Friday, August 03, 2012

ついに丸善『フランス文化事典』刊行!

いよいよ『フランス文化事典』が発売されます。丸善HPはこちら。全項目一覧はこちら

先輩や後輩が本当に多数参加されていて、壮観です。研究室以外の方で言えば、宇野重規さんも「政治文化」について執筆されておりますし、伊達聖伸さんに至っては、10項目ほど執筆されております(ほとんど個人小事典を作れそうな勢いですし、実際つくられてはいかがでしょうか)。私も三項目ほど執筆しております。執筆時は多大なるご迷惑をおかけしてしまいました…。

みなさまにおかれましては、お近くの図書館でぜひ購入希望をよろしくお願い致します。



「フランス文化事典」
フランス文化の多様性をさまざまな視点から捉えた中項目事典
2012年7月発売


(2012/07/23)

フランス文化事典
本書「フランス文化事典」の基本構想は、「読 む事典」です。字引のように引く事典としての項目の網羅性については、各分野の専門事典や、検索に優れたインターネットにゆずり、水や空気や光の陰影のよ うにとらえがたい「文化」の多様性を、その多様性のままに、さまざまな視点から〈点描〉することを心がけています。「土地の記憶」を甦らせる作業でもあり ます。

内容は3部構成であり、フランス社会に固有の文化を示す「フランスの社会と文化」、歴史の中の文化の変容を示す「フランス文化の流れ」、そして地理的な 特有性と拡がり、とりわけ多様性を示す「フランス文化の多様性」からなっています。第10章「フランス語圏文化」では、国境を越えて、旧植民地支配下でフ ランス語と母語との葛藤からどのような新しい言語表現が獲得されてきたかを問い、そして他方では、英語によるグローバルな支配下で、少数言語たるフランス 語がどのような地平を切りひらいてきたかという、新たな視点が展開されています。

「序章」では大きな枠組みとして、地理と歴史、思想、法律・政治・経済を示し、フランス文化の特質が、社会の仕組みそのものに起因することを示すと同時に、文化の差異が、人文学のみならず、社会科学から自然科学の多分野にわたるという視点を提示しています。

■目次
序章  フランスという国
I.フランスの社会と文化
第1章 社会
〈文化の基盤〉〈家族・ジェンダー〉〈教育〉〈宗教〉
第2章 生活
〈モード〉〈食文化〉〈ヴァカンス・趣味〉〈スポーツ〉
第3章 芸術
〈文学〉〈演劇〉〈美術〉〈音楽〉〈映画〉

II .フランス文化の流れ
第4章 フランスの誕生(中世)
第5章 ルネサンスから大革命へ
第6章 ロマン主義の時代
第7章 現代へ:モデルニテの行方

III.フランス文化の多様性
第8章 パリと郊外
〈歴史的記念建築物〉〈美術館・博物館〉〈劇場・音楽会場〉〈パリ散策(フラヌリー)〉〈郊外へ〉
第9章 地方
〈パリから北へ〉〈パリから西へ〉〈パリから東へ〉〈パリから南へ〉〈南仏〉〈海を渡って〉
第10章 フランス語圏
付録
索引

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