佐大文教学部廃止に“ちょっぴり抵抗”
文教の学生らパレード
2016年02月04日 10時07分
佐賀大の学部改編に伴い、文化教育学部が新年度から募集を停止するのを前に、学生らが2日、本庄キャンパス内をパレードした。自分たちが学んだ学部が消えることに“違和感”を持つ学生たちが「最後の意思表示」として企画。国が進める国立大学改革で再編を迫られる文系学部の実情をアピールした。
パレードは「文教PRIDE」と銘打ち、学生や教員約60人が参加。美術工芸課程の学生がデザインしたそろいのTシャツで、「心の栄養素は文化だ」「文教は永久に不滅よ」などと書かれたプラカードを掲げ、音楽を鳴らしながら笑顔で構内を練り歩いた。
発案した同学部4年の本田夏紀さん(21)が学部廃止を知ったのは「全て決まった後」。学生が声を上げたところで、方針が覆ることはないが、「不満や意見はあっても、その表現法を知らない人たちにお手本を示したかった」という。政治色が強い「デモ」ではなく、気軽に参加できる「ふわっとした雰囲気」のパレードを企画した。参加した3年の女子学生(21)は「国の方針でどうにもならないのは分かってるけど、何も言わずになくなるのはイヤ」と話した。
佐賀大学は4月から文化教育学部を「教育学部」と「芸術地域デザイン学部」に再編する。
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