Monday, February 29, 2016

3/6 人文学の学校KUNILABO開校記念イベント 「いま、人文学を学ぶ」

一橋の大河内さんから情報をいただきましたので、ささやかながらここでも告知させていただきます。

***

同僚数人とオルタナティヴ大学のようなものを作ろうということで、「国立(くにたち)人文研究所」という組織を作り国立市に学校を作ることになりました。

急ですが来週、高橋源一郎さんをお招きして、その学校KUNILABOの開校イベントを開催します。みなさまお忙しいとは存じますが、お近くの方など、お立ち寄りいただけましたら幸いです。また、イベントには参加できなくてもKUNILABOの活動に興味を持っていただける方にもご連絡いただけましたらうれしいです。
以下、来週のイベントの詳細になります。


国立(くにたち)人文研究所主催
人文学の学校KUNILABO開校記念イベントのお知らせ



人文学の学校KUNILABO開校記念イベント
「いま、人文学を学ぶ」

「国立(くにたち)人文研究所」は、現在の日本社会における人文学の意義や、大学そのもののあり方を問い、人文学の意義を問い直すイベントを開催いたします。
日時は、201636日(日)14:00から、
場所は、武蔵野公会堂ホールJR吉祥寺駅徒歩3分)です。イベント詳細:http://kuniken.org/
第一部では、作家の高橋源一郎氏をお迎えし、今の日本の大学、社会の中で、人文学が置かれている状況をどのように見ているのか、混迷する社会において、人文学はどのような意義を持つのかといった問題についてご講演いただきます。
第二部では、20164月に開校する、人文学の民間学校KUNILABOで実際に講座を受け持つ講師たちが模擬授業を行います(模擬授業終了後、講座申し込み受付を行います。)


【開催要項】
日 時:201636日(日) 13:30開場 14:00開演
会場:武蔵野公会堂ホール
東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6番22号吉祥寺駅より徒歩3
参加費:1500円 ※要参加予約
主 催:国立人文研究所

【プログラム】
14:0015:00 高橋源一郎氏「教育の「再定義」に向けて」
15:1516:30 KUNILABO模擬授業
大河内泰樹(哲学・一橋大学教授)、中丸禎子(文学・東京理科大学講師)、
秋山晋吾(歴史学・一橋大学教授)
取材・告知に関するお問い合わせ:国立人文研究所(担当:大河内、黒木)
E-mailkuniken2015@gmail.com Tel050-5276-2662 Fax042-580-8522
住所東京都国立市中2−1(一橋大学大河内研究室)

Friday, February 26, 2016

3/10,12,13 間文化現象学研究センター主催・連続講演会とシンポジウム

【間文化現象学研究センター主催・連続講演会とシンポジウムのお知らせ】

立命館大学・間文化現象学研究センターは、来る310日(木)312日(土)に連続講演会を、3月13日(日)に公開シンポジウム「制度化」を開催します
ぜひご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
 

【オーベルト先生・レーマー先生連続講演会】

(日時・演題)
オーベルト先生講演会:2016310日(木) 14:0016:00演題:「台湾における間文化的な哲学遂行」(Transcultural Philosophizing in Taiwan

レーマー先生講演会:2016312日(土) 15001700
演題:「カントから現象学的形而上学の問題へ―ラスロ・テンゲィを追悼して―」(From Kant to the Problem of Phenomenological Metaphysics―In memory of László Tengelyi)


(場所)

オーベルト先生講演会:
立命館大学衣笠キャンパス・末川記念会館 第三会議室(2階)
 
レーマー先生講演会:

立命館大学衣笠キャンパス・存心館803教室(3階)
両講演とも、英語にて行われます。なお、レーマー先生の講演会は、邦訳も用意いたします
レーマー先生の講演会につきましては、「フッサール研究会」の第14回大会に引き続いて開催されます。
「フッサール研究会」の大会につきましては、フッサール研究会の公式ブログにてご確認ください
〈講演者略歴〉
マティアス・オーベルト(Mathias Obert)先生:
国立中山大学(台湾)教授。専門は現象学、美学、間文化性の哲学など。
著書としては、Sinndeutung und Zeitlichkeit: Zur Hermeneutik des Huayan-Buddhismus (Paradeigmata), Felix Meiner 2000など。
インガ・レーマー(Inga Römer)先生:
ヴッパータール大学(ドイツ)代理教授。専門は現象学、解釈学、カント、時間論、倫理学、形而上学。
著書に、Das Zeitdenken bei Husserl, Heidegger und Ricœur, Springer, 2010 (Phaenomenologica Bd. 196)など。 

【公開シンポジウム「制度化」】
立命館大学・間文化現象学研究センターは、来る3月13日(日)に、公開シンポジウムを開催します
今回は、統一テーマ「制度化」のもとで、マティアス・オーベルト先生(国立中山大学(台湾))による基調講演に続いて、廣瀬浩司先生(筑波大学)、小林琢自先生(立命館大学)、酒井麻依子氏(立命館大学)による提題が行われます。
提題の終了後、全体討論が行われます。

事前申込不要、入場無料となっておりますので、関心をお持ちのみなさまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。

(日時)
2016313日(日) 13:0017:00

(場所)
立命館大学衣笠キャンパス・末川記念会館 講義室(1階)
(スケジュール)
13
001400 基調講演
マティアス・オーベルト(Mathias Obert)先生(国立中山大学(台湾)教授)
演題:「漢字による意味の制度化」(Institution of Sense through the Chinese Script


14
001700 公開シンポジウム
(提題者・演題)
廣瀬浩司先生(筑波大学):「メルロ=ポンティにおける<制度化するパロール>
小林琢自先生(立命館大学):「意味形成体の構造と強度」
酒井麻依子氏(立命館大学):「愛は幻ではない――メルロ=ポンティ「制度化」講義におけるプルースト読解」
(司会:加國尚志先生(立命館大学))

(共催)
科学研究費補助金(基盤研究B)「間文化性の理論的・実践的探求――間文化現象学の新展開」(研究課題番号:26284007、代表:加國尚志)

※基調講演は英語にて行われますが、通訳がつきます提題につきましては、すべて日本語によります。

レーマー先生の講演会は大阪大学と京都大学でも開催されますので、合わせてご案内いたします。


(大阪大学)
インガ・レーマー教授講演会 "Genetic Phenomenology in Husserl’s late Ethics"
日時:3月8日(火)15:00-17:00
会場:大阪大学文学部本館2階大会議室
http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/access
(豊中キャンパスMAP の4.文法経済学部本館


(京都大学)
『過ちやすき人間』におけるリクールのカント受容
(La réception ricœurienne de Kant dans L’Homme faillible)
日時:    2016年3月9日(水) 15時~17時
場所:    京都大学文学部 総合研究2号館 (地下) 第8講義室       (http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
         主催:    京都大学文学研究科宗教学専修
司会・通訳: 杉村靖彦(京都大学)
チラシを添付しております。

Wednesday, February 24, 2016

第9回社会倫理研究奨励賞受賞記念講演会@南山大学社会倫理研究所

2016年2月24日

各  位

                                                 南山大学社会倫理研究所


              第9回社会倫理研究奨励賞受賞記念講演会のご案内


 下記のとおり記念講演会を開催致しますのでご案内申し上げます。皆様のご参加をお待ちしております。


                                             記

【授賞結果】http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/ISE/japanese/award/index.html

■社会倫理研究奨励賞
 授賞論文: 依存行動への責任を限定する―レヴィの自我消耗仮説と規範的統制原理の適用可能性―
 著  者: 佐々木 拓(大谷大学文学部哲学科任期制助教)

■審査員賞
 授賞論文: フェミニスト現象学における「産み」をめぐって―男性学的「産み」論の可能性―
 著  者: 居永 正宏(日本学術振興会特別研究員、大阪府立大学客員研究員)

 授賞論文: ケアする責務と応答責任―プラグマティックな当為の位置づけをめぐって
 著  者: 佐藤 靜(國學院大學教育開発推進機構助教)

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【授賞式・受賞記念講演会】http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/ISE/news/160219.html

日時: 2016年3月14日(月)15時00分~17時30分(開場14時30分)

会場: 南山大学 名古屋キャンパス 本部棟3階第3会議室
       交通アクセス→ http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/navi/nagoya_main.html?20_1_1

演題: 依存症研究のために倫理学ができること―依存症理解における規範的統制原理の重要性

講演者: 佐々木 拓(大谷大学文学部哲学科任期制助教)

プログラム:開会の辞
            学長挨拶  南山大学学長 ミカエル・カルマノ
            所長挨拶  南山大学社会倫理研究所所長 丸山 雅夫
            全体講評  第九回社会倫理研究奨励賞選定委員会委員長 野家 啓一
            賞状・副賞授与
            受賞記念講演
            閉会の辞
            祝賀懇親会 ※飲物と軽食をご用意させていただきます。

参加お申込: https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/ISE/20160314

                                                                                                        以上

Monday, February 22, 2016

2016年2月下旬

2月下旬(2月21日~29日)

達成目標

①某論集第3巻まえがき:結婚の脱構築(すぐ)2月29日終了
②某論集第1巻あとがき初校校正(2月23日発送)一応終了
③共同体論集再校(2月24日発送)2月25日終了
④ドゥルーズ分人主義的結婚論@t(2月25日)なんとか2月26日終了
⑤某重要マニフェスト翻訳第2パート(2月26日)
(2/18, 2/25, 3/3, 3/10の4回に分けて➡3月10日完成)
⑥12シンポ序文(2月27日)
⑦某ベルクソン論集コラム(2月28日)
⑧某論集第2巻まえがき初校(27日落手➡29日(月)発送予定)
⑨共同体論集最終校(27日落手➡3月1日(火)発送予定)
⑩某論集拙稿再校ゲラ(29日落手➡3月8日(火)発送予定)

予定と実際

2月21日(日) シンポを聴講しに。10:00~18:00。

2月22日(月) 某論集第1巻「おわりに」初校ゲラ発送(午後)
          ➡某共同体論集ゲラ校正(夜)

2月23日(火) 某共同体論集ゲラ校正発送(午前➡終わらず…)
          ドゥルーズ分人主義的結婚論(午後)

2月24日(水) ゼミ➡ドゥルーズ分人主義的結婚論
          ➡某共同体論集ゲラ校正25日(木)朝完成
 
2月25日(木) ドゥルーズ分人主義的結婚論完成(午後まで➡午後から26日(金)朝完成
          ➡某重要マニフェスト翻訳第2パート(夜)

2月26日(金) 12シンポ序文(午後)
          ➡某ベルクソン論集コラム(夜)➡某論集第3巻「はじめに」(午後から)

2月27日(土) 12シンポ序文(午前~)
          ➡某重要マニフェスト翻訳第2パート(夜)
          ★午後、某論集第2巻「はじめに」初校落手➡来週頭(2日後)に返送
          ➡某論集第3巻「はじめに」
          ★夜、共同体論集最終校PDF落手➡来週火曜日(3日後)に返信

2月28日(日) 某論集第3巻「はじめに」➡徹夜、翌朝終了
2月29日(月) 某論集第2巻「はじめに」初校
          ★某論集第3巻拙稿再校ゲラ落手➡3月8日返送予定

⑪『反「大学改革」論』デリダ論・完成原稿(3月上旬)
⑫某重要マニフェスト翻訳第3パート(3月3日)
(2/18, 2/25, 3/3, 3/10の4回に分けて➡3月10日完成)
⑬京都フォーラム発表(3月6日)
⑭某重要マニフェスト翻訳第4パート(3月10日完成)

⑮共同体論・実践編(3月末)
⑯連載3月分(3月末)

⑰ベルクソン・シンポ(10月?)
⑱西哲シンポ(12月初旬)
⑲某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)


2016年
3月6日(日) 大学改革批判ワークショップ@k
3月19日(土) 日仏哲学会
3月20日(日) ベルクソン哲学研究会
3月末 フランス現代哲学における共同体論(実践編)50~80枚@s

春:某プレワークショップ

4月23日(土)合同ゼミ:『愛・性・家族の哲学』刊行記念
4月24日(日)『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント・福岡・??

5~6月エラスムス2016

(5月6・7日 応用哲学会➡物販)


5月13日(金)~15日(日)日哲第75回大会@京大(愛と家族、横断的)
➡京大生協ルネにて、『愛・性・家族の哲学』刊行記念フェア(期間:5月9日(月)~27日(金)予定)➡ブックイベント京都篇@京大生協ルネ5月13日(金)夜
「ぼくらをつなぐもの-愛/性/家族なき結婚の可能性-」
登壇者
 森川輝一(京都大学大学院法学研究科教授)
 王寺賢太(京都大学人文科学研究所准教授)
 藤田尚志(九州産業大学准教授)
 宮野真生子(福岡大学准教授)

5月28日(土)・29日(日)仏文学会@学習院
➡刊行記念イベント東京篇5月27日(金)夜?

6月11日(土)刊行記念イベント名古屋篇?

6月25日(土)『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント・北海道篇@北大
登壇者:古賀徹(九州大学准教授)・近藤智彦(北海道大学准教授)ほか
コメンテーター:蔵田伸雄(北海道大学教授)

7月9日(土)『愛・性・家族の哲学』刊行記念イベント・福岡・西南学院大学篇
登壇者:永嶋哲也(福岡歯科大)・佐藤啓介(南山大学)・小笠原史樹(福岡大学)
司会:津田謙治(西南学院大学)

7月16日(土)佐賀篇

8月?9月?大阪アートエリア篇?

秋:某ワークショップ

秋:ベルクソン国際シンポジウム(PBJ2016)
12月初旬 シンポジウム「ハイデガーとベルクソン」@西日本哲学会

Tuesday, February 16, 2016

国際シンポジウム《移動という経験―東アジアから考える―》@大阪大学

大阪大学大学院文学研究科
日本学研究室/文学環境論コース/グローバル日本研究クラスター主催

国際シンポジウム

《移動という経験―東アジアから考える―》


日程:2016年 2月20日(土) 10:00~17:30 / 21日(日) 13:00~17:00

会場:大阪大学中之島センター 講義室703(20日)・講義室301(21日)

   〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53

   https://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php


2月20日(土)

10:00~12:00 趣旨説明と発言

 司会・趣旨説明 平田由美(本研究科教授)・宇野田尚哉(本研究科准教授)

 発言⑴ 伊豫谷登士翁さん(一橋大学名誉教授)

「〈人の移動〉という問い―「逸脱」を越える―」

 発言⑵ 安岡健一さん(本研究科特任講師)

「近代日本の農村とその「他者」」

 発言⑶ 申寅燮さん(建国大学校アジア・ディアスポラ研究所所長)

「〈多文化〉もしくは移動の語り: 韓国多文化文学を例として」


13:00~15:00 コメントと討論

 ディスカッサント(発言順)

美馬達哉さん(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)

西川祐子さん(元京都文教大学教授)

孫歌さん(中国社会科学院文学研究所研究員)

ブレット・ド・バリーさん(コーネル大学東アジア学部教授)

朴裕河さん(世宗大学校日本文学科教授)


15:30~17:30 オープン・ディスカッション



2月21日(日) サブ・テーマ「移動から問う戦争」

 司会・趣旨説明 
    
 北原恵(本研究科教授)・宇野田尚哉(本研究科准教授)

 講演 

 北村毅さん(本研究科准教授)「戦争の記憶と人の移動」

 研究報告⑴ ガラシーノ・ファクンドさん(本研究科大学院生)

 「スペイン語圏から日露戦争後の日本を書く
 ―E・G・カリージョの紀行文を中心に―」

 研究報告⑵ 稲田光太郎さん(本研究科大学院生)

 「戦地に赴く仏教者―従軍僧佐藤巌英と「念仏師団」の兵士たち―

 研究報告⑶ 猪岡叶英さん(本研究科大学院生)

 「シマを出る位牌―沖縄の祖先祭祀の継承にみる戦争の影響―」


 ※初日の発言者・ディスカッサントが,2日目も討論に参加します


参加申込:準備の都合上,なるべく事前にidosympo@gmail.com  まで
     お名前と参加予定日(両日,20日のみ,21日のみ)を
     お知らせください。会場の定員に達していない場合,
     お返事は差し上げませんので,当日会場においでください。
     
なお,諸般の事情により発表者・演題等が変更になる場合がありう
ことを申し添えておきます。

お問い合わせ先:大阪大学大学院文学研究科日本学研究室
        宇野田尚哉(unoda@let.osaka-u.ac.jp )


国際シンポジウム「移動という経験―東アジアから考える―」趣旨

近代という時代は,資本主義の世界的な拡大とともに,大規模な人の移動
が起こった時代でした。大陸内で繰り返されてきた移動とともに,19世紀に
は数千万人の人々が 大西洋や太平洋を越え,21世紀の現在はおよそ2億
人の人々が生まれた国を離れて暮らしているといわれています。膨大な人
の移動は,国民国家や植民地を形成し,国民国家は,一方では,組織的に
人を送り出し,あるいは受け入れるとともに,他方では,自国民と他国民を
峻別して国境を越える移動を管理し,人々も,「想像の共同体」としての国民
国家に自らのアイデンティティを求めてきました。このような,移動する人々と
それを管理しようとする国民国家とのせめぎあいは,近代という時代を捉えな
おすうえで,重要な視座をなしているといえます。

しかしながら,国民国家の学として形成され,制度化されてきた既存の人文・
社会諸科学は,必ずしもそのような視座には立ってきませんでした。国民共
同体の存在を暗黙の前提としてきた既存の学問は,〈人の移動〉を,ある地点
からある地点に至るまでの一時的・過渡的な現象,あるいは正常から逸脱した
現象と捉えがちで,移動そのものよりも起点と終点の国民共同体に力点を置く
ような発想に囚われてきたからです。

今日,人の移動は現代世界を理解する重要な鍵であるにもかかわらず,その
課題を解く糸口すら見出せない状況にあるのは,移動そのものを問うてこなかっ
たからではないでしょうか。

第二次世界大戦後にいわゆる移民問題が大きな政治課題となってきた西欧諸国
に比べて,日本を含むアジアにおいては,必ずしも人の移動への関心は高くはあり
ませんでした。

しかし東アジアにおいても,人の移動は重要な政治的イシューとなってきていま
す。その大きな要因のひとつは,帝国日本の形成・拡大・崩壊,言い換えるなら,
植民地支配と戦争,そしてその後の冷戦体制とアメリカによる占領であり,その
なかで生じた膨大な〈人の移動〉は,たとえば「引揚げ」といったかたちで語ら れて
きました。第二次世界大戦後の膨大な人の移動は,あるべき国民共同体への
回帰として語られてきており,移動そのもの,あるいは,人が移動することで成
立した接触空間において生まれたものについては,いまだ十分には問われてい
ないのです。

「移動から場所を問う」という問題関心に基づいて,最近,「戦後」といわれ続
けた時代,「日本」という場所を再考するプロジェクトにおいて,この問題に関
わる重要な共同研究の 成果がまとめられました(伊豫谷登士翁・平田由美編
『「帰郷」の物語/「移動」の語り:戦後日本におけるポストコロニアルの想像
力』,平凡社,2014年)。本シンポジウムでは,このプロジェクトの問題提起を
承けつつ,またこの共同研究の成果を踏まえつつ,日本・韓国・中国・アメリカ
の研究者が一堂に会することにより,この問題をめぐる議論を次のステージに
押し上げたいと考えています。多くの方々のご参加をお待ちしております。

なお,本シンポジウムの2日目は,「移動から問う戦争」をサブ・テーマとして,
若手研究者による個別研究報告を中心に構成します。1日目の発言者・ディス
カッサントは,2日目も討論に加わり,1日目の内容をゆるやかに踏まえつつ,
個別具体的な議論の裾野を広げていきます。
シンポジウム2日目にも,みなさん奮ってご参加ください。

Saturday, February 13, 2016

2月中旬

2月中旬(2月11日~20日)

達成目標

①某論集・拙稿初校校正+ブックガイド(すぐ)ついに終了!

②ベルクソンとリクール小論仕上げ(すぐ)➡2月15日ようやく終了・・・

③某論集第2巻まえがき:カントのセクシュアリティ論(すぐ)➡2月16日ようやく終了…
第3巻まえがき:結婚の脱構築

④ベルクソン某翻訳第1パート(2月18日)一応終了

⑤共同体論集再校(2月23日発送)


予定と実際

2月11日(木) 朝から、ひたすら採点、論述およそ100枚。2月12日(金) 朝5時終了➡そのまま徹夜で論集校正へ。

共同体論、月曜に出した初校改稿が金曜夕方に戻ってきました。頑張ります…。

2月13日(土) 研究(ブックガイド➡リクールとベルクソン)

2月14日(日) 研究(リクールとベルクソン)➡2月15日(月)朝9時終了13時:卒業判定会議➡教授会➡大学院委員会➡研究(共同体論再校)

2月16日(火) 研究(第2巻、第3巻はじめに)➡論集打ち合わせ

2月17日(水) ゼミ➡教授会➡大学院委員会➡某大・I先生と懇談

2月18日(木) 論集関連作業➡翻訳第1パート〆切

2月19日(金) 合同ゼミ準備(主体性と権利)

2月20日(土) 合同ゼミ10:00~18:30


⑥ドゥルーズ分人主義的結婚論@t(2月25日)
⑦某重要マニフェスト翻訳第2パート(2月25日)
(2/18, 2/25, 3/3, 3/10の4回に分けて➡3月10日完成)
⑧12シンポ序文(2月26日)
⑨某ベルクソン論集コラム(2月27日)

⑩『反「大学改革」論』デリダ論・完成原稿(3月上旬)
⑪某重要マニフェスト翻訳第3パート(3月3日)
(2/18, 2/25, 3/3, 3/10の4回に分けて➡3月10日完成)
⑫京都フォーラム発表(3月6日)
⑬某重要マニフェスト翻訳第4パート(3月10日完成)

⑭共同体論・実践編(3月末)
⑮連載3月分(3月末)

⑯ベルクソン・シンポ(10月?)
⑰西哲シンポ(12月初旬)
⑱某翻訳(毎月少しずつ➡2年後)


2016年
3月6日(日) 大学改革批判ワークショップ@k
3月19日(土)日仏哲学会
3月20日(日)ベルクソン哲学研究会
3月末 フランス現代哲学における共同体論(実践編)50~80枚@s
春:某プレワークショップ
2016年4月23・24日 応用哲学会➡某イベント東京篇
2016年5月13日(金)~15日(日)日哲第75回大会@京大
 ➡某イベント関西篇
2016年5月28日(土)・29日(日)仏文学会@学習院
2016年6月・7月➡某イベント名古屋篇・北海道篇
秋:某ワークショップ
12月初旬 某シンポ@n

Saturday, February 06, 2016

【ラジオ】L’année … vue par la philosophie

いろいろ意見はあると思いますが、メディアに哲学のプレゼンスが一定程度あるというのはいいことだと思います。ただし、器用なコメンテーターとしてでなく、あくまでも哲学者としてのプレゼンスということですが。

http://www.franceculture.fr/emissions/les-nouveaux-chemins-de-la-connaissance/lannee-vue-par-la-philosophie-15-comment

Thursday, February 04, 2016

【クリップ】佐大文教学部廃止に“ちょっぴり抵抗”

佐大文教学部廃止に“ちょっぴり抵抗”

文教の学生らパレード

2016年02月04日 10時07分
来年度から改組に伴い募集停止する文化教育学部への惜別の念を込めてパレードをする学生グループ=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス
来年度から改組に伴い募集停止する文化教育学部への惜別の念を込めてパレードをする学生グループ=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス
 佐賀大の学部改編に伴い、文化教育学部が新年度から募集を停止するのを前に、学生らが2日、本庄キャンパス内をパレードした。自分たちが学んだ学部が消えることに“違和感”を持つ学生たちが「最後の意思表示」として企画。国が進める国立大学改革で再編を迫られる文系学部の実情をアピールした。
 パレードは「文教PRIDE」と銘打ち、学生や教員約60人が参加。美術工芸課程の学生がデザインしたそろいのTシャツで、「心の栄養素は文化だ」「文教は永久に不滅よ」などと書かれたプラカードを掲げ、音楽を鳴らしながら笑顔で構内を練り歩いた。
 発案した同学部4年の本田夏紀さん(21)が学部廃止を知ったのは「全て決まった後」。学生が声を上げたところで、方針が覆ることはないが、「不満や意見はあっても、その表現法を知らない人たちにお手本を示したかった」という。政治色が強い「デモ」ではなく、気軽に参加できる「ふわっとした雰囲気」のパレードを企画した。参加した3年の女子学生(21)は「国の方針でどうにもならないのは分かってるけど、何も言わずになくなるのはイヤ」と話した。
 佐賀大学は4月から文化教育学部を「教育学部」と「芸術地域デザイン学部」に再編する。

Wednesday, February 03, 2016

【重要】ベルクソン京都宣言

今回のシンポの決定的な重要性、海外の研究者たちに与えた衝撃の大きさがよくわかります(特に註2、23)。


Elie During et Paul-Antoine Miquel, "NOUS, BERGSONIENS : MANIFESTE DE KYOTO (2015)"
https://www.academia.edu/21465561/NOUS_BERGSONIENS_MANIFESTE_DE_KYOTO_2015_

Monday, February 01, 2016

2016年2月上旬

2月上旬(2月1日~10日)

達成目標

①ドゥルーズ共同体論初校ゲラ校正@s(すぐ)2月8日ようやく完了…

②某論集・拙稿初校校正(すぐ)
③某論集まえがき・あとがき@n(すぐ)
 第1巻あとがき:プラトンのエロス論1月30日完了!
 第2巻まえがき:カントのセクシュアリティ論
 第3巻まえがき:結婚の脱構築

④ベルクソンとリクール小論仕上げ(すぐ)➡2月15日まで

⑤京都フォーラム予稿集校正(2月9日)2月3日完了!一応寝かせて。。

⑥『反「大学改革」論』デリダ論・完成原稿(1月末)➡2月10日?まで

⑦ベルクソン論集コラム(2月15日)

⑧12シンポ序文(2月中旬)

⑨ドゥルーズ分人主義的結婚論@t(1月末)➡2月25日まで

⑩連載2月分(2月中)


予定と実際

2月1日(月) 学内最重要業務その3➡学生対応➡研究

2月2日(火) 学生対応➡研究

2月3日(水) 2限;3年ゼミ、3限:2年ゼミ、4限:教授会、5限:論集打ち合わせ、その後、研究:今度の京都の予稿集の校正が来たので、それを手直し。

2月4日(木) 研究

2月5日(金) 研究

2月6日(土) 研究

2月7日(日) 研究

2月8日(月) 研究(共同体論集・改稿版提出)

2月9日(火) 研究

2月10日(水) ゼミ➡教授会➡大学院委員会➡論集打ち合わせ➡採点


⑪京都フォーラム発表(3月6日)
⑫某重要マニフェスト翻訳(3月10日ころ)
⑬共同体論・実践編(3月末)

⑭ベルクソン・シンポ(10月?)
⑮西哲シンポ(12月初旬)
⑯某翻訳(2年後)


2016年
2月20日(土) 合同ゼミ
3月6日(日) 大学改革批判ワークショップ@k
3月末 フランス現代哲学における共同体論(実践編)50~80枚@s
3月末 日仏哲学会・ベルクソン哲学研究会
春:某プレワークショップ
2016年4月23・24日 応用哲学会➡某イベント東京篇
2016年5月13日(金)~15日(日)日哲第75回大会@京大
 ➡某イベント関西篇
2016年5月28日(土)・29日(日)仏文学会@学習院
2016年6月・7月➡某イベント名古屋篇・北海道篇
秋:某ワークショップ
12月初旬 某シンポ@n