研究室というのは、本来研究するために設けられている空間である。
現在、授業期間中は、学生対応などのために用いられ、研究に必要な静穏な環境を維持することは困難である。
よって、もし大学が教員に研究の促進を本気で望むなら、夏季休暇期間中、教員が希望するかぎり、研究室を利用可能な状態にする必要がある。
なるほど、計画停電による「節電」の意図は十分理解できる。私は「節電」全般にはむしろ賛成である。だが、全学的な停電の強行は時と場合を見て行なうべきものであり、基本的には各人の意識に任せた「節電」であるべきであると考える(この点、例えば、関東と九州で考え方に温度差があるかもしれないが)。
いくら節電が大事だからと言って、会社全体の計画停電を今の状況でされたら困る、仕事に差し支えるので、個人の節電の範囲にとどめてもらいたいと考える人も多いのではないか。
ちなみに、大学の経営陣のトップが有力な地元の電力会社出身であることは、本件とは一切関係がない。
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繰り返すが、大学では、8月13日から17日まで、全学停電のため、空調が停止されている。
図書館は、静穏な環境を提供し、学生の勉学を促進するための空間である。
よって、もし大学が学生に勉学の促進を本気で望むなら、学生のために、図書館を可能なかぎり利用可能な状態にしておく必要があろう。
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あくまでも、もし大学が教員に研究の促進を本気で望むのならば、学生に勉学の促進を本気で望むのならば、の話である。
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