Wednesday, March 10, 2021

2020‐2021年度の業績

刊行物としては実にごく短い報告文が一つと情けない限り。他方で、研究発表は7つ:ベルクソン研究が4つ、結婚の脱構築が2つ。「かゆみの哲学」という新たな方向性が1つ。英語やフランス語での発表がなかったことも反省点の一つ。

単著【報告】「知的冒険とは何か――講演会へのイントロダクション」(第29回国際文化学会報告:久保田裕之「未来の結婚を哲学する――『最小の結婚』監訳者にきく結婚の脱道徳化と民主化」への導入として)、『九州産業大学国際文化学部紀要』第77号、20213月、35-36頁。


①単独発表「ベルクソンとリズムの問題」(日仏哲学会春季・秋季合同大会シンポジウム(秋季)「リズムの哲学:ソヴァネ、ベルクソン、マルディネ」、オンライン会議(zoom)、2020913日)

②単独発表「声の肌理をどう翻訳するか――ベルクソンのコレージュ・ド・フランス講義『時間観念の歴史』翻訳について」( 46 回ベルクソン哲学研究会:『時間観念の歴史』&『物質と記憶』刊行記念ワークショップ「ベルクソンの翻訳をめぐって」、ZOOM会議、2020104日)

③単独発表「分身と分人――哲学と文学のあいだで」(日本フランス語フランス文学会2020年度秋季大会ワークショップ「分身――その増殖のプロセス」 ZOOM会議20201025日)

④単独発表「ベルクソンCdF講義を導入する」(PBJProject Bergson in Japan)主催「ベルクソンと現代時間哲学『コレージュ・ド・フランス講義1902−1903年度 時間観念の歴史』合評会」、ZOOM会議、20201121日)

⑤単独発表「結婚の脱構築――ヘーゲル、キルケゴール、マルクス」(明治大学大学院・教養デザイン研究科での特別講演、動画配信、202012月)

⑥単独発表「触覚をめぐる最近の哲学的考察(デリダ、伊藤亜紗)――痒さの哲学に向けて」(科研費・基盤(B)《「ポスト身体社会」における芸術・文化経験の皮膚感覚についての横断的研究》(課題番号19H01207)研究会、ZOOM会議、2021311日)

⑦単独発表「図式論と生――ベルクソンとハイデガーにおけるカント解釈をめぐって」(実存思想協会 20213月春の研究会講演会「ベルクソンとハイデガー――「時間観念の歴史」をめぐって」、ZOOM会議、2021314日)

⑧単独発表「ベルクソン人格概念と英米哲学接合の試み(仮)」(PBJ-DI分析系分科会、ZOOM会議、2021329日)

3/11 平芳幸浩科研での発表「触覚をめぐる最近の哲学的考察(デリダ、伊藤亜紗)ーー痒さの哲学に向けて」(クローズド)

 私の発表では、①デリダの『触覚』を使って伝統的な哲学的触覚論のまとめ、②この伊藤さんの本の簡単なご紹介を通じて最近の動き、③デイヴィッド・J・リンデンや傳田光洋をはじめ何人かの仕事に依拠しつつ、「かゆさの哲学」へのイントロダクションといったお話をする予定です。いずれ何らかの形でまとめられればと願っています。

3/14 実存思想協会シンポジウム「ベルクソンとハイデガー —「時間観念の歴史」をめぐって」@ZOOM

実存思想協会2021年3月春の研究会

日時:2021年3月14日(日)
場所:オンライン(Zoom)

 

シンポジウム(15:00~17:00)

「ベルクソンとハイデガー —「時間観念の歴史」をめぐって」
提題者
藤田尚志氏(九州産業大学)
「図式論と生――ベルクソンとハイデガーのカント読解をめぐって」(仮)
峰尾公也氏(早稲田大学)
「「時間」の根源へ――ハイデガーとベルクソン」
司会
村山達也氏(東北大学)
趣旨:
 ベルクソンの講義録『時間観念の歴史』(書肆心水、2019年)の訳者の一人で、現代日本のベルクソン研究を牽引する藤田尚志氏をお呼びして、伝説のコレージュ・ド・フランス講義録の魅力に迫ります。藤田氏は、「ベルクソンからハイデガーへ――リズムと場所」というご論文も書かれており、ベルクソンとハイデガーのカント読解が図式論に関して交差する、という見通しをお持ちです。藤田氏の提題に呼応する形で、ハイデガーとフランス哲学の関係に詳しい気鋭の峰尾公也氏に、ご著書『ハイデガーと時間性の哲学』(渓水社、2019年)も踏まえて、ご提題いただき、両氏を中心にディスカッションを交わします。司会は、ベルクソンをはじめとするフランス哲学がご専門の村山達也氏です。コロナ禍で開催が一年遅れた分、満を持しての「ベルクソンとハイデガー」シンポジウム開催となります。皆様、奮ってご参加ください。

 

 ご参加希望の方は、事務局のアドレス(jitsuzonshisou@gmail.com)までご連絡ください。参加費はどちらも無料になります。非会員の皆様もご参加可能でございます。
 またシンポジウム終了後、Zoomでの懇親会(17:30~18:30)を予定しております。ご参加希望の方は、シンポジウム終了後、待機していただければ幸いです。なお、Zoomの仕様上、参加人数に上限がありますので、ご参加できない場合もございます。何卒ご理解ご了承のほど、よろしくお願いいたします。