Tuesday, December 16, 2014

12/22-23 WINC12月特別企画《文化と記憶のポリティクス》@東京外国語大学

情報いただきましたので、告知させていただきます。

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12月22日と23日の二日間かけて、
WINCの周辺で共同研究をしてきた仲間たちが連携して、
《文化と記憶のポリティクス》という統一企画を開催します。

まず22日月曜日は、
「アメリカ」における日本思想史研究の二つの試みから」
と題するセッションです。

わたしたちがずっと共同歩調をとってきたコーネル大学での酒井さん、
そしてそこからUCLAに移られたばかりの平野さんのお二人に関わる
二冊の英文の本を取り上げます。

一冊は、酒井直樹さんの思想的なインパクトを主題とした
The Politics of Culture: Around the Workof Naoki Sakaiです。
これを編集したのは、やはりかつて日本留学中に
WINCに合流してくださっていた
リチャード・カリッチマンさんやジョン・キムさんです。

もう一冊は平野克弥さんの日本近世をめぐるご著書
The Politics of Dialogic Imagination:
Power and Popular Culture in Early Modern Japanです。

この二冊を一気にとりあげますが、コメンテーターは、
本橋哲也さん、坪井秀人さん、葛西弘隆さんが快諾してくださいました。
それに対して、アメリカからこのためにお越しくださる
酒井直樹さんと平野克弥さんがリプライをされます。

(一度に二冊の英文の本は、課題として多いのですが、
このお知らせも期日が迫ってのものですので、
今回の企画を機会に読書リストに加えるか決めよう、
というくらいの気持ちで気楽に参加してくださって構いません)。


つづく23日火曜日は、
二つ目のセッションとして、
戦後沖縄におけるもっとも重要な文学的媒体のひとつでもある、
『琉大文学』復刊を記念して、
「冷戦文化と沖縄-『琉大文学』復刊を通じて想起する50年代」
と題する企画をします。

司会は鳥羽耕史さん。
報告者は沖縄から駆けつけてくださった我部聖さんと、
広島大学からいらっしゃる川口隆行さんです。
コメンテーターは沖縄史研究者の戸邊秀明さんですから、
強力な布陣です。

三つ目のセッションは記憶論をめぐるラウンドテーブルという形をとります。
「〈戦後70年〉という課題と、記憶のポリティクスの現段階」題して、
「戦後レジュームの終焉」が叫ばれている今において、
戦争の記憶をめぐる戦後の抗争をどう論じるべきかについて、
率直な討議の場を開く予定です。

WINCのみなさんにとってはおなじみの
成田龍一さん、長志珠絵さんや石原俊さんとともに、
昨年『記憶としての日中戦争--インタヴューによる他者理解の可能性』
を上梓なさって注目された、
石井弓さんも初めてお招きします。
問題提起と進行役は岩崎稔さんです。

あらためて整理しますと、三つの企画は以下のようになります。


《文化と記憶のポリティクス》
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■ 日時 12月22日月曜日から23日火曜日 それぞれ午後1時から


■ 場所 東京外国語大学海外事情研究所 研究講義棟4階427

※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3-11-1」です。

  西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅 下車徒歩4分

  あるいは、京王線 飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、

  「東京外国語大学前」下車です。    

東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。

URLは、http://www.tufs.ac.jp /access/tama.htmlです。


■  第一セッション 

      〈アメリカにおける日本思想史研究の二つの試みから〉

   12月22日月曜日  午後1時から5時まで

▽課題文献
Richard Calichman, Kim Nanjun,
The Politics of Culture: Around the Workof Naoki Sakai,
Routledge/Leiden Series in Modern East Asian Politics and History, 2013.

Katsuya Hirano, The Politics of Dialogic Imagination:
Power and Popular Culture in Early Modern Japan,
University of Chicago Press 2013.

▽コメンテーター
 本橋哲也さん(東京経済大学、カルチュラルスタディーズ)
 坪井秀人さん(日本文化研究センター、文学研究)
 葛西弘隆さん(津田塾大学、政治思想)

▽リプライ
 酒井直樹さん(コーネル大学、思想史)
 平野克弥さん(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、歴史学)


■  第二セッション 

      〈冷戦文化と沖縄-『琉大文学』復刊を通じて想起する1950年代〉

     12月23日火曜日 午後1時から3時30分まで

▽報告者 
 我部聖さん(沖縄大学、沖縄近現代文学)
 川口隆行さん(広島大学、文学・思想史研究)

▽コメンテーター
 戸邊秀明さん(東京経済大学、歴史学)

▽司会
 鳥羽耕史さん(早稲田大学、日本語文学研究)
 

■  第三セッション 

     「『戦後70年』という課題と、記憶のポリティクスの現段階」

     12月23日火曜日 午後4時から6時まで

▽ラウンドテーブル
 成田龍一さん(日本女子大学、歴史学)
 石井弓さん(東京大学、中国地域研究、オーラルヒストリー)
 長志珠絵さん(神戸大学、日本史)
 石原俊さん(明治学院大学、歴史社会学)

▽司会と問題提起
 岩崎稔さん(東京外国語大学、記憶論研究)

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