-1904年度 記憶理論の歴史』合評会第二弾:思想史編(書評者:中畑正志先生(京都大学名誉教授)・山口裕之先生(徳島大学)、応答者として訳者一同とともに)(2024年03月13日(水)19:00~22:00@ZOOM)(その他②、2023-2024年度)
09. La rythmesure revisitée
Bergson structuraliste. Atelier sur le livre de Sébastien Miravète (27 mars 2024, ZOOM)(口頭発表③、2023-2024年度)
10. La main de Bergson revisitée
Séminaire d'Arnaud François (8 avril 2024, à l'Université Poitiers)(口頭発表①、2024-2025年度)
11. "Intuition et réflexion." Adorno avec Bergson
Atelier Bergson Programme 2023/2024 (14 May 2024, 15-18h, ENS-Ulm, salle Pasteur / Zoom)(口頭発表②、2024-2025年度)
12. La philosophie plante de Bergson
??? in Nanterre (Sunday 2 October 2022, Seminar Room A701, Fukuoka University / Zoom)(口頭発表③、2024-2025年度)
13. Bergson et Kant
??? in Italy (Sunday 2 October 2022, Seminar Room A701, Fukuoka University / Zoom)(口頭発表④、2024-2025年度)
14. Bergson on Disposition
??? in Belfast, UK(口頭発表⑤、2024-2025年度)