Wednesday, November 26, 2014

11/28 サッカー・郊外・ネーション―――フランスのスポーツと 人種・階級問題

●題目:サッカー・郊外・ネーション―――フランスのスポーツと
人種・階級問題

●講師:ステファン・ボー氏(パリ西ナンテール大学教授)

●日時:2014年11月28日(金曜日) 10:00?12:00

●場所:一橋大学西キャンパス 本館一階特別応接室

http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html 図
の9番の建物です)

●使用言語:フランス語・逐次通訳あり

●司会:森千香子(本学法学研究科准教授)

●通訳:村上一基(本学社会学研究科博士課程)

●内容: フランスは全人口の20%(約1200万人)を移民一世・二世が占める「移民大国」であり、南欧からアフリカ大陸の旧植民地まで多様な地域出身の移民は、サッカー競技人口でも大きな割合を占める。なかでも貧しい移民が集住する郊外の団地地域では、サッカーを「貧しさから抜け出す手段」と考えて、打ち込む子どもの数
が多い。1998年の自国開催W杯での優勝以後、フランスサッカー代表チームは多民族化する社会の「成功例」として賞賛され、国民的スターとして扱われてきた。ところが2010年南アフリカW杯で代表選手がストライキを起こしたのをきっかけに、代表選手はフランスの名誉を汚した「裏切り者」として激しい非難に晒されるようにな
った。わずか十数年の間に、このような評価の違いが生じたのはなぜか?――このような変化の背景を、フランス社会学界の第一線で活躍するステファン・ボー教授に、人種・階級・スポーツ市場という切り口から分析していただきます。どうぞふるってご参加ください。

●講師紹介:1958年アヌシー生まれ。フランス社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得(社会学博士)後、高等師範学校(Ecole normale sup?rieure)教授を経て、2014年10月より現職。モーリス・アルヴァックス研究センター研究員兼任。綿密な質的調査を通した労働者階級(移民を含む)の生活世界の変容に関する一連の業
績で高い評価を受け、近年はサッカーを通した人種・階級問題の分析に精力的に取り組む。主著にRetour sur la condition ouvri?re, 1999(『労働者の条件への回帰』M.ピアルーとの共著), 80 % au bac, et apr?s ? 2002(『高校卒業資格80%の後は?』), Pays de malheur !, 2004 (『イヤな国!』ユネス・アムラニとの共
著), Tra?tres ? la nation ? 2011(「ネーションの裏切り者?」フィリップ・ギマールとの共著)など。

●主催  一橋大学森千香子ゼミ/一橋大学国際交流セミナー

●協賛  大阪大学国際共同研究促進プログラム「人文科学における日仏研究交流拠点の形成-思想・教育・臨床を中心として-」/科学研究費補助金・基盤研究(C) 「EUにおけるレイシズムの新展開と社会構造の比較研究」

Monday, November 24, 2014

12/6, 7, 9, 11 フランソワ・ヌーデルマン氏連続講演会

フランソワ・ヌーデルマン氏講演のお知らせ

フランソワ・ヌーデルマン(パリ第8大学)教授の滞日中の講演は次の通りです(共同ワークショップ「サルトル/デリダ」特別講演を含む)。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

略歴 1958年生まれ。大学教授資格保持者(文学、1986)、哲学博士(パリ第四大学、1992)。専攻は哲学・文学だが、芸術にも造詣が深く、その分野での著作も多い。ジャック・デリダの後を受け国際哲学コレージュ院長(20012004、ジョン・ホプキンス大学、ニューヨーク大学の客員教授などを歴任。エドゥアール・グリッサンが設立した全世界学院のセミナーの責任者も務める。2002年からは、ラジオ・フランス・キュルチュールの哲学番組Les vendredis de la philosophieを制作し、人気を博した。邦訳には、哲学者と音楽との関係を多角的に論じた『哲学者とピアノ サルトル、ニーチェ、バルト』(太田出版)など。

12613001430
特別講演 « Sartre et Derrida entre chien et chat. Pensées de l'animal » 
日本サルトル学会/脱構築研究会/立教大学文学部フランス文学専修主催
共同ワークショップ「サルトル/デリダ」
立教大学池袋キャンパス 5501教室 逐次通訳

127日(日)1700 
セミナー « Philosophes à personnalités multiples »
日仏会館 501号室 通訳なし 人文科学系若手研究者セミナー  
司会:澤田直(立教大学・日仏会館学術委員)

129日(火)1800 
講演 « Penser, jouer, délirer : quand les philosophes touchent à la musique »
日仏会館 1階ホール 同時通訳有り 
司会:クリストフ・マルケ(日仏会館)、ディスカッサント澤田直(立教大学)

1211日(木)17001900  
講演 « Le mensonge, un génie philosophique »
東京大学UTCP主催 東京大学駒場キャンパス 
司会:桑田光平(東大)

12/8 共同ワークショップ「サルトル/デリダ」@立教大学

日本サルトル学会/脱構築研究会共同ワークショップ

サルトル/デリダ

2014 年 12 月 6 日(土)13 : 00-18 : 00

立教大学池袋キャンパス 5501 教室

主催:日本サルトル学会、脱構築研究会、立教大学文学部フランス文学専修


13 : 00-14 :30 

第 1 部 特別講演 « Sartre et Derrida entre chien et chat. Pensées de l'animal » 

フランソワ・ヌーデルマン(パリ第8大学)François Noudelmann (Université Paris-VIII)

司会:澤田直(立教大学)Modérateur: Nao Sawada (Université Rikkyo)

(※フランス語使用、通訳有り)

15:00-17 :00 

第 2 部 サルトル×デリダ 

西山雄二(首都大学東京) ポスト実存主義者としてのジャック・デリダ

北見秀司(津田塾大学) ポスト脱構築的なものとしてのサルトル弁証法

藤本一勇(早稲田大学) デリダの「他者」はいかにして「複数的」か?

澤田 直(立教大学) 哲学と文学の分有:サルトルとデリダの文学論

17 :15 -18 :00 

第 3 部 全体討論 サルトルとデリダ 

※すべてのプログラムで、入場無料、事前予約不要です。

http://www.comp.tmu.ac.jp/decon/(脱構築研究会)http://ajes.blog.so-net.ne.jp/(日本サルトル学会)

ajes.office@gmail.com(日本サルトル学会事務局)


Tuesday, November 18, 2014

いただきもの(2014年1月‐10月)

そう言えば、ここ最近、忙しさにかまけて、いただいた本のご紹介をしておりませんでした。


大森晋輔『ピエール・クロソウスキー 伝達のドラマトゥルギー』(左右社、2014年9月)
クロソウスキーの全著作を「伝達の言語」という広義の言語論の一貫した視点から読み解いてみせる大森さんの手つきの鮮やかさ、見事でした。全てを注ぎ込んだ大著、迫力ありました。


西山雄二編『カタストロフィと人文学』(勁草書房、2014年9月)
私が「カタストロフィ」とまったく向き合えないままに時を過ごしている間に、西山さんは果敢に喫緊の課題と取り組まれていたのだなと感じました。どういう言葉も自分の無能と怠惰を正当化することはできません。この本を傍らに置きつつ、また零から頑張っていきたいと思います。


原大地(たいち)『マラルメ 不在の懐胎』、慶應義塾大学出版会、2014年6月。
博論Lautréamont : vers l'autre. Etude sur la création et la communication littéraires (L'Harmattan, 2006)で2007年の「渋クロ」を受賞した俊英にして畏友の原氏による第3作。第2作『牧神の午後――マラルメを読もう』(慶應義塾大学教養研究センター選書、2011年)で一般読者に開かれた文体を会得した氏が、今や精妙にコントロールされたゆるやかさとともに、「来るべきポエジーを準備するために」「詩に関する情報を世に引き渡しておく」決意をもって、マラルメの幾つかの詩を読み乾す。


中田光雄『差異と協成-B.スティグレールと新ヨーロッパ構想』(水声社、2014年4月)
2008年の時には二冊同時刊行だったと記憶しておりますが、今回はなんと三冊同時刊行なのですね。博識と粘り強い分析、そしてお幾つになられても着実にひたむきにお仕事を続けて行かれる姿に感服しました。


郷原佳以訳、デリダ+シクスー『ヴェール』(みすず書房、2014年3月)
いつもながらの流麗な翻訳と、実に丹念な関連研究調査(これって見過ごされがちだけど、やっぱり研究の基本ですよね)、切れ味鋭い解説に惚れ惚れと致しました。いろいろお忙しいはずですが、丁寧なお仕事ぶりに脱帽です。デリダやシクスーの論にも触発されるところが多々ありました。


川口茂雄+長谷川琢哉+根無一行訳、ジャン・ルフランの『19世紀フランス哲学』(白水社・文庫クセジュ、2014年3月
フランス語で読んでいましたが、この領域の研究をさらに活性化させるために、ぜひともどなたか翻訳されるべきと長年思っていただけに、川口さんというこれ以上ない適役を得て、見事な翻訳が誕生したこと、喜ばしい限りです(見事なsyntheseにもなっているあとがきも含め!)。


合田正人編『顔とその彼方――レヴィナス『全体性と無限』のプリズム』(知泉書館、2014年3月)
合田先生があとがきでお書きになっている通り、海外の一線級の研究者と、国内の俊英たちの見事な対決の場になりえていますね。ベルクソン研究の現状を鑑み、自らの非力を反省するばかりですが、自分なりに前進していければと思っております。


中里まき子編『トラウマと喪を語る文学』(朝日出版社、2014年2月)
絶えずしなやかに変貌を続けておられる中里さん。力作ぞろいの論文の内容もさることながら、このような一連のシンポをオーガナイズし、出版社に話をつけて、論集化するまでに至る中里さんの卓抜な企画力とそれを実現させる驚異的なエネルギーに感服しています。


杉田敦編『岩波講座 政治哲学・第4巻 国家と社会』(岩波書店、2014年2月)
並みいる気鋭の論者たちに伍して、金山さんがソレルを論じておられる雄姿を拝見し、シュミットやウェーバーと並んでソレルの重要性が認知されることとてもうれしく思いました。私も非常に拙いながら、ソレルとベルクソンの関係について論じた論文があります。
①「言葉の暴力II : アナーキーとアナロジー―ベルクソンとソレルにおける言語の経済」
   『フランス語フランス文学研究』(日本フランス語フランス文学会)第94号、2009年3月、119‐131頁。
②Alexandre Lefebvre and Melanie White (eds.), "Anarchy and Analogy:
The Violence of Language in Bergson and Sorel", in "Bergson, Politics,
and Religion", Duke University Press, 2012, p. 126-143.


杉村靖彦訳、ジャン・ナベール『悪についての試論』(法政大学出版局、2014年2月)
『二源泉』における悪の扱いの限界を考えながら、拝読させていただきました。本当に幅広くお仕事をされている中で、このフランス反省哲学の伝統を日本に導入するという作業もまた、杉村先生以外に適任の方が見つからないというお仕事の一つではないでしょうか。


最後に、ENSA VersaillesでMaître de conférencesをしているVincent Jacques という人から、新著紹介のメールが送られてきましたので、ご紹介を。下記リンクから目次も見られますが、啓蒙的でオーソドックスな感じかなという印象を受けました。
http://www.editions-ellipses.fr/product_info.php?products_id=9935

Friday, November 14, 2014

【クリップ】「令状見せろ!」…飛び交う怒号 京大熊野寮に警視庁家宅捜索

「令状見せろ!」…飛び交う怒号 京大熊野寮に警視庁家宅捜索

産経新聞 11月13日(木)16時19分配信
 東京・銀座のデモ行進で警察官が京都大の学生を含む中核派系全学連の活動家3人から暴行を受けたとされる公務執行妨害事件で、警視庁公安部は13日午後、関係先として京都大の熊野寮(京都市左京区)へ家宅捜索に入った。

 捜索は午後2時20分ごろ開始。熊野寮の周辺には、報道陣のほかマスクやサングラスで素顔を隠した人物ら数十人が集まり、現場は「令状を見せろ」などの怒号が飛び交う騒然とした雰囲気に包まれた。

 工具などを積んだ警察車両が到着し、次々と捜査員らが降り立つと、学生らからは「帰れ」などと抗議の声が上がった。令状を掲げたスーツ姿の捜査員が寮内に踏み込もうとすると、学生らが周りを取り囲んで阻止。その周りには機動隊員らが集まり、激しい押し問答が繰り返された。

 学生たちはビデオカメラを回しながら、寮の入り口に集まった捜査員たちに対し、拡声器で「我々には何の落ち度もない」などと抗議。騒然となった現場周辺では通行人が驚いた様子で足を止めていた。

 公安部によると、京大生ら3人は中核派系全学連の活動家。2日午後4時ごろ、東京都千代田区内で開かれた「全国労働者総決起集会」後のデモ行進に参加した際、規制に当たっていた機動隊員3人の肩をなぐったり、制帽をつかみ取ったりしたとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。

 京大では4日、この事件に反発する学生らによる集会がキャンパス内であり、無断で立ち入っていた京都府警の私服警察官が学生に取り押さえられる騒ぎがあった。

Thursday, November 13, 2014

【クリップ】“京大ポポロ”警察官無断立ち入り、何が問題なのか…ネットで波紋

“京大ポポロ”警察官無断立ち入り、何が問題なのか…ネットで波紋


     京都大(京都市左京区)のキャンパスに4日、私服警察官が無断で立ち入ったとされる問題をめぐっては、大学の自治の観点から一部の学生たちから強い反発の声があがり、京大も「誠に遺憾」と不快感を示している。ただ、こうした動きは、中核派系とみられる学生の逮捕をきっかけに起こっており、反応はさまざまで、じわりと波紋も広がる。昭和27年の東大ポポロ事件になぞらえ、“京大ポポロ”と称する声も出ている今回の騒動。一体、何が問題なのか。
    ■警察官携帯、「LINE」に「離脱しろ!」
     「公安がいるぞ」。京大キャンパスに大声が響いたのは4日午後0時半ごろだ。近くでは、東京都内でデモ行進に参加した京大生らが警察官に暴行を加えたとして逮捕されたことに抗議する演説が行われていた。集まった学生たちが、見慣れない男性がいるのに気づいたという。
     学生らは男性を近くの校舎に連れて行き、「警察官ではないか」などと詰問。間もなく京大の杉万俊夫副学長らが駆けつけ、男性から事情を聴いた。男性は、京都府警の警察官であることを説明、午後4時ごろに解放された。
     京大周辺には一時、数十人もの捜査員が駆けつけ、機動隊の車両が集結するなど、騒然となった。学生たちは、抗議活動を監視していたのではないかと反発している。
     騒動当夜、現場となった京都大学吉田南キャンパスを管轄する京都府警川端署は、「本日、京都大学で警察官と学生とのトラブルがあったことは事実」などとする短い広報文を発表したが、詳細については「確認中」とした。
     当該の警察官は過激派対策などを担当する警備2課の警察官。同課の関係者は、「この警察官は公務中だった」としていた。
     一方、京都大学も「事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾です」とする杉万俊夫副学長のコメントを発表したが、やりとりの詳細などは明らかにしなかった。
     ただ、現場にいた学生グループのメンバーらによると、警察官が「副学長と2人なら話す」と言い出したため、副学長に録音機を渡し、学生らは退室。警察官は「休憩中に自転車で通行していただけで公務中ではない」と主張したという。
    副学長は「京大生が何度も目撃しているようだし、矛盾している」と指摘したという。
     また、学生グループは、この警察官の携帯電話の画面を確認したところ、無料通信アプリ「LINE」に「離脱しろ!」というメッセージが記されていた、としている。
    ■「まだ学生運動!」「日本じゃないみたい」
     騒動をめぐり、インターネットの短文投稿サイトツイッターなどでは、「まだ学生運動があったのかと驚いた」「日本の話じゃないみたい」といった声もあがっていた。
     書き込みのなかには、「ルールを破ったのは警察官の方だ」「悪いのは不法侵入した公安!学生じゃない」と学生や京大側を支持する意見が一定数見られた。
     しかし、「過激派学生が警察官の身柄を拘束するのはおかしい」「警察官が立ち入りできない取り決めがおかしいのではないか」「公安という公務員が学生らに逮捕拘束されたのなら、たとえマナーとしての事前通告がなくても、公務執行妨害だ」などの反響も少なくなかった。
     また「捕まった公安が間抜けすぎる」「公安がばれちゃいかんだろ。お前らプロか」など、捜査を批判する書き込みもあった。
    ■川端署「立ち入りは殺人事件だけ」、他大学も事前連絡
     京大と警察の間では、大学構内に警察官が立ち入る場合、事前通告をするという申し合わせがあった。これは学問の自由と大学の自治を尊重するという観点での取り決めで、そこには、大学教員や学生たちが、いなかる内容でも自由に研究や活動ができる場を保障するという意味合いがあるという。
     もちろん、どんな場合でも立ち入れないというわけではない。が、京大を管内に持つ府警川端署が「警察官がキャンパスに入るのは、基本的に殺人事件などが発生した場合だけ」と説明するように、警察側も立ち入りに慎重な姿勢だ。
     これは、京大に限ったことではなく、同じ京都市内にキャンパスがある同志社大の担当者は「警察官がキャンパスに入るのは原則として外国からの賓客などがあった場合のみ」と強調。盗難被害があった場合などでも警察官が入ることはなく、キャンパスで起きたことは学内で解決するのが原則だという。
     また、関西大(大阪府吹田市)の担当者は「明文化してはいないが警察官が立ち入る場合は事前に連絡が入ることになっている」と説明。早稲田大(東京都新宿区)も同様で、「大学の自治があり、無断の立ち入りはない。必ず連絡がある」としている。

    Tuesday, November 11, 2014

    これからの仕事

    一つ一つの仕事を大切に、一歩一歩頑張っていきたいと思います。

    2014年
    11月 シンポ序文
    11月 大学教育論校正
    11月末 連載
    12月中旬 連載
    12月末→1月11日(日) 結婚論シンポ@北大

    2015年
    1月末 連載(1月分)
    2月中旬 連載(2月分)
    2月末→3月23日(月) デリダ大学論セミナー@パリ
    3月中旬 連載(3月分)
    3月末 フランス現代哲学における共同体論(理論編)50~80枚@s
    4月中旬 連載(4月分)
    5月初旬 エラスムス
    5月中旬 連載(5月分)
    6月中旬 連載(6月分)
    6月末 ベルクソンとリクール25枚@h
    7月中旬 連載(7月分)
    8月中旬 連載(8月分)
    8月末→9月末 結婚の脱構築50枚@n
    ?? 大学論@n

    2016年
    3月末 フランス現代哲学における共同体論(実践編)50~80枚@s

    Monday, November 10, 2014

    12/6 科学の予見の不確実性と社会(南山大学社会倫理研究所シリーズ懇話会「3.11以後何が問われているのか」第7回)

     2014年11月10日

    各  位

                                                         南山大学社会倫理研究所


             南山大学社会倫理研究所シリーズ懇話会「3.11以後何が問われているのか」第7回開催のお知らせ


     下記のとおり懇話会を開催致しますのでご案内申し上げます。皆様のご参加をお待ちしております。

                                                      記

    ■日時: 2014年12月6日(土)14時00分~

    ■会場: 南山大学 名古屋キャンパス R棟3階 R32教室
            アクセス → http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/navi/nagoya_main.html?15_5_4

    ■第7回テーマ: 科学の予見の不確実性と社会

    ■全体趣旨:
    2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く福島第一原発事故は、日本に住む人々に大きな衝撃を与えました。それから3年を経て、表面
    上は、3.11以前の社会とそれを根底で支えてきた価値観が復帰しつつあるようにも見えます。しかし、3.11以後私たちに突き付けられた
    様々な問いは、今もなお厳然として私たちの前にあり、依然として私たちからの応答を待っているのではないでしょうか。今回の懇話会
    では、「科学の予見の不確実性と社会」をテーマに二人の講師にご講演をいただき、共に考えていきたいと思います。
    *シリーズ懇話会第1回~第5回については、講演録として閲読いただけます。
      http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/ISE/japanese/publications/book/2013shinsai-book.pdf

    ■演題1: 地球科学はどのような社会的役割を果しうるか-その可能性と限界
    ■講師1: 鷺谷 威 氏(名古屋大学減災連携研究センター 教授)
    ■趣旨1:
    地球科学は自然災害、エネルギー、環境など社会的関心の高い課題を扱います。現実の地球は非常に複雑な構造を持ち、気候変動や大地
    震のように非常に長い時間スケールで生じる事象も多いため、発展途上にある現在の地球科学は、残念ながら社会のニーズに十分応えら
    れていません。東日本大震災では、そうした科学の実力と社会の期待のギャップが顕著に現れました。一方、社会が直面する課題解決に
    専門的な知見は必要不可欠であり、地球科学が果たすべき役割は厳然としてあります。地球科学者の社会的責任とは何か、どうすればそ
    の社会的役割を果たしていけるのか、考察したいと思います。

    ■演題2: 「市民科学」の役割と課題-原発事故が浮き彫りにしたもの
    ■講師2: 菅波 完 氏(高木仁三郎市民科学基金事務局)
    ■趣旨2:
    福島第一原発事故により、私たちは、これまで依存してきた「安全神話」の見直しを迫られました。専門の科学者・技術者からの情報や
    説明、あるいは政府や自治体の対応に不安を抱いた一般市民が、様々なかたちで、自ら調べ、考え、行動を起こしました。高木仁三郎市
    民科学基金は、そのような市民の取り組みへの助成を行い、また、「原子力市民委員会」を発足させ、脱原発社会の構築に向けての政策
    提言にも取り組んできました。それらの活動事例を紹介するとともに、今後の科学技術をめぐる社会的な議論や政策決定のあり方につい
    て、参加のみなさんとともに議論を深めたいと考えています。

    ■講師紹介:
    鷺谷 威(さぎや・たけし)
    東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程中退。
    国土地理院を経て2003年から名古屋大学環境学研究科助教授。
    2008年同教授。2012年より名古屋大学減災連携研究センター教授。
    専門は地殻変動学。
    2011年から2012年まで日本地震学会東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会委員長を務めた。

    菅波 完(すげなみ・たもつ)
    1966年東京都生まれ。
    1990年に京都大学理学部を卒業し三菱銀行(当時)に入社、中小・大規模法人への融資・関連取引等を担当。1997年8月まで在職。
    1997年9月にWWFジャパンに転職。総務・経理・会員窓口を担当するかたわら、諫早湾干拓問題等の干潟保全活動にもかかわる。
    2002年8月まで在職。
    2002年9月から高木仁三郎市民科学基金事務局。
    あわせて以下の活動等を兼務
    「有明海漁民・市民ネットワーク」事務局長(2006年6月~)
    「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」事務局長(2007年8月~)
    「JBC・CSR基金」事務局(2007年11月~)
    「ラムサール・ネットワーク日本」事務局(2009年9月~)
    「脱原発弁護団全国連絡会」事務局(2011年10月~)
    「原子力市民委員会」原子力規制部会コーディネータ(2013年4月~)

    ■主催: 南山大学社会倫理研究所

    Saturday, November 08, 2014

    11/22-24 形の科学シンポジウム「こころのかたち・こころのゆらぎ」@佐賀大学

    全然関係はないんですが、なんか面白そうだったので。

    ***

    形の科学シンポジウム「こころのかたち・こころのゆらぎ」開催のお知らせ

    第78回 形の科学シンポジウム「こころのかたち・こころのゆらぎ」が11月22日
    (土),23日(日),24日(月・祝)の3日間、鍋島キャンパスで開催されます。

    初日の11月22日(土)は、公開講座でどなたでも無料でご参加いただけます。
    多数の方のご来場をお待ちしております。

             記

    会期:平成26年11月22日(土)~24日(月・祝)

    会場:佐賀大学医学部看護学科棟1階講義室(5101)

    概要:
    今回は「非線形非平衡物理学」をシンポジウムサブテーマとして、非線形科学、
    非平衡統計力学などと関連したセッションを設けるとともに、「こころのかた
    ち・こころのゆらぎ」をシンポジウムメインテーマとし、精神医学・心理学と非
    線形科学の接点を議論する予定です。人間が作成する疑似乱数(人間乱数)に関
    する先行研究は この接点に多くの示唆を与えているように思えます. 今回は佐
    賀大学の堀川悦夫先生と東京大学の中村亨先生に招待講演をお願いしておりま
    す.

    シンポジウムサブテーマ「非線形非平衡物理学」の招待講演者として, 鹿児島
    大学の秦浩起先生と名古屋大学の庄司多津男先生をお招きしました. 秦先生に
    は,水滴落下実験装置を会場に持ち込んで頂き,滴り落ちる水の形と運動につい
    て お話頂きます.庄司先生には 平行平板放電に現れるプラズマの様々な形につ
    いてお話頂きます.

    佐賀といえば,焼き物が有名ですが, 佐賀大学の田中右紀先生に肥前陶磁のか
    たちについてお話頂くとともに, 先生の作品の一部を講演会場に展示致しま
    す. また,佐賀市内にお住まいで形の科学会会員の 川村みゆき先生のユニット
    折り紙の作品と著書を講演会場内に展示します.
    なお、同シンポジウムでは,通常の学術講演のほか,スーパーサイエンスハイス
    クール指定校である佐賀県立到遠館高等学校や他県の高校の高校生の科学研究に
    関する発表や様々な科学実験を体験するワークショップからなる「高校生セッシ
    ョン」を実施する予定です.

    詳しくは、下記URLをご覧ください。
    http://wwwfs.acs.i.kyoto-u.ac.jp/~syuji/20141122/

    初日は公開講座で参加費無料です。
    シンポジウムには事前申込がなくても参加できますが、
    懇親会に参加する場合は11月14日(金)正午までに
    参加登録サイト
    http://katachi-jp.com/moushikomi-sanka
    にて必ず登録して下さい(懇親会参加を会場で申し込むことはできません)。

    Friday, November 07, 2014

    【クリップ】京大“潜入”の私服警官、学生に取り押さえられる

    京大“潜入”の私服警官、学生に取り押さえられる

    TBS系(JNN) 11月5日(水)13時1分配信
    京都大学の構内で過激派学生の情報収集をしていた私服警官が学生たちに取り押さえられ、3時間以上拘束されました。

     「大学に警察が勝手に入る権利はないんですよ。彼(私服警察官)は職務でそれを侵害したんです。侵害しましたよね?」(学生)
     「その辺は事実確認して」(警察)
     「言い訳するな!事実を聞いているんだ!」(学生)

     4日午後、京都大学で撮影された映像。学生らが取り囲む中、黒いフードをかぶり、うつむきがちに立ち去るのは、京都府警の私服警察官です。大学構内に無断で立ち入ったとして、学生らから抗議を受けたのです。

     警察や京大によりますと、4日正午ごろ、大学構内に私服警察官がいるのを学生が見つけました。当時、大学では、今月2日に東京・銀座で行われたデモで京大生が逮捕されたことに反対する集会が開かれていました。

     「僕たちが宣伝活動しているところを行き来しながら不審な行動をとっていた。『学生の方ですか』と聞いたら逃げ出したので、追いかけた」
     「(警官は)顔を隠してうずくまって『痛い痛い』と。何もしてないけど」(集会を開いていた学生)

     その後、警察官は会議室に移動。その場で過激派などの犯罪捜査を担当する京都府警警備二課の警察官であることが明らかになったということです。

     この騒動を受けて、インターネット上にはある事件の名前が・・・

     「第二の東大ポポロ事件だ」

     1952年、東京大学で学生演劇のポポロ劇団が公演中、客席に潜んでいた私服警察官に対し、学生が暴行したとされる事件で、大学の自治をめぐって最高裁まで争われました。

     京大生は・・・

     「大学は自由の学風を提示しているので、そこをやぶられるのはおかしい」
     「特に何も思わなかった。(警察官が)いてもいいんじゃないか」(京大生)

     京都大学では「警察官が学内に入るときは事前に通告する取り決めがあった」ということで、「無断で立ち入ったことは遺憾」とコメントしています。一方、京都府警は、「詳細については調査中」としたうえで、「学生らに違法行為が認められれば対処する」としています。(05日17:52)

    京大に無断で警官立ち入り→学生らが取り押さえる

    テレビ朝日系(ANN) 11月5日(水)11時52分配信
    4日午後、京都大学の構内に私服の警察官が無断で立ち入り、学生らに約3時間にわたって取り押さえられる騒動がありました。

     警察によりますと、京都大学で取り押さえられたのは、極左暴力集団などの犯罪捜査にあたる京都府警警備2課の巡査部長で、私服で勤務中だったということです。20人から30人の学生らに囲まれた巡査部長は、講義室の中に連れていかれ、約3時間にわたって副学長らと話し合った後、退去させられました。当時、構内では、2日に東京都内でデモ行進をした京都大学の学生が逮捕されたことに対する抗議活動が行われていました。
     目撃した学生:「まさか大学の中でこんな感じのことが起こっているとは。僕が目撃してしまうとは思っていなかった」
     京都大学は「事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾」とコメント。一方、警察は、逮捕・監禁容疑事件として調べることにしています。
    最終更新:11月5日(水)11時52分
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