Saturday, March 24, 2012

4/16 グレゴリ・ジャン講演会「ミシェル・アンリにおける情動性と過去性の形而上学」

鈴木泉先生よりお知らせ

***

 今日は講演会のお知らせです。
 法政大学において4月から開催される「エラスムス・ムンドゥスマスタープログラム ユーロフィロソフィー法政プログラム」のために来日されるGrégori Jean博士(ベルギー・ルーヴァン大学)の講演会を下記の要領で開催します。ふるってご参加頂ければと思います。
  Grégori Jean博士は、ミシェル・アンリの専門家で、最近、若きアンリのテクストの編集を終えたということです。今回は、その成果をも披露して頂きながら、デリダによる「現前の形而上学」批判との関わりにおいて、アンリ現象学の意義を明らかにするといった内容の講演をお願い致しました。とても興味深い議論を聞くことが出来るのではないかと思っております。

 記
 Grégori Jean博士講演会
 講演題目:« Affectivité et métaphysique de la passéité chez Michel Henry »
 日時:4月16日(月)15時半〜18時
 場所:東京大学文学部(本郷キャンパス)法文二号館二階教員談話
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
 使用言語:フランス語(簡単な通訳付き)
 エラスムス・ムンドゥスマスタープログラム ユーロフィロソフィーと哲学会(東京大学)の共催
 (どなたでもご参加できます。予約等は必要ありません)

佐々木隆生『大学入試の終焉―高大接続テストによる再生』

佐々木隆生『大学入試の終焉―高大接続テストによる再生』、北海道大学出版会、2012/2/25。

我が国の教育上の高大接続は、個別大学の入試が担う選抜機能に依存するものであるが、少子化に伴う「大学全入」は大学入試の選抜機能を低下させた。また、 高校学習指導要領の改訂による必履修科目の縮減により、大学での学習の基礎となるべき教科・科目を高校生が履修せずに大学に入学するという事態が生じてい る。本書はこのような事態を改革しようとする高大関係者のボトムアップの問題提起と議論から開始された文部科学省委託事業の調査研究報告をもとにしてい る。高大接続を可能とする普通教育を再構築し、知識基盤社会を支えるには、高大の教育上の接続を保証するための高校段階での客観的な学力把握のしくみ= 「高大接続テスト」(仮称)を検討する必要があることを提起し、そのあるべき姿を提示する。

ルーファス・ウェインライト《ピーチ・トゥリーズ》



かなり印象の異なるバージョンもどうぞ。

トゥールーズ事件終結

Toulouse, Mohamed Merah est mort Le tueur présumé de Toulouse et Montauban, Mohamed Merah, est mort après avoir résisté aux hommes du RAID ce jeudi matin. Des rafales de tirs ont été entendues en fin de matinée près de l'appartement où il était retranché depuis plus de 32 heures.(photo:Reuters)

Thursday, March 22, 2012

Antonio NEGRI : « Spinoza : une autre puissance d'agir »

Mar 20, 2012 07:46 am
"Actualités de la puissance", Responsables : Saverio Ansaldi, Gwenaëlle Aubry, Didier Debaise Dans le cadres du séminaire "Questions de métaphysique - Actualités de la puissance", Saverio Ansaldi, Gwenaëlle Aubry et Didier Debaise vont accueillir Antonio Negri.

ピエール・カスー=ノゲス

Le séminaire interne du Ciepfc accueillera ce vendredi 23 mars Pierre Cassou-Noguès (CNRS), auteur notamment de Mon zombie et moi. La philosophie comme fiction, (Seuil, 2010) et du Bord de l'expérience. Essai de cosmologie (PUF, 2010).
Pierre Cassou-Noguès interviendra à partir du texte ci-joint, dont le titre est :
"Où suis-je? La question des lieux de l'esprit et du sujet, de la philosophie des mathématiques à celle de la fiction."

ENS, 45, rue d'Ulm, Salle Pasteur (premier étage du pavillon Pasteur), 17h.

哲学者はどこにいるのか?

Où en sont les philosophes ? Aujourd'hui, François Noudelmann reçoit Michaël Foessel à propos du numéro de la revue Esprit de mars 2012, Où en sont les philosophes ?.  

トゥールーズ事件解決間近か

仏学校襲撃事件の容疑者が投降へ、武器も一部放棄=内務相

ロイター 3月21日(水)20時1分配信
仏学校襲撃事件の容疑者が投降へ、武器も一部放棄=内務相
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3月21日、仏南西部トゥールーズのユダヤ人学校で教師1人 と子ども3人が殺害された事件で、同国のゲアン内務相は21日、実行犯の男(24)が近く投降すると話していることを明らかにした。写真は現場周辺で撮影 (2012年 ロイター/Jean-Philippe Arles)
[トゥールーズ(フランス)/エルサレム 21日 ロイター] 仏南西部トゥールーズのユダヤ人学校で教師1人と子ども3人が殺害された事件で、同国のゲアン内務相は21日、実行犯の男(24)が近く投降すると話していることを明らかにした。

内務相は仏ニュースチャンネルのBFMTVに対し、「男は(現地時間の)午後にも投降すると話している」と語り、犯行に使用したとみられる銃を通信機器と交換したことを明かした。ただ、男は依然としてマシンガンやライフルなど他の武器を所有しているという。

またパリの検察当局者は20日、男が学校襲撃の模様を自ら撮影していたと発表。内務省によると、この事件をめぐっては、別の男1人がすでに逮捕されている。

一方、銃撃で犠牲になった4人の遺体はイスラエルに移送され、同国のエルサレムで21日に埋葬された。

アルジェリア系の男を包囲=7人死亡の連続銃撃事件―仏

時事通信 3月21日(水)20時58分配信
【パリ時事】フランス南西部でユダヤ人学校教師や仏軍兵士ら計7人が殺害された連続銃撃事件で、捜査当局は21日、アルジェリア系フランス人の男 (23)を容疑者と断定し、警察部隊がトゥールーズ市内にある自宅アパートを包囲した。容疑者は武装しており、投降の説得に応じる構えは見せているもの の、立てこもりを続けている。
4月22日の大統領選で再選を目指すサルコジ大統領は21日、急きょトゥールーズ入り。社会党のオランド前第1書記、極右・国民戦線のルペン党首ら主な候補も、事件犠牲者の葬儀参列のため現地に向かうなど、事件は大統領選の選挙運動にも影響を及ぼしている。
アパートを急襲した際、警官2人が銃撃を受けて負傷した。男はカラシニコフ自動小銃(AK47)などを所持しているとみられる。
ゲアン内相によると、男は国際テロ組織アルカイダのメンバーで「ムジャヒディン(イスラム戦士)」だと自称。アフガニスタンへの渡航歴があり、AFP通信は警察筋の話として、過去にパキスタンで逮捕されたこともあると報じている。
警察に対し、男はパレスチナの子供たちのあだを討つためユダヤ人学校を狙ったと話している。仏軍のアフガン駐留にも反対しているという。

Wednesday, March 21, 2012

何のための就職率?

大学が「就職率」にこだわる傾向の高まりは、数年前から留まるところを知らない。不況が進めば進むほど、大学進学者及びその親へのアピール度はいっそう高まるというわけだ。

だが、これでもなお、大学は「就職率」にこだわり続けるのか。すぐにやめる会社に必死で就職させるために、貴重な、二度と戻ってこない「大学の時間」を費やさせていいのか。

何度でも繰り返す。大学が養うべきなのは、目の前の、小手先の、「就職戦線」を突破する技術だけであってはならない。シューカツに落ちこぼれようがどうしようが、たくましく、その後の数十年を生き延びていく力こそが最重要に考え抜かれるのでなければならない。

「学士力」とは、考える力とは、まさにそのようなものでなければならない。政府および産業界は、首尾一貫しなければならない。国や企業をカミカゼ精神の「企業戦士」で一杯にしたいのか、国が傾こうが企業が潰れようが、とにかくしぶとく、笑いながら、生き延びていける「人間」に育てたいのか。それを「大人」が、「強き者」たちが、率先して選ぶべきなのだ。

大卒正社員、3年で20万人離職…政府推計

読売新聞 3月20日(火)9時39分配信
政府は19日開いた「雇用戦略対話」で、大卒の2人に1人、高卒の3人に2人が、無職や非正規雇用だったり、3年以内に仕事を辞めたりしているという推計を報告した。

推計によると、2010年3月に大学・専門学校を卒業(中退を含む)して社会に出たのは77・6万人。このうち正規雇用で就職したのは56・9万人で、正規雇用となっても約3分の1の19・9万人は3年以内に辞めるとみている。

卒業した若者のうち14万人は、無職だったり、アルバイトなどの非正規雇用に就き、6・7万人が中退するとした。

中退者や早期離職者、無職、非正規雇用に就いたのは計40・6万人(52%)に達する。高卒は一段と深刻で、35万人のうち23・9万人(68%)にのぼる。

【クリップ】<雇用推計>若者ミスマッチ鮮明 「即戦力」重視、構造的に

<雇用推計>若者ミスマッチ鮮明 「即戦力」重視、構造的に

毎日新聞 3月20日(火)13時7分配信
内閣府が19日の雇用戦略対話で示した推計は、若年雇用の厳しい実態を裏付けた。就職難の背景には、企業が新人教育の余裕を失い、「即戦力」重視になっ ていることや、学生の就職希望が大企業に集中し、人手不足の中堅・中小企業に人材が集まらない雇用の「ミスマッチ(食い違い)」がある。若者が満足に仕事 に就けず、経験を重ねられない現場は、日本経済の新たな不安定要因となりつつある。【赤間清広】

「予定の定員に達しなくても、希望するレベルの学生がいなければ採用を打ち切る『厳選採用』がここ数年、強まっている」。明治大就職キャリア支援部の担当者はこう語る。

明治大は11年春卒の就職内定率94%と「就職に強い大学」として知られる。3年時の就職希望先調査では有名企業ばかりに関心が集まるため、成長が期待 できる中堅・中小企業や、企業間取引が主力のメーカーなどにも目を向けるよう指導する。企業の協力も得て、卒業間際まで面接などの機会を提供する努力をし ているが、内定までこぎつけるのは年々厳しくなっている。

新卒者の雇用環境が悪化したのは、企業に人材育成の余裕がなくなっているのに加え、海外進出が進んだ大企業が外国人採用を加速させているためだ。大手機 械メーカーの担当者は「コスト競争が激しくなり、簡単な作業の外注が増えた結果、新人にふさわしい作業が減った」と指摘する。他社で経験を積んだ人材を採 用する方が「安上がり」のため、「企業は新卒採用を抑制し、中途採用を増やす傾向がある」(アナリスト)。就職しても、事前の希望にそぐわず不満があった り、管理職が多忙で若手社員の面倒を見きれなくなっていることが、早期離職に拍車をかけている。

経済同友会は2月、新卒採用に関する意見書をまとめ、「大規模なミスマッチは構造的な問題で、放置するわけにはいかない」と強い危機感を示した。伊藤忠 経済研究所の三輪裕範所長は「退職への抵抗がなくなり、より良い条件を求めて、求職者は人気企業に集中する。企業の二極化が深刻化している」と指摘する。

古川元久国家戦略・経済財政担当相は「若者が安定した職につけないと結婚して家庭を持つことが難しくなり、少子化も進む。蓄えを持てずに高齢期を迎えることになる」と指摘、今年6月にまとめる日本再生戦略に雇用対策を盛り込む方針だ。

しかし、従来通りの政策で効果を上げるのは難しそうだ。さらに、年金の支給開始年齢引き上げに合わせて65歳までの再雇用義務付けを進めるなど、若年層と高齢層両にらみの雇用政策を迫られていることも、対策を難しくしている。

【クリップ】ワーキングプア、ブラック企業、鬱で自殺…若者に悪循環

ワーキングプア、ブラック企業、鬱で自殺…若者に悪循環

産経新聞 3月17日(土)21時2分配信
ワーキングプア、ブラック企業、鬱で自殺…若者に悪循環
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貧困問題に詳しい作家の雨宮処凛さん。右は「ゆとり教育」推進の元文部省官僚の寺脇研さん、左は北海道大学准教授の中島岳志さん=2011年、シンポジウム「『橋下』主義(ハシズム)を斬る」(写真:産経新聞)
【karoshi過労死の国・日本 第3部】若者に迫る危機(1)

日本の将来を担う若者たちが過労自殺という形で「karoshi」に至る現実を探る。

【フォト】「マジで無理…」自殺する直前の業務日報のコピー

昨2011年世界規模で起きた、ある重大ニュースの発信源は米ニューヨークだった。「ウォール街を占拠せよ」。格差社会に疑問を持つ若者たちによって9 月に自然発生したデモが、フェイスブックやツイッターといった新しいメディアを通じ、わずか1カ月間で東京を含む1400以上の都市に波及したのだ。
■非正規20代の2割、月10万円みたぬ収入

デモは、先導者がおらず統一した要求もないという異例づくしだったが、だれかが必ずこんなプラカードを掲げていた。「We are the 99%」 (私たちが99%だ)。1%の富裕層が招いた金融危機を99%の貧困層が尻拭いしているという批判を込めた言葉だ。これが、日本の若者たちの間でも共感を 呼び続けているという。

貧困問題に詳しい作家の雨宮処凛(36)は「デモの広がりは、非正規労働者と正社員が対立するという構図が、嘘であることを気づかせてくれた」と説明し、過労死問題について重要な指摘をしている。「非正規労働者の貧困と正社員の過労死は、表裏一体の社会問題なのだ」と。

派遣社員やパート、アルバイトといった非正規労働者の待遇が悪くなれば、正社員は明日はわが身と感じて会社にしがみつく。正社員は過労死のリスクを抱え、非正規労働者は仕事を奪われてますます貧困に陥る-。そんな悪循環が、日本の労働現場に起きつつあるというのだ。

■30代3割が精神発症で労災申請…20代も2割

兆候は、若い世代にほど顕著に表れている。一昨年の厚生労働省調査によると、20代前半の働く男性のうち、非正規労働者の割合は46%。うち44%が月収10万円にも満たない。

大阪過労死問題連絡会会長で関西大教授の森岡孝二(67)は言う。

「ワーキングプアと過労死は、特に“ブラック企業”の中で併存している」

ブラック企業-。低賃金での長時間労働やサービス残業を強いたり、暴言などのパワーハラスメントが当たり前だったりする会社を意味する言葉だ。

この呼び方は、ネット掲示板への書き込みを書籍化した黒井勇人の「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(新潮社)で知られるようになった。

出版された平成20(2008)年は、ちょうどリーマン・ショックと「年越し派遣村」で、非正規労働者の貧困問題が注目された年だ。

年越し派遣村の出現を境に、若者に迫る過労死の危機が表面化したと考えるのが、NPO法人「POSSE(ポッセ)」事務局長、川村遼平(25)だ。川村 は、POSSEが受ける年間約350件の労働相談に、ある変化を感じている。派遣切りに続いて、入社1~2年目の正社員が不当に解雇されはじめ、それがな おも続いているというのだ。

「相談者の大半が、自分でも気づかないうちに過労死寸前まで働き、心を病んだ末に退職を強要されている」。川村はそう明かす。

■パソコン相手、孤独な労働

厚労省によると、働き過ぎや職場でのストレスから鬱病などの精神疾患を発症したとする労災申請は22年度、過去最多の1181件にのぼった。年代別では、30代の390件(33%)が最も多かったが、20代も約2割を占めていた。

「karoshi」が英語として使われだした約20年前は、40代の働き盛りが急死する例が目立っていた。

それが今は、精神疾患を悪化させて正常な判断力を失い、自ら命を絶つ「過労自殺」として、若者に蔓延(まんえん)している。これこそが、過労死問題に取り組む弁護士や学者、遺族たちに共通する、現状への危機感だ。

甲南大名誉教授の熊沢誠(73)は「今の若い労働者はコンピューターに向かう孤独な作業が多く、上司の圧力にも1人で対峙(たいじ)しなければならない」と指摘し、こう持論を述べる。

「若者は昔に比べて弱くなった、という精神論は必ず指摘されるが、それは本質的な問題ではない。ワーキングプアの若者が過労自殺の危機に直面しているいまだからこそ、社会は過労死問題と真剣に向き合わなければならないのだ」(敬称略)

大学の時間、社会/会社の時間、国家の時間

大学を論じることは、企業を論じ、社会を論じることにつながるし、またそのような見通しのもとに論じるのでなければ、大した意味はない。

公務員や教員、労組などを標的にした無理難題の非難が、ポピュリズムの最も容易な人気獲得の手法となって久しい。なるほど、それらの改革には一理ある。

(国家公務員を大幅に減らすのだという。仕事量を見ずに一律に数を減らす?その結果、非正規雇用を大幅に増やすつもりなのだろう、「若年雇用の推進」という美名のもとに。)

だが、もっと根本的な改革から目を背けてはいないか。日本国民はいい加減に気づくべきだろう。最も恐るべき敵は自分たちの内にいる、と。

日本企業が栄え、だから、何なのだ?そして、どうなる?

企業が儲からなければ、社員も稼げない。そのような見え透いた恫喝に屈し続けた結果、日本人が得たものは何なのか?過労死、有給すら気をつかってとれない社会。

社会の時間を会社の時間や国家の時間を元に考え続けることの問題に気づかねばならない。

むしろ大学の時間、余暇の、脱線の、逸脱の時間を元に、社会の時間を考え直さねばならない。

学生に勉強することを求める。それは、しかし、学生に「即戦力」を求める企業の《直線の論理》――グローバリゼーションの中、フレキシビリティを拡大する企業は、一見「しなやか」に《曲線の論理》を追求し始めたように見えるかもしれないが、しかしそれはうわべだけのことである――に対して、安易に盲従することであってはならない。たとえ学生たち自身が声高にそれを、それのみを求めてきたとしても。

それはカミカゼ精神の第一歩なのだ、と。君死にたもうことなかれ、と。

地上に楽園はない。それはたしかにそのとおりだが、かといって、わざわざ自分の手で加速度的に地獄にしていく必要もない。

有給休暇日数の首位は仏など、取得最少は日本 国別調査

CNN.co.jp 3月17日(土)16時3分配信
(CNN) オンライン旅行サイト大手のエクスペディアは17日までに、世界20カ国を対象にした年間に取得する有給休暇日数の調査を行い、フランス、スペイン、デンマーク、ブラジルの4カ国が30日間で首位だったと報告した。

これら4カ国では休暇日数を全て使い切ってもいた。調査は20カ国の会社従業員ら7083人が対象。

調査によると、ドイツも30日間与えられているが、消化日数は28日間。イタリアは28日間で、21日間を利用。未消化の日数の7日間は調査対象国で最多 だった。英国、スウェーデン、オランダ、ノルウェー、インドは25日間取得でき、英国とスウェーデンが全日数を消化。オランダは23日間、ノルウェーは 21日間、インドは20日間を使っていた。

インドのエクスペディア法人の責任者は、同国では休暇取得にやましさがつきまとうとの独自の風土を指摘。休暇を得たインド人の最大で54%が「休んでいる時でもこっそりと電子メールをチェックしている」と説明している。

消化した休暇日数が最少だったのは日本で、11日間のうち5日間だけ休んでいた。韓国は10日間のうち7日を利用していた。

米国は14日間で、12日間を取得していた。20カ国の平均数字は、24日間で利用日数は20日間だった。

スイスでは最近、年間の有給休暇を2週間拡大する法案の是非を問う国民投票が行われ、66.5%が反対していた。休暇拡大は労働コストを増やし経済の弱体化につながるとの政府や財界の主張を支持した格好となっていた。

“正社員”エサに残業100時間 「マジで無理…」と首つり

産経新聞 3月18日(日)18時22分配信
“正社員”エサに残業100時間 「マジで無理…」と首つり

男性が自殺する直前の業務日報のコピー。「無理」などの記述がある(写真:産経新聞)

【過労死の国・日本 若者に迫る危機】

「本人には悪いが、息子は就職戦線での“負け組”でした」。長男を「過労自殺」で亡くした父親は、そう言葉を絞りだした。

平成20(2008)年8月2日朝、村井義郎(65)=仮名=は兵庫県尼崎市の自宅で長男、智志=当時(27)、仮名=の変わり果てた姿を見つけた。スーツのズボンに白い肌着という出勤時に着る服装のまま、首をつっていたという。

智志は、死のわずか4カ月前に「正社員」になったばかりだった。それまでの5年間を、アルバイトなどの非正規労働者として働きながら就職活動に費やしていたのだ。

智志が大学を卒業したのは、就職氷河期まっただ中の15年3月。前年10月時点での就職内定率は、64・1%だった。いまや24年3月の卒業予定者で 59・9%というさらに厳しい時代を迎えているが、当時でも智志は3年生から応募を始め、書類選考だけで落とされ続けたという。

ようやく面接にこぎつけた会社からは、容姿をけなされる“圧迫面接”を受け、自信を失ったこともあったが、希望は捨てなかった。義郎を安心させたいとい う思いが強かったのだろう。回り道の末に採用が決まったとき、智志は「やっと正社員になれたよ」と笑顔で報告している。   

◆求人時は「朝7時15分~午後4時15分」

就職先は大手飲料メーカーの孫請けで、自動販売機に清涼飲料水を補充する会社。コンピューター関係の仕事に就きたいという夢を持ち、資格取得に向け勉強もしていた智志にとって、求人広告にあった午前7時15分~午後4時15分という勤務時間は魅力だった。

だが、実態は違った。朝は6時台に出社し、清涼飲料水を運ぶトラックの洗車を済ませておかねばならない。トラックで自販機を回り、商品補充を終えて夕方帰社しても、翌日分の積み込み作業とルート確認、在庫管理などに追われ、帰宅は深夜になった。

補充自体も過酷な肉体労働だ。1日のノルマに加え、自販機の故障や客からの苦情があれば、急行しなければならない。「倒れそうです」。自殺1週間前の7月26日の日報にはこう記したが、智志だけでなくほかの従業員も「まじで無理!!」とつづっていた。

「耐えられないなら、辞めてもいいよ」。姉の寛子(34)=仮名=は何度もいたわったが、智志の答えはいつも同じだった。

「せっかく正社員になれたんやから、もう少し頑張ってみるよ」   

◆実際は「元請けの契約社員

智志の死後、義郎と寛子は会社を訪ねて遺品を受け取った。そのとき、机の引き出しから見つかったある書類に、2人は目を疑った。智志が正社員ではなく、元請けの契約社員であると明記してあったのだ。

書類の日付は7月11日。自殺の約3週間前だ。これ以降、日々の出費や雑記がこまめに記されていた手帳は、ほぼ空白になっている。「正社員だと信じて疑わずに就職したのに、本人は相当なショックを受けたに違いない」。義郎はわがことのように悔しがる。

智志の過労自殺は22年6月、直前1カ月間の時間外労働(残業)が100時間を超えていたなどとして労災が認定され、義郎は会社を相手に民事訴訟を起こした。智志が本当に正社員でなかったのかは、まだはっきりしないが、義郎は少なくともこう確信している。

会社は正社員という餌をちらつかせて、アリ地獄のように待ち構えていた。健康でまじめに働く息子はいい獲物だったはずだ

夢を持ちながら頑張り抜いた智志を、義郎は就職戦線の負け組とは口にしても、人生の負け犬だとは、決して思ってはいない。(敬称略)

Tuesday, March 20, 2012

トゥールーズで射殺事件

非常に心配だ。モントーバンと言えば、jccの住んでいるところではなかったか…。

Trois enfants et un adulte assassinés dans une école de Toulouse Un homme a ouvert le feu ce matin devant le collège-lycée juif Ozar Hatorah de Toulouse faisant quatre morts : un professeur de religion, ses deux enfants, et la fille du directeur. Cette tuerie intervient après deux autres assassinats, l’un à Toulouse et l’autre à Montauban.

追記:先ほどメールに返信、家族全員無事とのことでした。ひとまずは安心しました。

辰巳の辻占

福岡県朝倉市のお菓子屋さん「ハトマメ屋」のお菓子、「金太郎さんの小袋につめ、四十二種類のつじきり(おみくじ)を入れた」《金トキ豆》、《そばこ豆》の話を聞いて、落語の《辰巳の辻占》という噺を思い出した。

どこで聴いたのだったかと貧弱なCDライブラリーをあちこちひっくり返してみたが、持っていない。あれれ、と思っていたら、どうやら3月初旬に飛行機の中で聴いたのだった。しかし、CDの解説文まで読んだ記憶があるんだけどなあ…。あとでふと思い出したのだが、機内で即座に電子辞書で調べたのだった。本当に記憶はあてにならない。

全日空寄席
落語「やかんなめ」
柳家喜多八
(2011年12月24日 銀座山野楽器本店にて収録)
落語「辰巳の辻占」
五街道雲助
(2011年12月24日 銀座山野楽器本店にて収録)

雲助師はさすがにうまい。喜多八師は、うーん、計算づくなのだと思うが、「通りがかった武士」の造形がいかにも軽い。重くすると、武士が本気で怒っていることになってしまい、噺の構造上問題が生じるのは確かだが…。



今日はようやく辞典項目の校正を終了。本当に苦しかった…。

Monday, March 19, 2012

深く潜る(その2)

ずっと潜らないで生きていけるほど、悩みのない人生を送れる人は少ない。決断を迫られる局面や、深く悩んだとき、いつか必ず「深く潜らねばならない、深く潜りたい」と思うときがやってくる。

そのとき、どうするのか。

おそらく大学で哲学や文学、ひいては人文学を勉強する意味はそこらへんにあるのではないか。そして、繰り返しになるが、深く潜るためには訓練と準備が欠かせない。

大学の、しかも学部で教えられるのは、サンゴ礁やその中でイソギンチャクと共生するクマノミ――『ファインディング・ニモ』で有名になったオレンジ色の魚――を観賞し、浅瀬での散策を楽しむ程度のことにすぎない。

(結婚式のくだりは、哲学とダイビングの決定的差異のような気もする…(笑))

しかし、それでも、海の中の静けさと別の仕方で流れる時間を感じられるだけでも、青少年にとって大きな収穫ではないか。

海は時に穏やかで、時に美しく、時に暴力的で、時に怖ろしい。海の美しさと表裏一体をなす海の暴力は、地上の暴力とは違い、異様に巨大なものだ。

恐ろしさを感じさせるまでには至らないだろう。それでも、いつか大波に巻き込まれることもあるかもしれない、そのときのために、言葉を費やす。



前の日に徹夜で遊んで、講義もろくに聴かずに、ゼミの予習・復習もしないで、それでいて、「哲学する」ことなどできはしない。(天才をもちだす議論も相手にしない。天才も「方法」や「道具」は持っている。)

「潜る」と一口に言うが、深く潜るには、水圧に体を馴らしていかなければならないため、徐々に深度を下げていく。一気に深く潜れば、鼓膜が破れる。内臓に負担がかかる。空気抜きをしながら、徐々に潜っていく。上がっていくときも同じである(急浮上すると減圧障害に陥る危険がある)。時間がかかるのだ。

酸素ボンベは実は重い。海の中で下手にそっくり返ると、亀のように起き上がれなくなってしまう。だから、常に前傾姿勢で、特に初心者は這いつくばるように、亀のように振る舞う。慎重でなければならない。行動に一手間も二手間も加えなければならない。

概念という道具を用い、論理構造に気をつかい、ゆっくりと思考の螺旋を降りていく。焦ってはならない。手軽に成果を求めてもならない。

最初からそれを言うと、学生は逃げていくので、楽しげにゼミを進めることに意を用い、「問題意識を少し持ってもらえればそれでいいか」というくらいでお茶を濁すことになる。だが、スキューバーダイビングのインストラクターは、浅瀬でばちゃばちゃさせておくことを本当は少し残念に思っているかもしれない。

浅瀬を過ぎると、急に深くなり、急に不透明さを増し、まだ深淵などほど遠い深さであると理性では分かりつつも、急に本能的な怖れを感じさせる場所に出る。そこからが本当の魅力であり、美醜を超えた、神秘的で暴力的な、「美しさ」である、と。

Sunday, March 18, 2012

【ネット論文】バリバール「「人種」という語はフランスの憲法において「余計」なものではない」

Le mot "race" n'est pas "de trop" dans la Constitution française

Mar 17, 2012 06:46 pm | Etienne Balibar
Contribution au colloque organisé les 27 et 28 mars 1992 au Palais du Luxembourg et à la Sorbonne par l'Université Paris XII-Val de Marne : "Le mot race est-il de trop dans la Constitution française ?", sous la direction des professeurs Simone Bonnafous, Bernard Herszberg et Jean-Jacques Israel. A la question qui nous a été posée, il convient maintenant que chacun d'entre nous propose sa réponse, de façon que le débat ait lieu et que, collectivement, nous puissions en tirer des conclusions. (...) - 035. Etienne Balibar

深く潜る(スキューバーダイビングとしての哲学)

《…自分が見聞きしたことから、作家は目を赤く充血させ鼓膜に孔をあけて帰ってくる。》(ドゥルーズ『臨床と批評』) 



 いつも学生たちに言っていることなのだが、哲学することはスキューバーダイビングに似ている。

「深く考える」ことと、「ぐちゃぐちゃ考えてしまう」こととはまったく次元の異なる営為である。

(最初から無駄な議論を防ぐために言っておくが、「深く考える」とは「表層を考える」ことと必ずしも矛盾しない。「表層を深く考える」こともできるからだ。)

いくら必死に手足を動かそうが、それが滅茶苦茶なやり方であればあるほど、その人の泳ぎはますます不自由になるばかりである。それでは、「溺れる」ことはできても、「深く潜る」ことはできない。

深く考えるには「方法」が必要だ。最低限きちんとした「道具」も要る。

「哲学は誰のものでもない、誰のものでもある」と言われることがある。

たしかにそうなのだが、それは「誰にでも、いつでも、どこでも水辺の水遊びはできる」という意味なのであって、「誰にでも、いつでも、どこでも、準備なしに、方法や道具なしに、深く深く潜れる」という意味ではない。

体調も整えずに、インストラクターもなしに、きちんとした指導も受けずに、水の中を自由に動き回ることはできない。特に深く潜ることはできない。簡単な潜りにすら方法があり、道具がある。そして、簡単な潜りでは、当然行動範囲は限られる。(続く)

Saturday, March 17, 2012

【クリップ】教授、卒業式で准教授の胸ぐらつかみ10m

困ったものだ。年齢を重ねても、専門領域で評価されていても、人間的に尊敬できる人であるとは限らない。どこの業界でも同じこと。いずれにしても、パワハラはきわめて告発しにくい。そこから精神的なリズムを狂わせる人が多い。これも、どこの会社でも同じこと。

 

教授、卒業式で准教授の胸ぐらつかみ10m

読売新聞 3月14日(水)9時28分配信
山口大は13日、男性准教授に暴行を加えた人文学部の60歳代男性教授を出勤停止10日間の懲戒処分にした。

大学によると、教授は昨年3月22日、山口市の県スポーツ文化センターで行われた同大の卒業式終了後、准教授の胸ぐらをつかんで会場内を約10メートル引っ張り、学生や参列者の前で「学生に謝れ」などと暴言を浴びせた。

准教授は山口署に被害届を提出。山口区検が昨年9月に暴行罪で略式起訴し、山口簡裁が罰金10万円の略式命令を出した。教授は罰金を納付した。

2人は人文学部の同じコースで、約10年前から教育方針を巡って対立していたという。教授は「社会人として自覚を欠いた行為だった」と反省しているという。

<暴行>山大教授が准教授に 卒業式後、突然胸ぐらつかみ「学生に謝れ」

毎日新聞 3月14日(水)13時12分配信
山口大は13日、60代の人文学部の男性教授が、同じ学部の男性准教授の胸ぐらをつかむなどの暴行を加え、山口簡裁で罰金10万円の略式命令を受けてい たとして、同日付で出勤停止10日間の懲戒処分としたと発表した。男性教授は「社会人として自覚に欠けた行為だった」などと話し、反省文を提出した。

大学の人事課によると、昨年3月の卒業式後、突然、男性教授が准教授の胸ぐらをつかんで約10メートル引っ張り、学生らの前で「学生に謝れ」などと暴言を浴びせたという。

大学によると、2人は15年以上前から仲が悪かった。准教授は4月に被害届を提出。男性教授は9月16日付で暴行罪で略式起訴され罰金10万円の略式命令を受けた。【佐野格】

Friday, March 16, 2012

体を治す

医者は体を治すもの。しかし、「体」とは何か。「治す」とは何か。

ある薬をつければ、すぐ治る。ならば、つければいいではないか。依存性がある?あってもいいではないか。今の症状は治るのだから。

他に治療法があるかもしれない。もっとゆっくりとした、食事や生活習慣にまで踏み込んだ、一人一人にあった治療法が。

けれど、それには時間がかかる。手間がかかる。そんなものに付き合ってはいられない。すぐに治る即効性の薬があるのであればなおさら、医者がそう考えたくなるのも分かる。

現場の医者が皆、新しい治療法の開発や個々の患者に手間暇をかけることに熱心なわけではない。彼らの思考法は、患者が望むほどには十分にしなやかでない。

それを責めるつもりはない。「では、教師はどうなのか。大学教員はどうなのか」と自問する。

Wednesday, March 14, 2012

songs

幾つか見かけたコメントより。「確かに森田童子の雰囲気があるね。歌は手嶋葵の方が上手だと思う­。でも、森田童子の歌い方の不安定な感じが、逆に切なくていい味­出している気がします。手嶋葵の流星は、彼女の心の強さが表れて­いて、そういう意味で女性だけど「男版」という言葉があたってい­ると思います。」「最近見たCMの中では抜群の出来だと感心しています。特に、子供のころの夢と現実の職業とのギャップを誇りと捉えてい­る視点は、若い人たちに勇気を与えるものだと思います。」