***
研究課題は次の三つに分かれる。
A.ベルクソンを中心とするフランス近現代思想研究、
B.結婚の形而上学とその脱構築、
C.哲学と大学
本年度の研究成果として、
A:共編著2冊②③・論文1本⑤
B:共著1冊④
C:共著1冊①
(1)著書・論文:執筆はすべて単独。共編著2冊、共著2冊、論文1本。日本語4、仏語1。
(2)研究発表・トークイベント:研究発表はすべて単独で5回(A:⑥、B:①③④、C:⑤)、トークイベントは1回(B:②)。日本語3回①~③、フランス語2回④⑤、英語1回⑥。
(1)著書・論文等
①藤本夕衣・古川雄嗣・渡邊浩一編『反「大学改革」論 若手からの問題提起』、ナカニシヤ出版、2017年6月18日。共著、担当部分:第4章「パフォーマティヴの脱構築――デリダの『哲学への権利』における哲学的大学論」、57-80頁。
②Shin Abiko, Hisashi Fujita, Yasuhiko Sugimura
(éds.), Considérations inactuelles. Bergson et la philosophie française
du XIXe siècle, Georg Olms Verlag, coll. "Europaea Memoria",
septembre 2017, Avant-propos, p. 5.共編著。
③平井靖史・藤田尚志・安孫子信編『ベルクソン『物質と記憶』を診断する――時間経験の哲学・意識の科学・美学・倫理学への展開』、書肆心水、2017年10月。共編著、担当部分:コラム「永いあいだ客として遇されてきた異邦人――リキエによるベルクソン的カント主義解釈をめぐって」(59-82頁)、論文「記憶の場所の論理――『物質と記憶』における超図式論と憑在論」(83-98頁)。
④岩野卓司編『共にあることの哲学と現実――家族・社会・文学・政治(フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉2 実践・状況編)』、書肆心水、2017年11月30日。共著、担当部分:論文「現代社会における愛・性・家族のゆくえ――ドゥルーズの「分人」概念から出発して」(37-81頁)
⑤「ベルクソンからハイデガーへ――リズムと場所(内在的感性論と内在的論理学)」『西日本哲学年報』第25号(2017年10月)、117-139頁。(シンポジウム論文)
(2)研究発表
①「家族の時間――是枝裕和の近年の作品における「分人」的モチーフ」:シンポジウム「ネット文化のなかの台湾と日本――オリジナリティー再考」(2017年7月23日(日)@京都工芸繊維大学60周年記念館1階大ホール)。
②「西洋哲学の起源と愛・性・家族の未来――プラトン『饗宴』を読み直す」:「考える」ことを楽しむ哲学入門講座2017 入門講座①トーク「結婚に愛は必要か?」(13:30-15:00)+哲学カフェ(15:15-16:30)(2017年11月12日(日)@石川県西田幾多郎記念哲学館・哲学ホール→展望ラウンジ)。
③「レチフ的ユートピアにおける結婚――『南半球の発見』を中心に」:九州仏文学会ワークショップ「変愛のフランス文学」(2017年12月9日(土)@西南学院大学)
④「フーリエ的ユートピアにおける愛・性・家族――『愛の新世界』と結婚の未来」(仮):国際シンポジウム「フーリエ研究集会」(2018年3月27日(火)@一橋大学)※仏語による発表
⑤「19世紀の文学と哲学」(仮):フロベールに関する国際シンポジウム(2018年5月12日(土)@立教大学)※仏語による発表
⑥ベルクソンに関する発表:The 57th Meeting of SPEP (Society for
Phenomenology and Existential Philosophy) (2018年10月18日(木)-20日(土)@Pennsylvania State University)※英語による発表
No comments:
Post a Comment