Monday, November 26, 2018

12/6-7 フランス19世紀思想研究会ワークショップ「実証哲学と科学史」@法政大学

フランス19世紀思想研究会ワークショップ
/Journées d’étude de l’Atelier de la philosophie française du XIXe siècle

実証哲学と科学史
La philosophie positive et l’histoire des sciences

第一日
Première journée

アナスタシオス・ブレナー『科学哲学のフランスの起源』を読む
Lire “L’origine française de la philosophie des sciences” d'Anastasios Brenner

2018.12.6(木)13:30―17:30 /
Jeu 6 décembre 2018, 13h30-17h30,

法政大学ボアソナードタワー25階C会議室 /
Salle C au 25e étage de la Tour de Boissonade, Hosei Université

1. 伊勢田哲治(Tetsuji ISEDA)京都大学(Université de Kyoto):
いかに科学の中で実証主義の知的系譜を理解すべきか?
 (How should we understand the intellectual lineage of positivism within science ?)

2. 佐藤真人(Masato SATO)東京大学(Université de TOKYO):
いかに自然哲学の進化と体系性を考えるべきか?デカルトの場合:ベーコン、ケプラー、ニュートンと突き合わせ
て (Comment penser l’évolution et la systématicité de la philosophie naturelle ? Le cas de Descartes face à Bacon, Kepler et Newton)

3. 松井久(Hisashi MATSUI) 法政大学(Hosei Université):
実証主義は規約主義を延長しうるのか?(Le positivisme peut-il le conventionnalisme ?)

4. 平井正人(Masahito HIRAI)東京大学(Université de Tokyo):
コントのラプラス物理学批判:毛管現象の場合(La critique de la physique laplacienne par Auguste Comte : le cas de capillarité)

第二日
Deuxième journée

実証哲学と科学史
La philosophie positive et l’histoire des sciences

2018.12.8(土)13:30―17:30 /
Sam 8 décembre 2018, 13h30-17h30,

法政大学ボアソナードタワー25階C会議室 /
Salle C au 25e étage de la Tour de Boissonade, Hosei Université

1. アナスタシオス・ブレナー(Anastasios BRENNER)ポール・ヴァレリー・モンペリエ第三大学(Université Paul Valéry Montpellier 3):
哲学的科学史:オーギュスト・コントとフランス的伝統(L’histoire philosophique des sciences : Auguste Comte et la tradition française)

2. 長谷川悦宏(Etsuhiro HASEGAWA) 法政大学(Hosei Université):
コントの家族理論と骨相学(Comte's Theory of family and the phrenology)

3. 石渡崇文(Takafumi ISHIWATARI) 東京大学(Université de Tokyo):
ジョルジュ・カンギレムと医学の科学性(Georges Canguilhem et la scientificité de la médecine)

4.安孫子信(Shin ABIKO) 法政大学(Hosei Université):
西周と科学史(NISHI Amane et l’histoire des sciences)

使用言語:仏語・英語(適宜に通訳あり)/参加:どなたもご参加いただけます

Friday, October 19, 2018

12/1 第12回文芸共和国の会「生が、性が、モノモノしい」@鹿児島大学

どういうイベントになるのか、初めての参加で勝手が分かりませんが、楽しんできたいと思います。福岡の友人も参加してくれるとのことなので、遠方の方ももしよろしければ。

12回文芸共和国の会プログラム

市民参加型シンポジウム「生が、性が、モノモノしい」
講師: 藤田 尚志  (フランス哲学/九州産業大学)
    菅 実花   (アーティスト/東京藝術大学[院])
    関根 麻里恵 (ラブドール研究/学習院大学[院])
    猪口 智広  (科学論・動物論/東京大学[院])
ファシリテーター:  逆卷 しとね (学術運動家/独立研究者)

※本シンポジウムは、平成30年度・鹿児島大学地域連携予算「鹿児島と芸術文化」(南九州・南西諸島を舞台とした地域中核人材育成を目指す新人文社会系教育プログラムの構築」)の助成を受けています。

日時: 2018121日(土) 12:0018:00 プレゼン終了後、参加者全員で対話)
会場: 鹿児島大学法文学部1号館102号室
【所在地】〒890-0065 鹿児島県鹿児島市郡元1丁目2130
TEL099-285-7517(代表)
問い合わせ先: 太田純貴(鹿児島大学)
e-mailyota@leh.kagoshima-u.ac.jp         
TEL099-285-7576
同日19:00~、鹿児島市内にて懇親会を開催します。会費は一般4.000円・学生2,000円。出席希望はvortexsitonegmail.com逆巻に11/17までにお知らせください。領収書が必要な方はその旨、併せてお知らせください。

Sunday, October 07, 2018

10/31 公開講演会「ロマン主義と文学の現代性」(Romantisme et la modernité littéraire)

立教の菅谷先生から告知依頼を受けましたので、こちらでもささやかながら宣伝を。

***

科学研究費助成事業 学術研究助成基金助成金(課題番号:16K02548)

公開講演会「ロマン主義と文学の現代性」Romantisme et la modernité littéraire

日時:2018年10月31日(水)18:30-20:30
場所:立教大学池袋キャンパス 5号館 5301教室
(フランス語・入場無料・通訳あり)

講師:オーレリー・フォリア=ロワズルール氏(Aurélie Foglia-Loiseleur)
(パリ第三大学准教授)
「リリスムの革命」(Révolution du lyrisme)
コメンテーター:野崎歓氏(東京大学教授)
司会:菅谷憲興(立教大学教授)、辻川慶子(白百合女子大学准教授)
通訳:木内尭(日本学術振興会特別研究員-PD)

講師紹介:オーレリー・フォリア=ロワズルール:
パリ高等師範学校出身、パリ第四大学文学博士。ラマルチーヌにおける「共有の場」( l i e u commun)としての調和について画期的な著作を刊行した後、ロマン主義の詩と散文について幅広い分野で論考を発表している。また、19世紀から20世紀にかけてのリリスムの問題も研究し、自ら詩作も行う。本講演会では、ラマルチーヌ、ユゴー、ネルヴァル、ミュッセ、ヴィニーなどのロマン主義詩人のみならず、ボードレールからロートレアモン
まで第二世代以降を含めて幅広くロマン主義の現代性とリリスムの問題を論じる。主な著書にL’Harmonie selon Lamartine (2005), Grand-Monde(2018)など。

野崎歓:ロマン主義を代表する作家の一人ネルヴァルを専門に研究するかたわら、文芸・映画批評および19世紀~20世紀小説の翻訳で数多くの著作を刊行している。主な著書に『異邦の香り―ネルヴァル「東方紀行」論』(2011、読売文学賞)、『フランス文学と愛』(2013)、『夢の共有―文学と翻訳と映画のはざまで』(2016)など。

Tuesday, August 21, 2018

2018年8月中旬

2018年8月中旬(8月11~20日)
達成目標
某翻訳序文および最終仕上げ(すぐ)
某大学論書評2000字(すぐ)
連載=博論(すぐ)
④某ウェブ企画校正(すぐ)

予定と実際
8月11日(土)採点・評価一つ終了(学部基礎科目)
8月12日(日)採点・評価あと二つ。
8月13日(月)某重要業務(最近書けないことばかりで精神的に憂鬱だ…)
8月14日(火)某重要業務。非常にハード、他に何もできない。
8月15日(水)~8月17日(金)帰省(その間も某重要業務)
8月18日(土)一日朝から晩まで某重要業務。
8月19日(日)一日朝から晩まで某重要業務。
8月20日(月)一日朝から晩まで某重要業務。

8月21日(火)この日は別の重要書類にかかりきり。
8月22日(水)引き続き別の重要書類、10時:入試関係会議:偏差値問題を議論、11時から再び書類、最終的に13時に無事発送。
★明治大の杉本隆司さんより『フェティッシュとは何か』をご恵投いただく。
8月23日(木)引き続き某重要業務。朝から再開。19時近くにようやく終了。その後、翌日の会議に向けて某書類作成、深夜3時に終了。
8月24日(金)10時:某学内最重要会議、13時:入試実施委員としての打ち合わせ⇒採点(その間に更新講習実施報告書提出)15時半に終了!あと一つ。。
8月25日(土)昼:MGさんにもらったチケットで、ふれあい寄席に行く。番組は、橘家門郎「道灌」、桂宮治「初天神」、林家きく麿「歯ンデレラ」、米粒写経「都道府県ほめ」、橘家文蔵「転宅」、中入り、宮治「棒鱈」、文蔵「千早ふる」、米粒写経、きく麿「パンチラ倶楽部」。MGさんのお目当てだった米粒写経も、きく麿師も初体験でした。
8月26日(日)某学会査読作業開始。H君送別会
8月27日(月)10:30-入試実施委員会、某学会査読作業開始
8月28日(火)某学会査読作業、深夜に終了
8月29日(水)最後の採点
8月30日(木)9:00-入試実施委員
8月31日(金)夜:MMさんと来年度科研の打ち合わせ、のはずが急きょ中止に。
9月1日(土)映画『未来のミライ』@T-Joy博多
9月2日(日)第29回福岡アジア文化賞大賞受賞記念ジャ・ジャンクー監督特集:『青い稲妻』(2002年)、『プラットホーム』(2000年)@福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
9月3日(月)10:00-12:00 事前発表添削(o君+hさん)➡入試課に確認に行く➡諸々の書類提出➡14:00-16:00 全体研修会(防災関連)➡16:30-19:00 採点➡帰宅後、最重要業務の続き
9月4日(火)選抜資料渡し。14:00-16:00 全体研修会(LGBT関連)➡
9月5日(水)10:00- 事前発表会(教授会10:30-)
9月6日(木)9:30-17:00 某学内最重要業務(間に入試関係会議13:00-)
9月7日(金)日仏哲学会関連:
9月8日(土)日仏哲学会
9月9日(日)ベルクソン哲学研究会
9月10日(月)ゼミ合宿第一日
9月11日(火)ゼミ合宿第二日
9月12日(水)
9月13日(火)10:00-某学内最重要業務



某誌レチフ論文ブラッシュアップ(すぐ)
⑦某事典の8項目執筆(2018年5月末)
 ・『ベルクソンの哲学』(ドゥルーズ)1600字
 ・「身体」(ベルクソン)800字
 ・「潜在性」(ベルクソン)800字
 ・『笑い』(ベルクソン)800字
 ・ゴーシェ(人名項目)1600字
 ・マシュレ(人名項目)800字

 ・『世界の脱魔術化』(ゴーシェ)800字
 ・『諸権力の革命』(『代表制の政治哲学』)(ゴーシェ)400
 ・ピエール・カスー=ノゲス(人名項目)    400字

2018年
2018年12月1日 某イベント@鹿児島大学
2018年12月3日・10日 F大リレー講義「性の哲学」

Saturday, August 11, 2018

2018年8月上旬

2018年8月上旬(8月1~10日)
達成目標
某翻訳序文および最終仕上げ(すぐ)
某大学論書評2000字(すぐ)
連載=博論(すぐ)
④某ウェブ企画校正(すぐ)

予定と実際
8月1日(水)大濠花火大会、例年通りm先生のご自宅の集まりに。

8月2日(木)更新講習。はじめて一人で午後まで。大変疲れたが、まあまあ喜んでいただけたのではないでしょうか。夜に帰阪。

8月3日(金)~8月7日(火)親の付き添い。

8月8日(水)午前:仏文学会研究情報委員会のお仕事(WSや書評の校正)➡午後:試験の採点➡15:00-17:00 後期に依頼する非常勤S先生と打ち合わせ

8月9日(木)採点一つ終了(更新講習)。『ハリー・ポッター 炎のゴブレット』を観た。

8月10日(金)合間にQ大レポートの講評をぼちぼち返す。午後:タイのアノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督作品『いつか暗くなるときに』(2016年/デジタル/カラー/105分/タイ=フランス=カタール=オランダ)を観た。「タイ映画界最高のスパンナホーン賞に輝いた映像詩」とのこと。夜:採点・評価一つ終了(S大学部基礎科目)。

8月11日(土)採点・評価一つ終了(学部基礎科目)


8月12日(日)採点・評価あと二つ。

8月13日(月)某重要業務(最近書けないことばかりで精神的に憂鬱だ…)
8月14日(火)某重要業務。非常にハード、他に何もできない。
8月15日(水)~8月17日(金)帰省(その間も某重要業務)
8月18日(土)一日朝から晩まで某重要業務。
8月19日(日)一日朝から晩まで某重要業務。
8月20日(月)一日朝から晩まで某重要業務。

8月21日(火)この日は別の重要書類にかかりきり。

8月22日(水)引き続き別の重要書類、10時:入試関係会議:偏差値問題を議論、11時から再び書類、最終的に13時に無事発送。
★明治大の杉本隆司さんより『フェティッシュとは何か』をご恵投いただく。

8月23日(木)引き続き某重要業務。朝から再開。19時近くにようやく終了。その後、翌日の会議に向けて某書類作成、深夜3時に終了。

8月24日(金)10時:某学内最重要会議、13時:入試実施委員としての打ち合わせ⇒採点(その間に更新講習実施報告書提出)15時半に終了!あと一つ。。

8月25日(土)昼:MGさんにもらったチケットで、ふれあい寄席に行く。番組は、橘家門郎「道灌」、桂宮治「初天神」、林家きく麿「歯ンデレラ」、米粒写経「都道府県ほめ」、橘家文蔵「転宅」、中入り、宮治「棒鱈」、文蔵「千早ふる」、米粒写経、きく麿「パンチラ倶楽部」。MGさんのお目当てだった米粒写経も、きく麿師も初体験でした。

8月26日(日)某学会査読作業開始。H君送別会
8月27日(月)10:30-入試実施委員会、某学会査読作業開始
8月28日(火)某学会査読作業、深夜に終了
8月29日(水)最後の採点


8月30日(木)9:00-入試実施委員
8月31日(金)夜:MMさんと来年度科研の打ち合わせ、のはずが急きょ中止に。
9月1日(土)映画『未来のミライ』@T-Joy博多
9月2日(日)第29回福岡アジア文化賞大賞受賞記念ジャ・ジャンクー監督特集:『青い稲妻』(2002年)、『プラットホーム』(2000年)@福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
9月3日(月)10:00-12:00 事前発表添削(o君+hさん)➡入試課に確認に行く➡諸々の書類提出➡14:00-16:00 全体研修会(防災関連)➡16:30-19:00 採点➡帰宅後、最重要業務の続き
9月4日(火)選抜資料渡し。14:00-16:00 全体研修会(LGBT関連)➡
9月5日(水)10:00- 事前発表会(教授会10:30-)
9月6日(木)9:30-17:00 某学内最重要業務(間に入試関係会議13:00-)
9月7日(金)日仏哲学会関連:
9月8日(土)日仏哲学会
9月9日(日)ベルクソン哲学研究会
9月10日(月)ゼミ合宿第一日
9月11日(火)ゼミ合宿第二日
9月12日(水)
9月13日(火)10:00-某学内最重要業務



某誌レチフ論文ブラッシュアップ(すぐ)
⑦某事典の8項目執筆(2018年5月末)
 ・『ベルクソンの哲学』(ドゥルーズ)1600字
 ・「身体」(ベルクソン)800字
 ・「潜在性」(ベルクソン)800字
 ・『笑い』(ベルクソン)800字
 ・ゴーシェ(人名項目)1600字
 ・マシュレ(人名項目)800字

 ・『世界の脱魔術化』(ゴーシェ)800字
 ・『諸権力の革命』(『代表制の政治哲学』)(ゴーシェ)400
 ・ピエール・カスー=ノゲス(人名項目)    400字

2018年
2018年12月1日 某イベント@鹿児島大学
2018年12月3日・10日 F大リレー講義「性の哲学」

【告知】8/17-18 アーギュメンツ・イベント

逆巻しとねさんから依頼を受けましたので、告知いたします。以下、逆巻さんの告知文です。

***

アーギュメンツという批評誌(https://arguments-criticalities.com/があります。
 この若手批評家が主体となってつくった、手売り対面販売限定の雑誌の#3に参加した縁で、このたびイベントを企画することになりました。
 
 8/17に小倉ソープ、8/18に博多テトラにて、『アーギュメンツ#3』刊行を記念したイベントを二件開催します。
 両日とも、遠方より、批評家の黒嵜想さん、同じく批評家の仲山ひふみさん、そして映像作家・「トポフィル」共同運営の佐々木友輔さんをお招きします。
 以下、趣旨説明をさせていただきます。
 
 8/17のイベントは、この時代における批評のありかたを考える、という趣旨です。
 『アーギュメンツ#3』の共同編集を務めた黒嵜さんと仲山さんに、批評について問題提起をいただいたあと、批評活動もされている佐々木さんとわたしが応答するというかたちで始めたいと考えています。
 『アーギュメンツ』の編集方針とわたしの関心を加味すると、共同性/協働性がキーワードになると思っています。
 現在は、さまざまな興味・関心が乱立し、セグメント化が進行しています。これは広くライトユーザーに訴えるのではなく、熱心なコアな層を確保し、その限られた顧客を相手に消費行動を繰り返させるマーケティングの手法とも似通ったものだと言えます。企業はそれぞれターゲットとなる狭い層を相手にした特定の商品を、多種、開発する。出版社も、それぞれターゲットとする顧客を想定した本を少部数刷り、出版点数で勝負する。この状況は、それぞれ棲み分けらた関心が互いに交わることなく並列する現在のコミュニティのありかたそのものである、と言えるでしょう。批評はこの棲み分けに介入し、それらのあいだに出会いやつながりをつくりだすものとならなければならない。少なくともわたしは、『アーギュメンツ#3』は交わらない棲み分けを克服するための批評的介入であり、そうした理念を編集/各内容において体現した一冊である、と理解しています。
 こちらのイベントは、遠方から他にも若手の批評家や研究者が駆けつけてくださる情勢となっています。もちろん、上記は問題設定でして、実際は具体的な事件や事象を題材としつつ侃々諤々とやる予定です。ギャラリー・ソープの経営者であり映像作家でもある宮川敬一さんや共同制作者の方々にも参加いただくので、アートの実践/受容や街づくりという観点からも話が膨らむはずです。
 フロアも交えて、3時間、濃いお話ができると思っています。なお、米田翼さんがこのイベントにいらっしゃる予定です。

 8/18のイベントは、『アーギュメンツ#3』掲載のJホラー座談会の延長戦となる予定です。
 Jホラーは95年の『リング』を皮切りに日本映画復興の足掛かりをつくった一大ブームでしたが、批評からはほとんど無視されてきた、というのが仲山ひふみさんの提起でした。
 このJホラーの不遇は、実のところ批評の不遇とも密接に関係している。批評は外へと向かってさまざまな無視されているものを救い上げなければならないのに、内部をつくってそこに安住しているのではないか。批評が力を失っているのは、外へと向かう意識が弱っているからなのではないか。そして、画面外への恐怖を根幹に据えるJホラーには、批評を賦活するヒントがあるのではないか。Jホラーを再考することは、そのまま批評について考えることにもつながるゆえんです。
 わたしは、佐々木さんとわたしという、ホラーコンテンツ批評を専門とするわけではない人間に、それぞれメディアのなかのメディア、バイオホラーの系譜という見地から、Jホラーを語らせることを通じて、Jホラーの語られざる盲点を明るみに出すと同時に、批評の盲点を把握する、という狙いがあったのではないか、と理解しています。さらにいえば、黒嵜さんは声や音声、聴覚文化のほうを主たる関心領域とされている。決してホラーについて継続的に思考してこられた方ではない。仲山さん自身も、音楽批評から出発し、最近の思弁的実在論の流れに掉さすホラーの哲学からJホラーへの関心を抱いたに過ぎない。このように、本来はばらばらの関心をもつ4人が、(J)ホラーというひとつのトポスを囲むことによって間接的につながる、というところにおもしろみがあると思うのです。きっと、当日のイベントでも、そうしたトポス(トピック)を介した、福岡ならではの不思議なつながりができるのではないか、と考えています。
 もちろん、以上の問いはあくまでも枠組みです。当日は、それぞれが具体的な作品を論じつつ、楽しみながら論じていきます。
 また、映像作家の佐々木友輔さんが当日、たまたま撮れてしまった心霊映像を持ってきてくださいます。こちらのほうも、わたし自身楽しみにしております。

 以上2件のイベント開始前にはそれぞれ、『アーギュメンツ』の即売会と交流会の時間が設けられています。有料イベントに参加しない方でも、無料でわたし以外の登壇者と交流できます。
 いずれも20代~30代前半の批評家たちですし、当日は遠方から20代の研究者・批評家がいくらか来場してくださいます。