Saturday, June 27, 2015

7/15 ヴェールの政治学――ジェンダー・身体・植民地主義

みなさま

こんばんは。一橋大学の森千香子です。

本日、フランスでふたたびイスラム関連の事件が起きたとの報道がありましたが、フランスのイスラモフォビア研究の第一人者であるAbdellali Hajjatらを招いて、イスラムと植民地主義、ジェンダーに関する上映会ならびにトークイベントを7月15日(水)午後4時半より一橋大学で開催いたします。どうぞふるってご参加ください。また、周囲で関心のありそうな方々に情報をシェアしてくださいますようお願い申し上げます。

森千香子

ーーーーー(以下、転送歓迎)ーーーーーーーーー


○日時:2015年7月15日(水)午後4時半~6時半


○場所:一橋大学東キャンパス 第三研究館3階研究会議室


○講師:サミア・シャラさん(映像作家)、アブデラリ・アジャットさん(パリ西大学准教授)


○題目:ヴェールの政治学――ジェンダー・身体・植民地主義


○内容:今年1月にパリでテロ事件が起きて以来、フランスではムスリム移民への嫌がらせや暴力行為が急増し、なかでもヴェールを着用する女性への攻撃が激しくなっています。「人権の国」を自称するフランスで、マイノリティの女性が着用する衣服=ヴェールがこれほどの攻撃に晒されているのはなぜか?この問いを考えるため、在仏アルジェリア人映像作家のサミア・シャラさんによる自伝的ドキュメンタリー映画『マダム・ラ・フランスー私はなぜムスリムになったのか』(2012年/52分/日本語字幕付) を鑑賞し、そのシャラさん、そして社会学者のアブデラリ・アジャットさんとともに、ヴェール攻撃の背後でジェンダー、身体、そして植民地主義の問題がどのように絡み合っているのかを考えていきます。

○司会:森千香子(一橋大学大学院法学研究科教員)

○備考:講演はフランス語で行われ、逐次通訳をつけます。ふるってご参加ください。

○HP: http://kaken-eurs.jimdo.com/in-東京/

○シャラさんは映像作家。1980?90年代にアルジェリアの女性解放運動に参加し、その後フランスに亡命。以降、映像作家としてアルジェリア、女性、亡命、移民、非正規滞在などをテーマにドキュメンタリー映画の制作に携わる。近年の作品として、今回上映するドキュメンタリーのほかに「平等への行進ーー忘れられた反レイシズム運動の軌跡」 (2013)など。

アジャットさんは社会学者。専門は移民問題、ポストコロニアル研究でフランスのイスラムフォビア研究の第一人者。近著に、La marche pour l’egalite et contre le racisme, Editions Amsterdam, 2013 ; Islamophobie, Comment les élites francaises fabriquent le problème musulman, Editions du Seuil, 2013 など。

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