11/16 セルジュ・カンタン教授講演会「袋小路に陥ったケベックの主権主義――ケベック独立運動は終わったのか」@上智大学
上智大の伊達さんよりご案内をいただきましたので、告知します。
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来る11月16日(月)17時より、上智大学(9号館255教室)にて、ケベック大学トロワ・リヴィエール校のセルジュ・カンタン教授による講演会「袋小路に陥ったケベックの主権主義――ケベック独立運動は終わったのか」が行なわれます。今年は、ケベックの主権獲得をめぐる2回目の州民投票(1995年)から20年になりますが、近年では3回目の州民投票が起こる兆しはありません。講演では、この20年のあいだに何が起きたのかを、ケベックの長い歴史の流れのなかで理解する枠組みを提示します。ケベックでは「ナショナリスト」であることがデフォルトですが、カンタン教授はフランス(語)系カナダ人の来し方行く末に最も強い関心を払っているという点で、右のナショナリストと言えます。ただ、その立場からケベックの歴史と現在が大きな枠のもとにとらえられているという点では、耳を傾けるに値するかと思います。カンタン教授は過去に、ジェラール・ブシャールと論争したこともあります。カンタン教授はまた、マルセル・ゴーシェの「宗教からの脱出」に着想を得て、ケベックの20世紀後半の大きな社会の変化を「宗教からの脱出」と「ネーションからの脱出」の二重性においてとらえています。講演は1年生向けの授業の一環として行なわれるもので、前半はケベックの基礎知識なども含めた話となります。また、100人規模の教室で行なわれますので、その点をお含みおきいただければ幸いです。伊達聖伸
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