経団連の榊原定征(さだゆき)会長は30日、今年の企業による学生の採用活動に関し、「結果的に学生が勉強できなくなり、中小企業がいい人材を採用できない問題が起きている」との認識を示した。
経団連が選考解禁日を4か月繰り下げたことで、一定の影響が出ていることを認めた格好だ。都内での講演で述べた。
榊原氏は、原因について「(繰り下げた)初年度ということで大学、企業、学生にもいろいろ戸惑いがある」と指摘。学生や企業がより良い形での活動を行えるようにするため、10月中に実態調査をまとめ、改善策を検討する考えを改めて強調した。
経団連が選考解禁日を4か月繰り下げたことで、一定の影響が出ていることを認めた格好だ。都内での講演で述べた。
榊原氏は、原因について「(繰り下げた)初年度ということで大学、企業、学生にもいろいろ戸惑いがある」と指摘。学生や企業がより良い形での活動を行えるようにするため、10月中に実態調査をまとめ、改善策を検討する考えを改めて強調した。
抜け駆け相次ぎ、就活解禁日繰り上げも…経団連
経団連は、大学生らの就職活動で加盟企業約1300社に対して定めた採用指針を見直す検討に入った。
経団連の榊原定征 会長は28日の記者会見で、選考解禁日について「一つの選択肢として、来年からの改定もありえる」と述べ、2017年春入社組の解禁日を来年8月1日より前に繰り上げる可能性に言及した。 今年、選考解禁日を昨年より4か月繰り下げて「大学4年生の8月1日」に改めたが、選考を抜け駆けする動きが相次ぎ、かえって就職活動の長期化を招いたためだ。加盟企業の意向を踏まえ、政府や大学側との調整に入る。
就職活動の時期を巡っては、かねて政府や大学から「早すぎると学業に影響する」との批判があった。これを受け、経団連は16年春入社組の選考解禁日を今年8月に繰り下げる指針を定めたが、8月より前に選考を始める企業が出たことから、学生は長い就職活動を強いられる結果となった。
2015年09月29日 07時17分
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