Wednesday, August 31, 2011
頂き物
原大地『牧神の午後――マラルメを読もう』、慶應義塾大学教養研究センター選書、2011年5月。
金森修・近藤和敬(かずのり)・森元斎(もとなお)責任編集『VOL 05 特集:エピステモロジー――知の未来のために』、2011年6月。
宇野重規・伊達聖伸・髙山裕二編『社会統合と宗教的なもの――19世紀フランスの経験』、白水社、2011年7月。
『ヴァレリー集成III 〈詩学〉の探究』、田上竜也・森本淳生編訳、筑摩書房、2011年8月。
どれも、率直に言ってすごいお仕事ばかりです。最初のにしても「入門書」とあなどるなかれ。真の学識というのはこういう形でも現れるのですね。二冊目・三冊目は、それぞれ渋い企画を実現させています。私は流行物などよりとても好きです。最後の一冊も力業。訳注一つに研鑚が現れています。
Tuesday, August 30, 2011
Monday, August 29, 2011
キリスト教美術入門
秦剛平(はた・ごうへい)
『美術で読み解く 聖母マリアとキリスト教伝説』、ちくま学芸文庫、2009年12月。2011年6月15日読了。
『美術で読み解く 旧約聖書の真実』、ちくま学芸文庫、2009年11月。2011年8月9日読了。
『美術で読み解く 新約聖書の真実』、ちくま学芸文庫、2009年10月。2001年8月29日読了。
個人的に一番おもしろかった(お勉強になった)のは『聖母マリア~』。次が『旧約』。それでも彼の強烈な(学者にありがちな)「個性」にはいささか辟易する。彼の言う「真実」――「キリスト教の隠された秘密」「名画の裏に隠されたキリスト教の衝撃の秘密」――は、裏表紙を読んで予想できる類のもの。収穫はもっと末端の具体的な事柄。
残念なのは、これだけ絵を見せていながら、まったく「絵を観ている」気になれないこと。単なる聖書物語の図解になってしまっており、「美術で読み解く」ことになっていない。神が描かれるべき場所に、三重冠を被った教皇が描かれるという醜悪な伝統が中世に出来上がってきた、などなど、一つ一つの絵をじっくり観なくても分かるようなことばかり。
したがって、この三冊の一番正しい読み方は、『新約聖書』『旧約聖書』および聖書外典のストーリーを、有名な絵とともに追いかけられるという入門書的な読み方だと思う。この場面の絵ならこれ、といった「おさらい」にはきわめて有益。
それから、いろいろな重要著作の翻訳家でもあられるらしく、ユダヤ史家ヨセフスや教会史家エウセビオスなどの名前に親近感を持てるようになったのもよかった。
キリスト教絵画をさらっと復習したいという人はご一読ください。
Sunday, August 28, 2011
ザンバルビエーリ氏講演会「イタリアにおけるライシテ」
増田 一夫
・ 使用言語:フランス語(日本語逐次通 訳あり)
・ 入場無料・事前登録不要
主催:科学研究費・基盤研究B「共生の宗教へ むけて――
Sunday, August 07, 2011
まちづくりの哲学
皆様
こんばんは、立教大学の河野哲也です。
来る9月13日に「代官山ステキな街づくり協議会」の方々に招かれて、以下のような講演会を行う予定です。生態学的現象学
の立場をまちづくりにまで結び合わせようとする試みです。私もワクワクして当日を待っています。
皆様もご都合が合えば、ぜひ、ご参加ください。添付ファイルもご覧下さい。HPは以下のようです。
http://www.clubhillside.jp/
******************************
まちづくりの哲学 ― 場所・幸福・関係性 第2回 〈まちは幸福をアフォードするか?〉
河野哲也(哲学者/立教大学教授)
代官山で「まちづくり」に取り組んできた「
第2回のゲストは、哲学者・河野哲也さんです。
「身体とは無意識の心のこと」J.J.ギブソンのラジカルな解釈
出演:河野哲也(哲学者/立教大学教授)
日時:2011年9月13日(火) 19:00-20:30
会場:ヒルサイドバンケット(東京都渋谷区猿楽町30-2)
定員:50名
会費:一般2,000円 クラブヒルサイド会員1,000円
メール予約
氏名、連絡先、参加人数を明記の上、「9/13まちづくり参加希
ください。折り返し、予約確認メールをお送りいたします。
主催:代官山ステキな街づくり協議会(代スキ会)
協力:クラブヒルサイド
お申し込み・お問い合わせ
予約・お問い合わせ
ヒルサイドインフォメーション
TEL: 03-5489-3705
FAX: 03-5489-1269
E-MAIL : mail info@hillsideterrace.com
******************************
このメールはご自由に転送されて下さい。お知り合いの方にお伝え
下されば幸いです。
******************************
河野 哲也 (コウノ テツヤ)
立教大学文学部教育学科
教授
ホームページが新しくなりました。
http://tetsuyakono.typepad.jp/
Thursday, July 21, 2011
哲学、老いも若きも
まだ哲学する時ではないとか、その時期はすでに去ったと言う人は、幸福に向かう時節がまだ来ていないとか、もはやその時はないと言う人と変わらない。それゆえ、老いも若きも哲学しなければならない。
老いては、かつて起こったよきことどもに感謝することにより、清新な生気を取り戻し、若くしては、未来への恐れを克服することにより老成するために。》エピクロス、『メノイケウス宛書簡』
Monday, July 18, 2011
7/20現代ヨーロッパのイスラムフォビア
《 ドキュメンタリー上映 +パネル・ディスカッション 》
現代ヨーロッパのイスラムフォビア
近年のフランス社会を揺るがしている問題のひとつに、いわゆる「
「スカーフ問題」とは、いったい何か?
また、論争の背景には、いかなる問題が隠れているのか?
この企画では、ジェローム・オスト監督の長編ドキュメンタリー『
プログラム:
1)ドキュメンタリー・フィルム上映
「スカーフ論争――隠れたレイシズム」(本邦初公開)
監督:ジェローム・オスト監督(フランス/2004年/カラー/
字幕制作:Global Studies Film Works
2)パネル・ディスカッション
「現代ヨーロッパのイスラムフォビア」
パネリスト:内藤正典(同志社大学) 見原礼子(同志社大学)
森千香子(南山大学) 菊池恵介(同志社大学)
―――――――――――――――――――――――――――――
主催:同志社大学一神教学術センター
同志社大学グローバル・スタディーズ研究科
共催:同志社大学神学部・神学研究科
――――――――――――――――――――――――――――――
日時:7月20日(水)17:00~20:00
会場:同志社大学室町キャンパス
寒梅館 B1階 ハーディー・ホール
○京都市営地下鉄烏丸線
「今出川駅」下車、2番出口より徒歩2分Friday, July 15, 2011
本棚を整理する「意味」
「勉強」というもの自体に疎外感を覚えている学生が圧倒的多数の大学において、研究の面白さを、それでもなお、伝えようとすることの難しさ。
うちの大学のみならず、最近は学生も教員もとりわけtrustとfriendlinessを混同しやすい。
(この件については、2009年12月4日の項を参照していただきたい。)
ゼミでお菓子を振る舞ってみたり、飲み会で学生との親近感をアピールしてみたり、なんとか学生を勉強のほうへ向けようと必死である。その気持ちは痛いほどよく分かる。私たちはそれほどまでに瀬戸際に追い詰められている。
だが、私は自分に禁欲を課す。絶対に物では釣らない。仲良さ(friendliness)でも釣らない。仲良くなってから勉強させるのではない。彼らが自分から勉強してはじめて、先生に少し近づける可能性が与えられるのだ。
私はこれまで三年間、一度も学生と飲みに行ったことがなかった。一度も彼らの勉強ぶりに満足したことがなかったからである。今年初めてゼミの打ち上げに行くことにした。彼らはライプニッツの『モナドロジー』という難物に、それぞれなりのレベルでかなり頑張って食らいついたと思う。一学期間で30節までしか進まなかったが(笑)、モナド論をプラトンの想起説と比較し、アリストテレスの質料形相論と比較し、曲がりなりにも哲学書を「読む」という経験を共有できた。だから私は、打ち上げを提案した。教師と学生のあるべき関係とはそのようなものだ。
このゼミが私にとってのみならず、私の大学にとって、地方の小さな私立大学にとって、どれほど貴重なものか、敷かれたレールに順調に乗ってきた人々には分かるまい。
Tuesday, July 12, 2011
本棚を整理する
そこで、蔵書に関して、学生さんたちにパソコン入力、本の並べ替えを手伝ってもらうことにした。もちろん、「有志」の学生さんたちに十分に趣旨を説明したうえでのことであって、アルバイトなどではない。
なぜか?私がやったほうが早いに決まっているし、効率的でもあるが、大して私の勉強の役には立たない。しかし、これから勉強をしていきたいと考えている学生さんにとっては、かなり有用だろうと思ったからである。
ゾラという著者名をアルファベットでどう書くのかという初歩的なところから始まって、フランス語の著書名は?生没年は?出版社は?フランスでの出版年と日本での出版年は?翻訳者名は?などなど、基本的な項目を入力してもらい、できるかぎり年代別、ジャンル別に本棚を再整理してもらう。
フランスやドイツや英米の哲学、宗教、政治、科学、芸術などなど、和洋あわせてかなりの量になるが、こういった地道な作業を手入力でやることで、例えばフランス文学史(および日本における翻訳の歴史)の流れが頭に入る。私の頭の中の「思想・文学地図」が、学生たちにとって具体的に実感される形で、つまり本棚をただ眺めているだけでは分からない実感を(多少なりとも)伴ったものとして、可視化されることになる。
昔は理屈付けを与えられることなく理屈抜きで「研究室」の命令としてやらされ、私たちは自分でその意義を見出したものだったが、最近はきちんとした理由を示し、学生たちの完全な合意を得たうえでやることが重要である。
「学生を体よく使っているだけ」という批判もあると思うが、このような作業は、勉強を続けていきたい学生にとって大切だと思う。
Monday, July 11, 2011
生産的な議論のために
私と同世代の優秀な研究者がそれぞれ素晴らしい発表をされた。
特に、ナンシーの政治的存在論に関する発表について一言しておきたい。論旨の明快さ、結論のつけ方には工夫の余地があるとしても、非常に重要なテーマに取り組んだ意欲的な発表でよかったと思う。
ただ、ああいった場――学会発表ではなく、一般に開かれたセミナー――では、単純化を恐れずに、論旨を明確化していったほうがいいということはある。現代思想に詳しい人ばかりではないし、むしろ現代思想に反感を持つ人もいるし。
そういった人たちに向けていかに語りかけるかということも考えて、研究を続けて行かれるとよいのではないか。
(ただし、単純な発表をせよ、ということではない。現代音楽の作曲家が、作品発表の場を与えられたら、思い切って自分のすべてをぶつければよい。聴衆に妥協する必要など一切ない。ただ、その後の聴衆との議論で、明快な論理で自分の作品を擁護できる必要はある、ということだ。デリダも会の性質に合わせて言葉や戦略を選んでいたとはいえ、嘆かわしい妥協を是とはしなかったはずだ。)
たとえば、伊達さんがおっしゃっていた、FuretやGauchetといったいわゆる「現代思想」系からは少し離れた人たちの議論も視野に収めることで、より豊かで、現代思想系の人以外にも通じる議論を発展させられる。
伊藤さんの「ナンシーの言説における歴史性の欠如」への批判についても、
伊達さんの「神の死以前との対比」(あるいは哲学と政治はギリシアで創始された云々まで含めて)
に関する提案についても、カストリアディスなどを参照するとまた違った回路が開けるかもしれない。
私はあの会議のメンバーたちに、現代思想系の議論の生産的な部分を知ってほしいし、
脱構築的な論理が単なる韜晦であるという意見にはまったく賛同しないが、かといって私は現代思想系のジャーゴンや論理に「乗っかる」だけで新しい何かが見えてくるとは思っていない。
生産的な議論のために、自分の限界を乗り越えること。
Wednesday, July 06, 2011
7/10人文社会科学系若手研究者セミナー@日仏会館(恵比寿)
多くの方々のご来場をお待ちしています。 伊達聖伸
私も参加する予定です。hf
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今回の若手研究者セミナーは、バタイユ研究でジャン=リュック・ナンシーの『イメージの奥底で』(以文社、2006)の共訳者である大道寺玲央さん、マラルメ研究でLa fête selon Mallarmé : République, catholicisme et simulacre(Paris, L’Harmattan, 2009、『マラルメによる祝祭―共和国・カトリック・虚像』)の著者である熊谷謙介さん、ブランショ研究で『文学のミニマル・イメージ―モーリス・ブランショ論』(左右社、2011)の著者である郷原佳以さんに報告していただき、イマージュ論と政治、また世俗の宗教としての文学を背景とした自由な相互啓発の会にしたいと思います。ふるってご参加ください。それぞれの論者は発表が45分、討論15分を予定しています。
13h30 開会 三浦信孝・廣田功
13h45 大道寺玲央(中央大学)「J.-L. ナンシーにおける民主主義の存在論」
14h45 休憩
15h00 熊谷謙介(神奈川大学)「マラルメの『現代性』」
16h00 休憩
16h15 郷原佳以 (関東学院大学)「ミシェル・ドゥギーの『commeの詩学』序説―60-70年代隠喩論争」
会場:日仏会館5階501会議室
Tuesday, July 05, 2011
建築と哲学(授業用メモ)
・原沢東吾『都市と建築の哲学』、相模書房、1972年。
・アンドリュー・バランタイン『一冊で分かる 建築』(西川健誠(けんせい)訳)、鈴木博之解説、岩波書店、2005年。
・川向正人(かわむかい・まさと)『境界線上の現代建築――〈トポス〉と〈身体〉の深層へ』、彰国社、1998年。
建築論の歴史
・ハンノ=ヴァルター・クルフト『建築論全史I――古代から現代までの建築論事典』(竺覚暁(ちく・かくぎょう)訳)、中央公論美術出版、2009年。※古代から18世紀まで
・ヘルマン・ゼルゲル『建築美学』(吉岡健二郎訳)、中央公論美術出版、平成15年。
第1章:ウィトルウィウス、アルベルティ
第2章:シンケル、ゼンパー
第3章:内容美学(カント、フィッシャー)
第4章:連想理論(T. フェヒナー)
第5章:感情移入理論(リップス、ヴェルフリン)
第6章:シュマルゾー、ブリンクマン
第7章:ヒルデブラント
・『ウィトルーウィウス 建築書』(森田慶一訳註)、東海大学出版会、1979年。
レオン・バティスタ・アルベルティ『建築論』(相川浩訳)、中央公論美術出版、昭和57年。
・四日谷敬子(しかや・たかこ)『建築の哲学――身体と空間の探究』、世界思想社、2004年。
※ハイデガーの空間論、ヘーゲルの建築論
・中村貴志訳・編『ハイデッガーの建築論――建てる・住まう・考える』、中央公論美術出版、平成20年。
※ハイデガーの講演論文の翻訳とコメンタリー
・磯崎新+浅田彰『Any:建築と哲学をめぐるセッション1991-2008』、鹿島出版会、2010年。
・クラウス・ベック=ダニエルセン『エコロジーのかたち――持続可能なデザインへの北欧的哲学』(伊藤俊介・麻田佳鶴子(かづこ)訳)、新評論、2007年。
Thursday, June 30, 2011
頂き物
あるとき、売れっ子仏文学者のK先生が集中講義に訪れた。けっこう大きな教室、学生の入りはかなり良かったと記憶している。先生は例のごとくトークショーを始められた。
何やら現代思想を説明するのに現代音楽の例を引き合いに出していたと思うのだが、そこで憤然として手を挙げたのが若かりし氏であった。彼はそのアナロジーの正当性、音楽についてのいい加減な理解を厳しく糾弾した。
私はあとでこう諌めたものだ。「原君、君は間違ってる。歌舞伎町の女王を気取る歌手に、ソルフェージュをみっちりやっていないなどというのは、お門違いだよ。人には向き不向きがあるんだから、それはそれでいいじゃないか。どうして皆がクラシックの名演奏家にならなきゃいけないんだ」と。
そのように潔癖症の塊のようだった彼が、学部生向けの入門書を書くというので驚いた。
原大地『牧神の午後――マラルメを読もう』、慶應義塾大学教養研究センター選書、2011年5月。
入門書など絶対に書かない、そのように決意している人々がいる。新書やら薄っぺらい本を書きまくることが研究業績として評価され、読者からも望まれる時代にあって、そのような決意は実に貴重だ。
そのような人々が決意を翻して、入門書に手を染めたとき、はたしてどのような結果になるのか。転向者の論理と倫理はなかなか興味深い。かくいう私も、フランス哲学入門を書こうとしているが…(笑)。
Monday, June 27, 2011
L'Harmattan parutions Philosophie
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... PARUTIONS PHILOSOPHIE ...... mai-juin 2011 ... |
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AJAX, FILS DE TELAMON (Coll. Ouverture Philosophique, 22 euros, 240 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54714‑8 |
ALTERNATIVE SOCIOLOGIQUE (18,5 euros, 186 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55386‑6 |
L'ANIMALITÉ (Coll. Ouverture Philosophique, 14,5 euros, 152 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54968‑5 |
CAHIERS SIMONDON (Coll. Esthétiques, 15,5 euros, 154 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55045‑2 |
CARTOGRAPHIE DE L'UTOPIE (24 euros, 204 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑35821‑067‑6 |
CITÉ DE PLATON (25 euros, 176 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑8293‑0323‑4 |
LES DÉFERLEMENTS DE L'IMAGE (19 euros, 202 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55060‑5 |
LA DÉSOBÉISSANCE : UN MOTEUR D'ÉVOLUTION (Coll. Questions contemporaines, 13 euros, 136 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54422‑2 |
L'ÉTHIQUE COMME PHILOSOPHIE PREMIÈRE OU LA DÉFENSE DES DROITS DE L'AUTRE HOMME CHEZ EMMANUEL LEVINAS (Coll. Harmattan Cameroun, 11 euros, 76 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55395‑8 |
EXISTENCE ET VALEURS IV (Coll. Pensée Africaine, 26 euros, 258 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54780‑3 |
FIGURES DE LA PASSION ET DE L'AMOUR (Coll. Ouverture Philosophique, 17 euros, 170 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54800‑8 |
HENRI BERGSON ET LA NOTION D'ESPACE (Coll. Ouverture Philosophique, 20 euros, 198 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55071‑1 |
HUMEURS (Coll. Ouverture Philosophique, 28 euros, 298 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54259‑4 |
LA JUSTICE DANS LA SOCIÉTÉ (29,5 euros, 312 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55073‑5 |
KRISIS. PERSPECTIVES POUR UN MONDE AUX ALENTOURS DE 2010 (12,5 euros, 112 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55023‑0 |
LECTURES PHÉNOMÉNOLOGIQUES DE MALLARMÉ (Coll. Ouverture Philosophique, 13 euros, 130 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54733‑9 |
MERLEAU-PONTY, WHITEHEAD, LE PROCÈS SENSIBLE (Coll. Ouverture Philosophique, 21 euros, 208 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54721‑6 |
MÉTAPHYSIQUE DES CONTES DE FÉES (Coll. Métaphysique au quotidien, 17 euros, 184 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55116‑9 |
PARADOXE SUR LA RECHERCHE I (Coll. Epistémologie et philosophie des sciences, 39,5 euros, 450 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54956‑2 |
PARADOXE SUR LA RECHERCHE II (Coll. Epistémologie et philosophie des sciences, 30 euros, 318 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54957‑9 |
PENSER LE MAL AUJOURD'HUI (20 euros, 204 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑917714‑04‑1 |
PHÉNOMÉNOLOGIE DU DIEU INVISIBLE (Coll. Ouverture Philosophique, 24 euros, 260 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54989‑0 |
LA PHILOSOPHIE EN FRANCE AU XIXÈME SIÈCLE (Coll. Commentaires philosophiques, 13 euros, 126 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54630‑1 |
PHILOSOPHIE ET CINÉMA (Coll. Esthétiques, 24,5 euros, 250 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54565‑6 |
PHILOSOPHIE ET DÉFI DU DÉVELOPPEMENT EN AFRIQUE (Coll. Harmattan RDC, 14 euros, 134 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54534‑2 |
RATIONALITÉ PRÉDATRICE ET CRISE DE L'ETAT DE DROIT (Coll. Harmattan Cameroun, 20 euros, 214 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55387‑3 |
RAYMOND ABELLIO 1907-1986 (Coll. Ouverture Philosophique, 24 euros, 238 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55065‑0 |
RAYMOND ABELLIO 1944-1986 (Coll. Ouverture Philosophique, 25,5 euros, 268 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55066‑7 |
SPINOZA ET LA MÉDECINE (Coll. Hippocrate et Platon, études de philosophie de la médecine, 17,5 euros, 186 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54963‑0 |
LES STATIONS DE LA SAGESSE (Coll. Théôria, 15,5 euros, 164 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54668‑4 |
LE TEMPS, L'ESPACE, LA LUMIÈRE. (Coll. Sciences et Société, 29,5 euros, 314 p., mai 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54711‑7 |
LA VÉRITÉ CHEZ ALASDAIR MACINTYRE (Coll. Ouverture Philosophique, 24,5 euros, 254 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑54736‑0 |
VOIR UN TABLEAU : ENTENDRE LE MONDE (Coll. Ouverture Philosophique, 21 euros, 224 p., juin 2011) ISBN : 978‑2‑296‑55331‑6 |
アレゼール日本シンポジウム「沈黙の喪のなかにいる全国の大学人へ、福島そして東京からのメッセージ」
暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
+++++++
アレゼール日本シンポジウム「
2011年7月16日(土) 13:30~18:00
早稲田大学 早稲田キャンパス8号館B02教室(地下1階)
http://www.waseda.jp/jp/
発言: 石田葉月(福島大)、入江公康(立教大)、岩崎稔(東京外語大)
司会:岡山茂(早稲田大)
6月初旬、福島大学の教員12名が県知事に宛てて、
参加料無料、事前申込不要 主催:アレゼール日本
ワークショップ「日本哲学の世界への発信──ソースブック発刊を記念して」 *関係者限定
日時:2011年7月19日(火)16:00-17:30場所:東京大学駒場キャンパスファカルティハウスセミナールーム
KūkaiからKarataniまで─1360ページに及ぶ大部の史料集
英語による日本哲学の浩瀚なソースブック、Japanese Philosophy: ASourcebookの発刊を記念し、編纂者であるThomas P. Kasulis氏、James W.Heisig氏らを迎えたワークショップを行います。
書誌情報:James W. Heisig, Thomas P. Kasulis, and John C. Maraldo eds. JapanesePhilosophy: A Sourcebook. Honolulu: University of Hawaii Press, 2011,1360 pages.
プログラム
挨拶:小倉和夫(国際交流基金・理事長)
プレゼンテーション:Thomas P. Kasulis(オハイオ州立大学)James W. Heisig(南山大学)
コメント:中島隆博(UTCP)高田康成(UTCP)石田正人(ハワイ大学)
ディスカッション・質疑応答
司会:小林康夫(UTCP)
*総合文化研究科関係者および報道関係者のみに限定させていただきます
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)共催:南山宗教文化研究所協力:国際交流基金
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2011/07/utcp_workshop_the_transmission/________________________________________________________________________
哲学一歩前
《本というのはどんなものでも「ひとつの世界」です。それは、単発の紀要論文などを書くこととはまったく!次元の違う「世界」です。
本にはさまざまな形やスタイルがあるけれど、その「凝集」、いや、組み立てこそ、その人の「世界」の表現です。人文科学者は、ヒューマニティについてのひ とつの「世界」を、自分の「世界」として表現する「義務」がある。このことの途方もない恐ろしさと喜びとを味わって、はじめて一人前の人文科学者です。》
「40歳前にどうしても一冊出さなければならない」という廣松渉の言葉。自分の「世界」の探究。自分による世界の探究、自分の内なる世界の探究。まだ哲学の一歩手前にいる。一歩前に踏み出さなければならない。大昔に引用した広松の言葉。
Thursday, June 23, 2011
頂き物
旺盛に研究成果を発表し続けるそのエネルギーには本当に圧倒される。しかし、とりわけ、絶えず貪欲にさまざまな理論を取り込み、一見無縁なものと思われるもの、相いれない視点と思われるものをも、しなやかに取り入れてしまうところに、痛快さ、爽快感を感じる。
《応答には、まずはじめに触発してくる状況に対して介入する「行為」がある。これに対して、行為として状況へと直接介入するのではなく、状況へと適応できるように主体の側の構造を変化させるのが「治癒」である。もちろん「治癒」の結果、状況へと介入する「行為」が可能になるであろう。治癒論と行為論はそれゆえ並び合う関係にある。行為の現象学はハイデガーをさらに延長する可能性を持つが、本書とは別に計画したい。(…)そもそも社会的政治的な改革と、個人の脆弱性への手当は、本来は対立するものではないはずだ。繰り返しになるが、社会制度への介入に関わる行為論と、主に個人に関わる治癒論は並び立つはずである》(13頁)
私も同趣旨のことを、松葉祥一さんの書評として書いたつもりなので(日仏哲学会の会誌次号)、興味のある方はぜひご一読を。
*
九州大学名誉教授の高遠冬武先生から、『バンジャマン・コンスタン日記』(九州大学出版会、2011年6月)をいただく。「コンスタンと同時代、江戸期の文人政治家がものした「日記」が仏語に翻訳されたと仮定」し、その「反訳(一度訳されたものを元の言語に戻すこと)」として『コンスタン日記』翻訳を試みるというなかなかひねった姿勢が効果をあげている。
さっそく学生たちに見せ、「コンスタンは、『アドルフ』によって小説の分野で、しかしまた、政治思想においても、宗教思想においても、重要な人物であり、このような複雑さ、多面性を見る上でも『日記』を読むに如くはない」と読むことを推奨する。彼らに伝わったかどうか心もとないが…。
私自身も、早速拝読させていただこうと頁を開くと、たまたまシュライアーマッハー読後感があり(170-171頁)、「神なき宗教」について、「この主張、一見実に馬鹿げたる主張にも見ゆるが、著者が言わんとする意味においては正しかるべし。余も(…)趣旨は同じなり」と、非常に興味深い一説に突き当たる。
19世紀フランス思想に関わるすべての人にお薦めしたい一冊である。
Monday, June 20, 2011
6/21, 6/23アルノー・フランソワ講演会「ベルクソンの日本哲学への影響――西田幾多郎と九鬼周造の場合」
なおこれは21日阪大講演と同内容です。
hf
===
講演会タイトル:「ベルクソンの日本哲学への影響―西田幾多郎と
九鬼周造の場合―」(フランス語,通訳付き)
報告:アルノー・フランソワ(フランス,トゥールーズ第2大学)
日時・2011年6月23日(木)18:30~20:30
会場:法政大学58年館2階国際日本学研究所セミナー室
(2階エレベーターホール奥).
詳しくは:http://aterui.i.hosei.ac.
6/29など ロラン・ガジョ教授講演日程
このたび日本学術振興会の外国人招聘研究者(短期)
http://www.unige.ch/lettres/
つきましては下記の日程で講演などを行います。
ロラン・ガジョ教授講演日程
6月29日日本言語政策学会にて講演「複言語主義,
http://homepage2.nifty.com/
6月29日京都大学講演「複言語主義,
7月1日西南学院大学講演« Enseigner le français langue étrangère et construire du plurilinguisme : quelle équation ? »(フランス語のみ)16:30より
7 月14日南山大学講演« Politique linguistique, principe de territorialité et pratiques plurilingues : le cas de la Suisse »(フランス語のみ)15:00より
7月15日京都外国語大学講演« Plurilinguisme en Suisse »(英語)17:00より
7月23日「バイリンガル教育から見た統合型言語教育学」(
Interventions de M. Laurent Gajo au Japon
le 26 juin, colloque régional de la JALP, « Plurilinguisme: enjeux sociaux et ressources éducatives (en français) », Momoyanma-gakuin université.
http://homepage2.nifty.com/
29 juin, « Plurilinguisme: enjeux sociaux et ressources éducatives » (en français), université de Kyoto, 14:45-16:15, salle 216
1er juillet, « Enseigner le français langue étrangère et construire du plurilinguisme : quelle équation ? » (en français), université Seinan, Fukuoka , 16 h 30.
14 juillet, « Politique linguistique, principe de territorialité et pratiques plurilingues : le cas de la Suisse » (en français), université Nanzan (Nagoya), 15 h.
le 15 juillet, « Plurilinguisme en Suisse »(en anglais), université des études étarngères de Kyoto (Kyoto), 17 h
23 juillet, « la didactique intégrée sous l'angle de l'enseignement bilingue » (en français) journée d'études, université de Kyoto, 13 h.