伊達聖伸さんより2021年4月5日にいただきました。
ラファエル・リオジエ『男性性の探究』(伊達聖伸訳)、講談社、2021年3月29日。
伊達さんの逡巡は、私も含め、「無関心ではいられないはずなのに 、
傍目には無関心な人間と大きく異なるところのない時間を過ごして きてしまった」、
多くの「ジェンダーやフェミニズムが専門とは言えない日本の男性 研究者」(145頁)
の強い共感を得るものだと思います。
私が、宮野真生子さんと共に行なった試みも、
https://keisobiblio.com/2020/0 1/08/gendertalk09/
まさにオリジエの眼差しと重なる問題関心から始めたものでした。
理論的な関心としては、伊達さんの言う「地獄くだり」――
「男性研究者として行なうことは、
自分の痛い経験を振り返ることにもなるし、ときに吐き気を催す男 性性を
男性として目撃することになる辛い作業」(152頁)――
とは、少し違う「地獄」へ私も降りねばならないと考えています。
それは、リオジエが「問題の核心」と考える
「女性を客体化し、ものとして所有すること、資本として蓄積する こと」(150頁)です。
これについては、以前にお送りした岩野卓司先生編『共にあること の哲学と現実』所収の
拙論(特に60‐64頁)をご笑覧いただければ幸いです。
傍目には無関心な人間と大きく異なるところのない時間を過ごして
多くの「ジェンダーやフェミニズムが専門とは言えない日本の男性
の強い共感を得るものだと思います。
私が、宮野真生子さんと共に行なった試みも、
https://keisobiblio.com/2020/0
まさにオリジエの眼差しと重なる問題関心から始めたものでした。
理論的な関心としては、伊達さんの言う「地獄くだり」――
「男性研究者として行なうことは、
自分の痛い経験を振り返ることにもなるし、ときに吐き気を催す男
男性として目撃することになる辛い作業」(152頁)――
とは、少し違う「地獄」へ私も降りねばならないと考えています。
それは、リオジエが「問題の核心」と考える
「女性を客体化し、ものとして所有すること、資本として蓄積する
これについては、以前にお送りした岩野卓司先生編『共にあること
拙論(特に60‐64頁)をご笑覧いただければ幸いです。
村上靖彦さんより2021年4月23日にいただきました。
村上靖彦『子どもたちがつくる町――大阪・西成の子育て支援』、世界思想社、2021年5月5日。
『母親の孤独から回復する』を数年前にゼミ生たちと一緒に読みま したが、今回はその続編とも言うべきものでしょうか。また、学生たちと一 緒に「哲学すること」を学ばせていただければと思います。
村上靖彦さんより2021年6月21日にいただきました。
村上靖彦『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』、中公新書、2021年6月25日。
村上靖彦さんより2021年6月28日にいただきました。
村上靖彦『交わらないリズム――出会いとすれ違いの現象学』、青土社、2021年6月30日。
リズム本は、私にとっても大事なテーマです。昨年、日仏哲学会の シンポ「リズムの哲学」で私もベルクソンのリズム論で発表しました。「交わらないリズム」と「ポリリズム」の違いを考えつつ、村上さんのリズム論にも言及しています)。
ケア本は、今までの村上さんの軌跡の集大成のように感じつつ、ゆっくり読み進めております。また学生と読みたい本が増えました
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