Saturday, January 30, 2016

いただきもの(2016年1月~)


大河内泰樹さま、菊谷和宏さま、杉本隆司さま、福島知己さまより

平子友長ほか編『危機に対峙する思考』(梓出版社、2016年1月30日)
思えば4人の執筆者の方々とは、大学論・ベルクソン研究・結婚論と、それぞれかなり違う文脈でお知り合いになっており、その方々が実はこうして一橋大学(の平子ゼミ)の学統に連なっていらっしゃるというのを見て、広義の社会学ないし「哲学・思想・社会学を横断する知のフロンティア」(帯の言葉)に対する一橋大学の貢献というものをあらためて考えさせられました。


伊藤徹先生

伊藤徹『芸術家たちの精神史――日本近代化を巡る哲学』(ナカニシヤ出版、2015年12月31日)

フランス近現代思想を中心に、一方で結婚論、他方で大学論というサブテーマについて研究している私にとって、いずれの分野においても「有用性」が重要なキーワードになってくるので、今回のご著書の「有用性の蝕」という概念は大変刺激的でした。

また、ベルクソンに関してもかなり異端的な読解を試み、大学論や結婚論という「邪道」――「なんらかの「正統性」を設定し、それへの接近をもって「哲学」と思っている向きから見ると」(11-12頁)!――に手を染めている者からしますと、伊藤先生の「不羈なる勇気」には文字通り勇気づけられます。

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