パリ・シンポの件、自分の準備云々ではなく、ちょっと行けなくなるかもしれません。それでも、よいシンポであることに変わりはありませんので、行ける方はぜひご参加くださいませ。
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第2回ベルクソン国際シンポ、成功裡に終わりました。昨年が打ち上げ花火だったとすれば、今年は実験室のようにうちとけた機能的な空間が開かれたように思います。
アジアにシフトしたこのシンポの聴衆は予想通り、昨年の半分くらいだったでしょうか。西洋哲学に関心をもつ人々は往々にして無意識的な西洋志向をもっているからではないかと、私は個人的に思っています(それ以外にも様々な要因が絡み合っているのでしょう)。
この思い込みを直接、外側から叩くのではなく、ベルクソン研究にとって本質的で活発な議論を積み重ねていくことで、内側から、我々自身のうちに潜むそのような意識を少しずつでも変えていく。そのために、これからも数年おきにこの種の試みを続けていきたいと思っています。
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ちなみに、私のinterventionはどれもたしかに長かったですが(それはアルノー・フランソワも同じことです)、だらだらとコメントしたつもりはありませんよ(私も無駄な質問は大嫌いです)。1)フランス風の哲学的interventionがどういうものかを学生に見せるということ、2)一日の流れという垂直的連関と、三つの発表に共通する争点(もちろん私が見た限りでの)という水平的連関とを見やすい形で一般聴衆に提示することを目指して、意図的にやりました。
もちろんそれが成功したかどうかは別問題ですが、往々にして議論がその後、他の人たちによって引き継がれたところを見ると、何らかのproblématisationには成功したのではないかと思っています。
去年は出来なかったのですが、今年はなんとかシンポ概要をここでまとめておきたいと思っています。
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