Thursday, February 19, 2015

ちょっとうれしかったこと

学生のレポートを読んだ感想とアドバイスを送ったら、こんな返事が。


こんにちは。レポートの今後の課題についてのご指摘ありがとうございます。次回にむけて課題を反映できるように準備していきます。『愛の渦』ではないですが、昨日、h先輩と『さよなら歌舞伎町』(KBCシネマ)[20日まで]を観に行ってきました。恋人や兄弟が恋人以上でない人と肉体関係をもつことで、どういった感情がおこるのかについて、ちょっぴり考えられたかなと(映画を1人で観るのも面白いですが、観たあとに友人と感想を言い合うのもいいなと感じました)。

たぶん私たちのような大学に勤めていないと、どうして私がうれしがって、わざわざ引用までしたがるのかは分からないだろう。

先生やゼミを離れて、友人と知的好奇心をもって街に飛び出し、映画や演劇を観る。そして、共に語り合う。たったそれだけのことが、今私が見渡す学生たちの生活になんと欠けていることか。

なるほど時代は移っているのだろう。サブカル系の文化であれば、彼らの一部は日々どっぷりとはまっているのであろう(私の大学ではそれさえも少なく感じるが)。そして、彼らは彼らなりの「正しい」大学生活を送り、人生を謳歌しているだけなのだろう。それはそれでいい。

それでも、私が「ちょっといい」と思う文化的な態度を称揚することは許されるだろうし、それに共感を覚えてくれる学生たちも、いつの時代にも必ず少数ながらいるだろう。それもそれでいいと思うのだ。


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