Thursday, December 24, 2015

いただきもの(2015年10月~12月)

ここ数か月にも、さまざまな先生方からご高著・ご高訳をいただきました。記して感謝いたします。


10・11・12月のいただきもの

●中里まき子さんより

岩手大学人文社会科学部フランス文学研究室・中里まき子編『無名な書き手のエクリチュール――3.11後の視点から』、朝日出版社、2015年12月1日。

中里さんが精力的に続けてこられた、ボルドー大学エリック・ブノワ教授との共同作業がまた一冊、
成果として形になりましたね。こうしてシンポを続け、それを形にし続けることは、並大抵の努力ではありません。本当に頑張っていらっしゃいますね。感服します。


●関係者ご一同様より

宇野重規・伊達聖伸・髙山裕二編著『共和国か宗教か、それとも――十九世紀フランスの光と闇』、白水社、2015年12月20日。

内容は前回の続巻であると同時に、シャルリ事件のみならず、とりわけパリ同時テロ事件を経て、さらに緊急度を増している「宗教的なもの/政治的なもの」の分析・考察を、文学研究者の新たな視点(とりわけベニシュー的視点)も加えて展開する、という大変野心的なもので、大いに興味をそそられます。杉本隆司さんをはじめ、友人・知人がたくさん参加されております。ぜひご一読を。


●福岡大学の桑原隆行(くわはら・りゅうこう)先生から

パトリス・ルコント『映画はやめる――パトリス・ルコント、自作を語る』、春風社、2015年3月17日。

パトリス・ルコント『いないも同然だった男』、春風社、初版2015年7月10日、2刷2015年10月21日(異例の好調な増刷だったとか)。

昨日(2015年12月15日)、ベルクソン国際シンポジウム終了後、慌ただしく京都から直行した福岡大学の教室に、桑原先生が突然現れた。リレー講義の任務を果たすべく、ひっそりと訪れていた私に、爽やかな笑みとともに、残して去って行かれた二冊の書物。6月に某所でお会いして以来、ご無沙汰していたにもかかわらず、どこで聞きつけられたのか。とても謎めいていて、洒落た、ルコント・タッチ。


●福岡大学の宮野真生子さんから

『nyx(ニュクス)』第2号、堀之内出版、2015年12月5日。

第一特集「ドイツ観念論と理性の復権」では、大河内さんの「「ドイツ観念論」とはなにか?――あるいは「ドイツ観念論」はなぜそう呼ばれるべきではないのか?」、第二特集「恋愛論」では、九鬼の粋とジンメルのコケットリーを交差させる、宮野さんの「恋愛の「宿痾」を生きる」をはじめ、興味深い論文がたくさんあります。

●森元斎さんから

森元斎『具体性の哲学――ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考』、以文社、2015年11月15日。

博論のご出版、おめでとうございます。ホワイトヘッドの形而上学的な思考と、政治や社会運動への関心とが絶妙にミックスされた森さんらしいご著書だと思います。

●塩川徹也先生から

パスカル『パンセ(中)』、岩波文庫、2005年10月16日。

上巻よりさらにボリュームアップ。下巻は一体どうなってしまうのでしょうか。。現在ゼミで『パンセ』を読んでいるので、常に座右に置いて参考にさせていただいております。

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