http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakanishimasao/20151228-00052887/
以下一部抜粋
コンビ仲は今が一番いい
山里「でもね、コンビ結成以来、今が一番仲はいいと思います。ここ最近ですよね、仲がいいなんて思えるようになったのは。コンビ仲がよかった記憶がない。僕が子どもだったというのもあるんですけど、まずはしずちゃんに対する嫉妬が大きかった。ずっと『努力の量以上に、しずちゃんが売れてる』と妬(ねた)んでましたからね。本当は、相方が売れるなんてメチャメチャありがたいことなんですけどね」
しず「確かに、いろいろ言われたりはしましたね」
山里「しずちゃんが仲間内で旅行に行こうものなら、旅先に『うつつをぬかしてないで、今からおもしろいエピソードを何十個も作ってね』と連絡してましたし。でもね、例えば、その旅行中にしずちゃんがエピソードを20個作りましたと。その間に、僕が40個作っていたんだったら、言う権利もあると思うんです。けど、じゃ、やってるかって言ったらやってないし、僕は僕で酒飲んでるし、悪循環でしたね。僕のダメな癖なですけど、自分がメチャメチャ努力してるって過大評価してるんですよ。それプラス、人に『お前はやっていない!!』と言うことで、自分の“やってる感”を増幅させると言いますか。正味、全然やっていないのに。しずちゃんを怒ってる時が、コンビを前向きに成長させる時間と感じていたというか。あんなのね、錯覚でしかないんですよ。でも、完全にその構図に入ってましたからね。自分の努力不足をそっちのけで逃げてたんです。今、やっとアラフォーになって、そこに気づけたという感じですね」
しず「ま、一つ言えることは、当時は『サメに食われたらいいのに』とは思ってましたね」
山里「いや、ま、当時は本当に思ってたんだと思うんですけど、本来、しずちゃんは人のことを恨むとか憎むと感情を持ったことがない人でしたから。だから、僕とも一緒にやってきてくれたんだと思いますし。あとは、今もコンビが成立していることには、先輩から言葉をいただいたことも大きかったですね。『メッセンジャー』のあいはらさんなんですけど、僕はコンビ同士互いに憎み合ってると思ってたんです。僕はしずちゃんに嫉妬の炎を燃やしてますし、しずちゃんも僕のことを憎んでると思ってたんです。そしたら、ある日あいはらさんから『しずちゃんはお前を嫌ってるどころか、山ちゃんに声をかけてもらってコンビを組ませてもらったので、私から南海キャンディーズを離れることは絶対にないです、と言っていたぞ』と」
しず「いや、私は正直、言ったことをよく覚えてないんですけどね(笑)」
山里「しずちゃんが照れてるのか、あいはらさんが優しいウソをついてくれてるのかは分かりませんけど(笑)、それを聞いて、僕の意識がガラッと変わったのは間違いないですね。しずちゃんが映画に出たりする時も、僕にしたら『映画に出たりしてるから、おもしろいことの一つも出てこないんだよ』と嫉妬から思うわけです。ただ、しずちゃんにしたらエンドロールの“山崎静代”という名前の横に“南海キャンディーズ”という文字を必ず入れてくださいとスタッフさんにお願いしていたと。自分はあくまでも、南海キャンディーズの山崎静代として芸能界にいるんだと。だから、本当にコンビの看板を守っていたのは、どう考えてもしずちゃんなんですけどね」
しず「そこまで意識をしていたわけではないんですけど、考えれば考えるほど、南海キャンディーズという名前、これって何なんやろと。バラバラに活動してた時にも『南海キャンディーズのしずちゃんです』と紹介されるんです。コンビとしてはほとんど一緒にいてなくても。でも、南海キャンディーズがなくなって、しずちゃんだけになったら、それこそ、もっと自分自身がいったい何やねんになるなと。自分の出身地というか、すごく大事な故郷というか、そこがなくなったら自分がなくなる。今になるほど、それを強く感じています」
No comments:
Post a Comment