Wednesday, January 27, 2016

2/6 中央大学人文研公開研究会

三浦先生からお知らせをいただきましたので、こちらでもささやかながら告知を。

                 記

日 時:2016年2月6日(土)13::00~18::00

場 所:多摩キャンパス 2号館4F 研究所会議室1 (モノレール多摩線中央大学・明星大学駅下車)

報告者 太田悠介  氏
身分・所属:日本学術振興会特別研究員PD(法政大学)
報告タイトル : 共同体への情念 「フランスという坩堝」が描く移民第二世代
報告要旨 : 2015年のシャルリ・エブト襲撃事件とパリ同時襲撃事件では、「ホームグロウン」と呼ばれるフランスで生まれた移民の第二世代に属するテロリストが注目を集めた。本発表ではG・ノワリエル『フランスという坩堝』を参照として、第二世代に固有の経験について探ってみたい。鍵となるのは、共同体をめぐる彼らの内面の動きである。

報告者 渡名喜庸哲  氏
所属・身分 慶應義塾大学商学部・専任講師
報告タイトル : レヴィナスと戦争
報告要旨 : 件のパリ同時テロ事件を受けて、フランス哲学から何を言えるか、という趣旨で報告します。
1)レヴィナス自身の戦争体験・戦争観(ユダヤ人でありつつフランス兵として捕虜収容所に拘留された経験
2)レヴィナスの哲学テキストにおける戦争観(とりわけ主著『全体性と無限』における戦争観)
3)レヴィナス以降の「フランス語圏ユダヤ知識人」の変容

報告者 八幡恵一 氏
所属・身分:日本学術振興会特別研究員PD(大阪大学)
報告タイトル:間主観性と形而上学 メルロ=ポンティ「小説と形而上学」について
報告要旨:本報告では、モーリス・メルロ=ポンティの『意味と無意味』に収められた「小説と形而上学」というテクストの読解をおこない、そこで展開されている「間主観性」の特異な形態と、その「形而上学」との関係について論じる。そしてそこから、メルロ=ポンティの実存主義についてささやかな指摘をおこなう。

報告者 中川真知子 氏
所属・身分 慶應義塾大学 非常勤講師
報告タイトル : 語りえぬものを語る――ジョルジュ・バタイユにおける瞬間の戦略的機能
報告要旨 : 論考「第一の要請」および『エロティシズム』序論において、ジョルジュ・バタイユが、瞬間という概念に与えた役割に着目し、語りえぬものを語るという課題と常に向き合った作家・思想家の方法について論じる。

報告者 佐藤朋子 氏
所属・身分 関東学院大学ほか 非常勤講師
報告タイトル : 反復の問題の展開 フロイトからデリダへ
報告要旨 : フロイトにおける外傷性の夢の問題(およびそれと相関して明らかになる「語表象」観念の限界)と〈抑圧されたものの回帰〉の問題との関連においてデリダのエクリチュール論を検討する。フロイトが遭遇した反復の問題をさらに展開する可能性をデリダの思考のうちに探ってみたい。

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