Saturday, October 08, 2016

10/14 ピエール・コネサ氏講演会≪ 「イスラム国」(IS)の戦争と西欧有志国の軍事介入の結末≫@立教大学

澤田先生よりご連絡をいただきましたので、告知いたします。

***

立教大学文学部フランス文学専修主催公開講演会

ピエール・コネサ Pierre Conesa
(パリ政治学院講師、歴史家、文筆家)

「イスラム国」(IS)の戦争と西欧有志国の軍事介入の結末

日時 2016 年10 月14 日(金)18:30~20:00
場所 立教大学池袋キャンパス5 号館2 階5029 教室
使用言語 フランス語(逐次通訳付き)

【講演要旨】イラクとシリアでの戦争と,テロの世界規模での拡大は戦略史上,重大な転
換点を画している。欧米諸国の度重なる軍事介入が混乱しか生み出さず,「敵対する戦争当
事者が,異なる戦術, 異なる利害を持つ戦争」に介入することがいかに難しいかを明らか
にし, 西洋諸国の軍事介入が破局的結末を迎えた理由を問いつめる。

【講師プロフィール】1948 年アルジェリア生まれのフランス人。歴史アグレジェ(高等教
育教授有資格者)、国立行政学院(ENA)卒。元フランス国防省高官, 国立行政学院やパ
リ政治学院で長年にわたり教鞭をとる。国際紛争の現場での体験を踏まえ, 冷戦終結後に
出現した「カオスのメカニズム」を解明し, 一般向けに平易に語る論考で知られる。著作
は3つに分類できる。
⑴戦闘に加わる兵士たちの運命を論じた『天国へのガイドブック』。イラクで戦死したアメ
リカ兵の行く先は,キリスト教の天国か,それともイスラム教の地獄か。政策決定をする
政治家たちの性癖を論じる, 政界で生き残るためのガイドブック『とにかく何も決断しな
いでいること』など。
⑵イラク戦争とその後の,アメリカに代表される対外戦略を論じたもの。La Fabrication
de l’ennemi『敵を捏造する,良心にしたがって殺すことを可能にするもの』(嶋崎正樹訳、
風行社、2016 年)
⑶ほかに小説2点。誘拐の現場における誘拐者たちと官吏たちの化かし合い, すれ違いを
描いたもの。および, 情報の信憑性に問題だらけのCIAの情報活動の内幕を暴露するもの。

【司会】細川 哲士(立教大学文学部名誉教授)【通訳】嶋崎 正樹(通訳, 翻訳家)

申し込み不要, 入場無料

【主催】立教大学文学部フランス文学専修

【問い合せ先】文学部事務1 課フランス文学専修担当 TEL 03-3985-3392

ピエール・コネサ氏の来日は人文社会系セミナー講師招聘プログラムで実現したもので,
ほかに2件の講演会・セミナーがあります。

・10 月18 日(火)18 時30 分 日仏会館1 階ホール(同時通訳付き)
「民主主義国は敵をいかにつくるか」 討論者 : 西谷 修(立教大学特任教授)
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2016/10/18/18_oct_pierre_conesa/index_ja.php

・10 月20 日(木)18 時 日仏会館5 階501 会議室(逐次通訳付き)
「サウジアラビアの宗教外交とイスラム過激派への支援」
http://www.mfjtokyo.or.jp/mfjtokyo2/ja/events/details/716.html

10/15 セミナー≪男性支配はまだいたるところに存在する ―ボーヴォワール没後30周年と フランソワーズ・エリチエのMasculin/féminin邦訳刊行を記念して ―≫@日仏会館

井上たか子先生からご案内をいただきましたので、告知いたします。

***

近づきましたので、再度、ご案内いたします。
参加者把握のため、事前予約にご協力くださると幸いです。

報告者が30分ずつ話し、その後一時間の討論を予定しています。
是非、いろいろなご意見をうかがいたいと思っています。

よろしくお願いいたします。

井上たか子

=====
日仏会館 人文社会系セミナー
男性支配はまだいたるところに存在する
―『第二の性』の著者、シモーヌ・ド・ボーヴォワール没後30周年と
フランソワーズ・エリチエのMasculin/féminin日本語訳刊行を記念して ―

日時:2016年10月15日。14h-16h30
場所:日仏会館 501号室。定員50名。(日本語、入場無料)
主催:公益財団法人 日仏会館 http://www.mfjtokyo.or.jp/mfjtokyo2/ja/events.html
後援:立教大学文学部文学科フランス文学専修
   日仏女性研究学会

趣旨:
男女平等がある程度進展し、女性の社会進出が歓迎されているように見える現代にあっても、男性支配はいまだ普遍的である。このセミナーでは、その具体的な事例を論じるのではなく、何故そうなのかを問い、その根源を探ることによって、可能な解決策について議論する。なお、F・エリチエは(1933~)、C・レヴィ=ストロースの後継者としてコレージュ・ド・フランスの教授に就任した構造主義の人類学者であるが、日本での本格的な紹介は本書(第Ⅰ巻『差異の思考』・第Ⅱ巻『序列を解体する』、明石書店、近刊)が最初である。

報告者:
井上たか子(獨協大学名誉教授)
男女の序列はどのようにして生じたのかについて、ボーヴォワールとエリチエの考えに見られる共通点と相違点を紹介する。
石田久仁子(翻訳家)
身体の自己決定が女性解放の核心に位置づけられるのはなぜか。「妊娠能力の男性による概念的剥奪」というエリチエの主張をてがかりに、日仏の女性の現状を考えたい。
横山安由美(立教大学文学部教授)
エリチエによれば男性支配は普遍的な現象である。人類学的観点から、男性支配の具体例とその構築プロセスを各地の慣行や神話から説明する。

ご予約 お問い合わせ
公益財団法人日仏会館  150-0013 東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号
Tel: 03-5424-1141   Fax: 03-5424-1200  Mail: bjmfj@mfjtokyo.or.jp
http://www.mfjtokyo.or.jp

Friday, October 07, 2016

Coming soon : A SPECIAL ISSUE FOR THE JFFP COMMEMORATING 75 YEARS SINCE THE DEATH OF HENRI BERGSON

年内に出るそうです。私はroundtableに参加しています。ちなみに、John Ó Maoilearcaとあるのは、John Mullarkeyのことです。2014年にアイルランド名(「動物を追う者」という意味だとか)に改名したそうです。


TABLE OF CONTENTS

A SPECIAL ISSUE FOR THE JOURNAL OF FRENCH AND FRANCOPHONE PHILOSOPHY/ REVUE DE LA PHILOSOPHIE FRANÇAISE ET DE LANGUE FRANÇAISE COMMEMORATING 75 YEARS SINCE THE DEATH OF HENRI BERGSON

Mark William Westmoreland, Guest Editor

Mark William Westmoreland (Villanova University, USA), INTRODUCTION: 75 Years Later

Henri Bergson, Politeness. Translation by Leonard Lawlor (Pennsylvania State University, USA)

Donna V. Jones (University of California, Berkeley, USA), Mysticism and War: Reflections on Bergson and his reception during World War I

Alexandre Lefebvre (University of Sydney, Australia), Human Rights and the Leap of Love

Adriana Alfaro Altamirano (Harvard University, USA), Henri Bergson and the Morality of Uncertainty

Camille Riquier (Catholic University of Paris, France), The Intuitive Recommencement of Metaphysics: Bergson’s Kantianism. Translated by Erik Beranek (DePaul University, USA)

Keith Ansell-Pearson (University of Warwick, UK), On Bergson’s Reformation of Philosophy in Creative Evolution

Messay Kebede (University of Dayton, USA), Beyond Dualism and Monism: Bergson’s Slanted Being

Anthony Paul Smith (LaSalle University, USA), Darkened Counsel: The Problem of Evil in Bergson’s Metaphysics of Integral Experience

Alex Feldman (Pennsylvania State University, USA), The Concept in Life and the Life of the Concept: Canguilhem’s Final Reckoning with Bergson

Iris van der Tuin (Utrecht University, The Netherlands), Bergson before Bergsonism: Traversing “Bergson’s Failing” in Susanne K. Langer’s Philosophy of Art

John Ó Maoilearca (Kingston University, UK), The Cinematic Bergson: From Virtual Image to Actual Gesture

Bergson(ism) Remembered: A Roundtable
Curated by Mark William Westmoreland with Brien Karas (Villanova University, USA)
Featuring Jimena Canales (University of Illinois-UC, USA), Stephen Crocker (Memorial University of Newfoundland, Canada), Charlotte De Mille (The Courtauld Gallery, UK), Souleymane Bachir Diagne (Columbia University, USA), Michael Foley (University of Westminster, UK), Hisashi Fujita (Kyushu Sangyo University, Japan), Suzanne Guerlac (University of California, Berkeley, USA), Melissa McMahon (Independent Scholar, Australia), Paulina Ochoa Espejo (Haverford College, USA), and Frédéric Worms (L’École Normale Supérieure, France)

NOTES ON CONTRIBUTORS

Wednesday, October 05, 2016

【近刊】11/7 『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する ―― 現代知覚理論・時間論・心の哲学との接続』@書肆心水

福岡大学の平井靖史さんの最近のお仕事ぶりはすごいの一言に尽きます。彼のおかげで、私たちが細々と継続してきたPBJに予想外の展開がもたらされました。その成果が本書です。

「この手のアプローチね」という方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは「この手のアプローチ」の中身です。すごいです。

アマゾンのページはこちら。書肆心水のツイッターはこちら。

***

拡張ベルクソン主義宣言! 

おそらく時代にあまりに先駆けて世に出たがゆえに難解書とされ、ベルクソンの他の主著に比べても敬遠されてきた『物質と記憶』。最近の「意識の科学」(認知神経学、認知心理学、人工知能学)と「分析形而上学」(心の哲学、時間論)の発展によって、ベルクソンがそもそも意図した「実証的形而上学」の意味で『物質と記憶』を読み解く準備が今日ようやく整ってきたことを示す画期的論集。

目 次

はじめに……藤田尚志

序論……平井靖史


第1部 記憶と心身問題(科学認識論・汎心論・局在論)

外界の存在について……ポール=アントワーヌ・ミケル(米田翼訳)
ベルクソンと「記憶の科学」の台頭……三宅岳史
現代から見るベルクソンの二元論……ジョエル・ドルボー(木山裕登訳)
《コラム》ベルクソンの未来……藤田尚志
記憶と歴史――リクールからのベルクソン再読……合田正人


第2部 知 覚(アフォーダンス・認知科学・現在意識)
ベルクソン、ギブソン、そして外界のイメージ……スティーヴン・E・ロビンズ(岡嶋隆佑訳)
ベルクソンと生態心理学――身体の記憶と宇宙の記憶……河野哲也
《コラム》アフォーダンスとベルクソン……檜垣立哉
哲学と認知心理学を定義する――ベルクソン哲学の知覚理論とブルーナーの認知心理学の分析を通して……セバスチャン・ミラヴェット(山根秀介訳)
現在の厚みとは何か?――ベルクソンの二重知覚システムと時間の存在論……平井靖史


第3部 時 間(分析形而上学・物理・出来事存在論)
中立一元論、時間経験、そして時間――ベルクソンへの分析的視座……バリー・デイントン(岡嶋隆佑訳)
ベルクソンにおける収縮概念について――デイントンおよび平井へのリプライ……岡嶋隆佑
何が記憶を一列に並べるのか?……伊佐敷隆弘
共存と時間の流れ……エリー・デューリング(清塚明朗訳)
《コラム》持続と時間……三宅岳史
知覚と記憶の接続・脱接続――デジャビュ・逆ベイズ推論……郡司ペギオ幸夫
《コラム》ベイズ推論と逆ベイズ推論……三宅岳史

《特別付録》われらベルクソン主義者 京都宣言……エリー・デューリング ポール=アントワーヌ・ミケル(藤田尚志訳)


後書きにかえて……安孫子信


人名索引・事項索引


登録情報




  • 単行本: 384ページ
  • 出版社: 書肆心水 (2016/11/7)
  • ISBN-10: 4906917607
  • ISBN-13: 978-4906917600
  • 発売日: 2016/11/7
  • Monday, October 03, 2016

    2016年10月上旬

    10月上旬(10月1日~10日)

    達成目標
    ①巻頭言校正(すぐ)
    ②S先生記念論文集論文校正(すぐ)
    10月上旬
    反大学改革論論文手直し(すぐ)
    連載(10月上旬)
    10月中旬
    レチフ発表(10月22日)
    10月下旬
    12シンポ序文(すぐ)
    共同体論集第2巻原稿のヴァージョンアップ(10月上旬)
    11月上旬
    ベルクソン・シンポ応答(11月10日)
    ベルクソン・シンポ発表(11月11日)
    11月中旬
    ⑩ヘーゲル・デリダ発表(11月18日)
    11月下旬
    ⑪ハイデガー&ベルクソン(12月4日)
    12月上旬
    ⑫性WS準備(12月9日)
    某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)
    ⑭小津・是枝論


    予定と実際

    10月1日(土) 巻頭言校正、授業準備。論文執筆。

    10月2日(日) 巻頭言校正終了。

    本務校第三週
    10月3日(月) 徹夜で、S先生記念論文集論文校正終了。
    2限:学部専門講義(フランス近代思想史)#3モンテーニュ
    ★反大学改革論バージョンアップ

    10月4日(火) 2限:全学教養講義(ベルクソンとフロイト)#3ベルクソンの時間論➡5限:短大・全学教養講義(芸術の哲学)#3美とは何か。プラトンのイデア論
    ★反大学改革論バージョンアップ

    10月5日(水) 2限:3年ゼミ(レチフを読む)➡3限:2年ゼミ(学生たちの地元を知る(その3)沖縄の基地問題を知る)➡教授会
    ★反大学改革論バージョンアップ台風で全学休講。

    10月6日(木) 4限:学部共通講義(西洋哲学史・現代篇)#3カント(その1)➡6限:授業関連DVD上映会(その3)『プライドと偏見』③
    ★反大学改革論バージョンアップ

    10月7日(金) ★反大学改革論バージョンアップ

    10月8日(土)

    10月9日(日)

    本務校第四週
    10月10日(月) 2限:学部専門講義(フランス近代思想史)#4モンテーニュからボエシへ
    ★反大学改革論バージョンアップ


    10月22日(土) レチフ・ワークショップ@仏文学会
    11月10—13日 ベルクソン国際シンポジウム(PBJ2016)
    11月18日(金) 刊行記念イベント新潟篇@新潟大
    12月3日(土) 西日本哲学会シンポジウム「ハイデガーとベルクソン」(西山達也+藤田尚志)@熊本学園大学
    12月5・12(月)F大・輪講2コマ
    12月9日(金) 刊行記念イベント東京篇その2@UTCP


    秋のイベント第四弾!
    2016年10月23日(日)13:00-15:00@東北大・文科系総合講義棟202
    日本フランス語フランス文学会2016年度秋季大会ワークショップ5《レチフ・ド・ラ・ブルトンヌを読む――記憶・系譜・道徳》コーディネーター・パネリスト:藤田尚志(九州産業大学)パネリスト:森本淳生(京都大学人文科学研究所)・辻川慶子(白百合女子大学)


    冬のイベント第一弾!
    2016年11月10日(木)・11日(金)・13日(日)@法政大学・明治大学・大阪大学
    PBJ(Project Bergson in Japan)第8回国際シンポジウム

    ≪『物質と記憶』を診断する――ベルクソンと脳・時間・記憶の諸問題≫
    カミーユ・リキエ(パリ・カトリック学院)、村山達也(東北大学)、
    バリー・デイントン(リバプール大学)、太田宏之(防衛医科大学校)、
    ジャン=リュック・プチ(ストラスブール大学)、兼本浩祐(愛知医科大学)、
    デイヴィッド・クレプス(サルフォード大学)、平井靖史(福岡大学)、
    ユリア・ポドロガ(ジュネーヴ大学)、檜垣立哉(大阪大学)、
    マイケル・R・ケリー(サンディエゴ大学)、藤田尚志(九州産業大学)、
    永野拓也(熊本高等専門学校)、三宅岳史(香川大学)、ほか。

    冬のイベント第二弾!
    2016年11月18日(金)16:30-20:00@新潟大学
    『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント#9《イベントタイトル未定》

    宮﨑裕助(新潟大学)✖阿部ふく子(新潟大学)✖大島梨沙(新潟大学)
    宮野真生子(福岡大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    冬のイベント第三弾!
    2016年12月04日(日)??:??-??:??@熊本学園大学
    西日本哲学会第62回大会シンポジウム《ハイデガーとベルクソン――生の哲学再考》

    森田團(西南学院大学)✖西山達也(西南学院大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    冬のイベント第四弾!
    2016年12月9日(金)18:00-21:00@東大UTCP
    『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント#10《イベントタイトル未定》

    重田園江(明治大学)隠岐さやか(名古屋大学)✖筒井晴香(東京大学)
    ✖宮野真生子(福岡大学)✖藤田尚志(九州産業大学)


    冬のイベント第五弾!
    2017年2月18日(金)午後@国立台湾大学
    《家族の時間――小津安二郎と是枝裕和》

    伊藤徹(京都工芸繊維大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    【クリップ】英指揮者ネビル・マリナー氏死去…92歳

    英指揮者ネビル・マリナー氏死去…92歳

    読売新聞 2016年10月3日(月)0時49分配信

     【ロンドン=角谷志保美】英BBCによると、英国の指揮者ネビル・マリナー氏が2日、死去した。92歳だった。1924年に中部リンカンで生まれ、王立音楽大学とパリ音楽院で学んだ。バイオリニストとしても活躍し、58年にアカデミー室内管弦楽団を創設した。日本でもモーツァルトを描いた映画「アマデウス」の劇中曲の演奏で人気を博し、今年4月にも都内で来日公演を行った。
     マリナー氏はモーツァルト演奏の第一人者として知られる。モーツァルトを描いた映画「アマデウス」の音楽を担当し、世界的な人気を得た。今年4月には、東京などで同楽団と28年ぶりの来日公演を行った。

    『アマデウス』の作者ピーター・シェーファー卿が死去

    女性自身 2016年6月7日(火)12時38分配信

    劇作家で脚本家のピーター・シェーファーが6日、アイルランドのホスピスで息を引き取った。90歳だった。
    シェーファーは生涯を通じて優れた戯曲を数多く遺したが、その中でも傑出して知名度の高い作品は『アマデウス』だろう。オーストリアの宮廷楽士サリエリが、若き天才作曲家モーツァルトの才能に激しい憎悪と嫉妬を抱き、その苦悩がやがて大いなる悲劇に繋がっていく。

    『アマデウス』の舞台は1979年にロンドンで初演を迎え、翌年にはブロードウェイで上演された。イアン・マッケランがサリエリを、ティム・カリーがモーツァルトを演じたブロードウェイ版は高い評価を受け、1981年にトニー賞の最優秀作品賞を受賞した。

    1984年には、シェーファーが脚本を担当し映画化。翌年のアカデミー賞授賞式では、作品賞、脚色賞を含む8部門に輝いた。

    劇中に、サリエリがモーツァルトを毒殺したことをほのめかす描写があるが、歴史家ロバート・W・ガットマンはこの点に異議を唱えた。ガットマンは自著の伝記で、モーツァルトの死因をリウマチ熱のような病気であると断定していたからだ。これに対し、シェーファーは「これは戯曲であり、モーツァルトの伝記ではない。しかし、大体のことは史実として裏付けられている。私はサリエリがモーツァルトに対し、なんらかの陰謀を企んだと確信している」と反論。サリエリには生前から、モーツァルト毒殺の他にも盗作疑惑も持ち上がっていたが、何一つ立証されておらず、真実は闇の中だ。

    『アマデウス』の舞台は今も英米のみならず、世界中で上演されている。日本では松本幸四郎が1982年の初演からサリエリ役を務めている。

    シェーファーは拠点を長らくニューヨークに置いていたが、故郷のイギリスを愛し、ロンドンと行ったり来たりの生活を送っていた。2001年にナイト爵に叙され、近年は療養のためアイルランドコーク郡のホスピスに入院していた。ロンドンで密葬の後、お別れの会が開かれるという。

    Sunday, October 02, 2016

    10-13 Nov. PBJ2016: Diagnoses of Matter and Memory. Bergson and the Problems of Brain, Time and Memory



    【速報】PBJ2016プログラム正式決定!





    秋冬のイベント一覧

    秋のイベント第一弾!
    2016年09月02日(金)14:30-16:30@丸善名古屋本店1階イベントスペース
    刊行記念イベント#7《哲学カフェ 家族って何?》三浦隆宏(椙山女学園大学)✖奥田太郎(南山大学)✖宮野真生子(福岡大学)


    秋のイベント第二弾!
    2016年9月9日(金)15:30-19:00、学習院大学・南三号館104教室
    日仏哲学会ワークショップ≪ベルクソン的二元論を再考する
    司会:杉山直樹先生(学習院大学)
    発表者:米田翼さん(大阪大学博士課程)、持地秀紀さん(上智大学博士課程)、山内翔太さん(京都大学博士課程)、コメンテーター:上野修先生(大阪大学)、納富信留先生(東京大学)、藤田尚志(九州産業大学)

    秋のイベント第三弾!
    2016年09月23日(金)18:00-20:00@福岡パルコ6Fタマリバ(フタバ図書)
    刊行記念イベント#8《愛なし?性なし?家族なし?結婚の迷い道を哲学する》宮野真生子(福岡大学)✖藤田尚志(九州産業大学)


    秋のイベント第四弾!

    2016年10月23日(土)13:00-15:00@東北大・文科系総合講義棟202
    日本フランス語フランス文学会2016年度秋季大会ワークショップ5《レチフ・ド・ラ・ブルトンヌを読む――記憶・系譜・道徳》コーディネーター・パネリスト:藤田尚志(九州産業大学)パネリスト:森本淳生(京都大学人文科学研究所)・辻川慶子(白百合女子大学)


    冬のイベント第一弾!
    2016年11月10日(木)・11日(金)・13日(日)@法政大学・明治大学・大阪大学
    PBJ(Project Bergson in Japan)第8回国際シンポジウム

    ≪『物質と記憶』を診断する――ベルクソンと脳・時間・記憶の諸問題≫
    カミーユ・リキエ(パリ・カトリック学院)、村山達也(東北大学)、
    バリー・デイントン(リバプール大学)、太田宏之(防衛医科大学校)、
    ジャン=リュック・プチ(ストラスブール大学)、兼本浩祐(愛知医科大学)、
    デイヴィッド・クレプス(サルフォード大学)、平井靖史(福岡大学)、
    ユリア・ポドロガ(ジュネーヴ大学)、檜垣立哉(大阪大学)、
    マイケル・R・ケリー(サンディエゴ大学)、藤田尚志(九州産業大学)、
    永野拓也(熊本高等専門学校)、三宅岳史(香川大学)、ほか。

    冬のイベント第二弾!
    2016年11月18日(金)16:30-20:00@新潟大学
    『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント#9《イベントタイトル未定》

    宮﨑裕助(新潟大学)✖阿部ふく子(新潟大学)✖大島梨沙(新潟大学)
    宮野真生子(福岡大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    冬のイベント第三弾!
    2016年12月04日(日)??:??-??:??@熊本学園大学
    西日本哲学会第62回大会シンポジウム《ハイデガーとベルクソン――生の哲学再考》

    森田團(西南学院大学)✖西山達也(西南学院大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    冬のイベント第四弾!
    2016年12月9日(金)18:00-21:00@東大UTCP
    『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント#10《イベントタイトル未定》

    重田園江(明治大学)隠岐さやか(名古屋大学)✖筒井晴香(東京大学)
    ✖宮野真生子(福岡大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    冬のイベント第五弾!
    2017年2月18日(金)午後@国立台湾大学
    《家族の時間――小津安二郎と是枝裕和》

    伊藤徹(京都工芸繊維大学)✖藤田尚志(九州産業大学)

    Saturday, October 01, 2016

    2016年9月下旬

    9月下旬(9月21日~30日)

    達成目標
    ①9/23イベント準備(9月23日)
    ②ベルクソン論集校正(9月28日)
    反大学改革論論文手直し(9月18日)
    ④某ベルクソン論集巻頭言(9月20日)
    ⑤S先生記念論文集論文校正(9月25日)
    ⑥共同体論集第2巻原稿のヴァージョンアップ(9月末)
    ⑦12シンポ序文(すぐ)
    ⑧連載(月末)
    ⑨新潟シンポ発表タイトル(9月末)


    予定と実際

    本務校授業開始!第一週
    9月19日(月) 2限:学部専門講義(フランス近代思想史)#1哲学とは何か
    ★ベルクソン論集、ゲラ落手。

    9月20日(火) 2限:全学教養講義(ベルクソンとフロイト)#1哲学とは何か➡5限:短大・全学教養講義(芸術の哲学)#1哲学とは何か➡イベント打ち合わせ
    ★ベルクソン論集・巻頭言執筆終え、共編者に送る。

    9月21日(水) 2限:3年ゼミ(レチフを読む)➡3限:2年ゼミ(学生たちの地元を知る(その1)『東京原発』を観る)➡教授会


    9月22日(木) 4限:学部共通講義(西洋哲学史・現代篇)#1哲学とは何か➡6限:授業関連DVD上映会(その1)『プライドと偏見』①➡イベント打ち合わせ
    ★巻頭言、共編者・編集者交え、引き続き検討。

    9月23日(金) 巻頭言(最終稿)完成。慌ただしくイベントへ。。6時から刊行記念イベント福岡篇その2@福岡パルコ・フタバ図書。

    9月24日(土) 授業準備。論文執筆。

    9月25日(日) 授業準備。論文執筆。

    本務校第二週
    9月26日(月) 2限:学部専門講義(フランス近代思想史)#2モンテーニュ
    ★ベルクソン論集校正開始。時間がないので、執筆者に戻さず、編者で手分けして校正。

    9月27日(火) 2限:全学教養講義(ベルクソンとフロイト)#2哲学とは何か(その2)➡5限:短大・全学教養講義(芸術の哲学)#2哲学とは何か(その2)
    ★ベルクソン論集校正

    9月28日(水) 2限:3年ゼミ(レチフを読む)➡3限:2年ゼミ(学生たちの地元を知る(その2)鹿児島・川内原発を知る)➡大学院・教授会
    ★ベルクソン論集校正

    9月29日(木) 昼休み:キャリア支援センター運営委員会に出席➡4限:学部共通講義(西洋哲学史・現代篇)#2現代哲学とは何か➡6限:授業関連DVD上映会(その2)『プライドと偏見』②
    ★ベルクソン論集校正

    9月30日(金) ★ベルクソン論集校正、夕方にようやく完成、発送。

    10月1日(土) 巻頭言校正、授業準備。論文執筆。

    10月2日(日) 巻頭言校正、授業準備。論文執筆。

    レチフ発表(10月22日)
    ⑪ベルクソン・シンポ発表(11月10日)
    ⑫ヘーゲル・デリダ発表(11月18日)
    某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)


    10月22日(土) レチフ・ワークショップ@仏文学会
    11月10—13日 ベルクソン国際シンポジウム(PBJ2016)
    11月18日(金) 刊行記念イベント新潟篇@新潟大
    12月3日(土) 西日本哲学会シンポジウム「ハイデガーとベルクソン」(西山達也+藤田尚志)@熊本学園大学
    12月9日(金) 刊行記念イベント東京篇その2@UTCP

    Friday, September 23, 2016

    本日午後6時より!9/23 「愛なし?性なし?家族なし?――結婚の迷い道を哲学する」@福岡パルコ・フタバ図書



    直前になってのショートノーティスで恐縮ですが、ぜひ情報を拡散していただければ幸いです。

    福岡近郊の方々はぜひ足をお運びください。お待ちしております。

    Friday, September 16, 2016

    9月

    岡本裕一朗先生(玉川大学)より
    岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』、ダイヤモンド社、2016年9月
    前著『フランス現代思想史』からさらに大胆に一歩を踏み出し、メイヤスーやマルクス・ガブリエルら、本当の思想の最前線まで、柔軟かつ貪欲に吸収されるお姿に、ただただ感嘆するばかりです。

    8月

    増田真先生(京都大学)より
    ルソー『旋律と音楽的模倣について』(増田真訳)、岩波文庫、2016年8月。

    京大時代に受講させていただいた――ヴォルテールの『カンディッド』講読の授業でした――増田先生からルソーのご高訳をご恵投いただきました。本当にありがとうございます。勉強させていただきます。


    藤本夕衣さまより
    佐藤卓己編『岩波講座 現代 8 学習する社会の明日』、岩波書店、2016年7月。

    これまでのアメリカの大学論・教養論から、日本の戦前からの教養論・古典論の再検討へ、大胆な一歩を踏み出されましたね。勇気をもって、しかし蛮勇でなく、勝算のある確実さをもった足取りでフィールドを広げておられます。

    7月

    塩川徹也先生より
    パスカル『パンセ』下巻、岩波文庫、2016年7月。

    とうとう伝説的な三巻本が完結しました。すさまじい学術的研鑽の到達点がここに。

    Monday, September 12, 2016

    2016年9月中旬

    9月中旬(9月11日~20日)

    達成目標
    ①西哲シンポ予稿(9月10日)
    ②9/23イベント準備
    反大学改革論論文手直し(9月18日)
    ④某ベルクソン論集巻頭言(9月20日)
    ⑤S先生記念論文集論文校正(9月25日)
    ⑥共同体論集第2巻原稿のヴァージョンアップ(9月末)
    ⑦12シンポ序文(すぐ)
    ⑧連載(月末)
    ⑨新潟シンポ発表タイトル(9月末)


    予定と実際

    9月11日(日) 帰福。某学会論文査読➡西哲論文圧縮

    9月12日(月) ゼミ合宿第1日(ひたすら学生発表を聞き、コメントする・・・!)

    9月13日(火) ゼミ合宿第2日➡9/23イベント準備

    9月14日(水) 種々の事務作業➡反大学改革論バージョンアップ
     岡本裕一朗先生より『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社、2016年9月)をご恵投いただく。

    9月15日(木) 反大学改革論バージョンアップ
     ★S先生記念号論文校正届く。まさかこのタイミングで・・・!?

    9月16日(金) 反大学改革論バージョンアップ

    9月17日(土) 反大学改革論バージョンアップ

    9月18日(日) 巻頭言

    9月19日(月) 共同体論集実践編バージョンアップ

    9月20日(火) 共同体論集実践編バージョンアップ


    レチフ発表(10月22日)
    ⑪ベルクソン・シンポ発表(11月10日)
    ⑫ヘーゲル・デリダ発表(11月18日)
    某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)

    9月23日(金) 刊行記念イベント福岡篇その2@福岡パルコ・フタバ図書
    10月22日(土) レチフ・ワークショップ@仏文学会
    11月10—13日 ベルクソン国際シンポジウム(PBJ2016)
    11月18日(金) 刊行記念イベント新潟篇@新潟大
    12月3日(土) 西日本哲学会シンポジウム「ハイデガーとベルクソン」(西山達也+藤田尚志)@熊本学園大学
    12月9日(金) 刊行記念イベント東京篇その2@UTCP

    Wednesday, September 07, 2016

    ひさびさの・・・

    連載です。あともう少しで完結なんですが、そこがなかなか。。

    Sunday, September 04, 2016

    9/9 日仏哲学会ワークショップ≪ベルクソン的二元論を再考する≫@学習院大学

    私たちの元から羽ばたいていった数少ない若手研究者である米田翼さんが精力的に活躍し始めています。

    非常に優秀な方なので、もちろん、もう何も教えることはありません。あとできるのは微力ながら応援することくらいです。

    というわけで、応援しています。



    Friday, September 02, 2016

    本日!刊行記念イベント第7弾 「哲学カフェ 家族って何?」@丸善 名古屋本店


    10/1 プチ・セミナー「学術イベントをめぐる広報✖デザイン✖アイデア創出を探究する」@キャンパスプラザ京都

    直接参加しているわけではないのですが、ひょんなことからアピール文を書かせていただくことになったので、告知のお手伝いを。出会いって面白いですね。。


    2016年9月上旬

    9月上旬(9月1日~10日)

    達成目標
    ①ベルクソン・シンポ発表概要(9月3日)➡発表(11月10日)
    ②某学内重要業務(9月5日)
    反大学改革論論文手直し(9月7日)➡18日まで延長
    ④某ベルクソン論集コラムのヴァージョンアップ(9月8日)
    ⑤西哲シンポ予稿(9月10日)
    ⑥共同体論集第2巻原稿のヴァージョンアップ(9月15日?)
    某ベルクソン論集巻頭言(9月20日)
    ⑧12シンポ序文(すぐ)


    予定と実際
    9月1日(木) ベルクソン・シンポ準備

    9月2日(金) ベルクソン・シンポ準備➡刊行記念イベント名古屋篇@紀伊国屋書店・名古屋本店

    9月3日(土) 某イベント打ち合わせ@名古屋➡ベルクソン・シンポ準備会合@法政大学

    9月4日(日) ➡帰福。某学内重要業務準備

    9月5日(月) 某学内重要業務

    9月6日(火) 反大学改革論バージョンアップ

    9月7日(水) 10時半:教授会➡反大学改革論バージョンアップ③➡〆切延長願い

    9月8日(木) ゼミ合宿プレ発表会➡ベルクソン・コラム提出。

    9月9日(金) 朝:上京➡昼:某イベント打ち合わせ@池袋➡夕方:ベルクソンWS@学習院➡懇親会

    9月10日(土) 日仏哲学会@学習院で司会➡体調が悪すぎて中座。西哲論文ひとまず提出。しかし長すぎる。


    レチフ発表(10月22日)
    ⑩ヘーゲル・デリダ発表(11月18日)
    某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)

    9月23日(金) 刊行記念イベント福岡篇その2@福岡パルコ・フタバ図書
    10月22日(土) レチフ・ワークショップ@仏文学会
    11月10—13日 ベルクソン国際シンポジウム(PBJ2016)
    11月18日(金) 刊行記念イベント新潟篇@新潟大
    12月3日(土) 西日本哲学会シンポジウム「ハイデガーとベルクソン」(西山達也+藤田尚志)@熊本学園大学
    12月9日(金)? 刊行記念イベント東京篇その2@UTCP