Tuesday, July 17, 2012

7/23 アニメーション監督・黒坂圭太、『緑子』を語る。—アート・アニメーションの地平と哲学

『緑子』福岡上映については、『西日本新聞』、7月17日(火)の夕刊もご覧ください



宣伝用チラシは大学HP右隅から。


平成24年度芸術学会小講演会

「アニメーション監督・黒坂圭太、『緑子』を語る。—アート・アニメーションの地平と哲学」

日時:2012年7月23日(月) 16:20-17:50

場所:17号館6階601教室

対象:九州産業大学芸術学部学生および他学部学生、教員、広く一般

講演者:黒坂圭太 (アニメーション作家/武蔵野美術大学映像学科教授)

司会:黒岩俊哉 (九州産業大学芸術学部デザイン学科ビジュアルデザインコース映像アニメーション領域教授)

パネリスト:藤田尚志 (九州産業大学国際文化学部講師)

協力:水由 章(ミストラルジャパン代表「緑子」プロデューサー/映像作家)、石井有希子 (西南学院大学非常勤講師)

後援:日本映像学会西部支部


(概要/主旨)

黒坂圭太氏は日本を代表するアニメーション作家で、武蔵野美術大学映像学科教授。7月22日(日)に氏のアニメーション映画「緑子」が、KBCシネマ(福岡市中央区天神)で上映されることが決定した。氏の来福も予定されており、その際に九州産業大学でのレクチャーをしていただく。デザイン学科映像アニメーション領域を中心に、芸術学部学生に、また広く芸術に関心をもつ一般市民にとって新たなアニメーション芸術の可能性を紹介することができよう。また、国際文化学部の藤田尚志講師からは、哲学的な観点からコメントをいただく。

(黒坂圭太プロフィール)

武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。映画監督の松本俊夫に師事する。「変形作品」シリーズでデビュー。

1985年「変形作品第二番」が第8回ぴあフィルムフェスティバルにて入選。 1996年にMTVステーションID優秀賞を受賞した「パパが飛んだ朝」はアヌシー国際アニメーション祭、オタワ国際アニメーションフェスティバルにて共に部門賞1位を獲得。

コラージュ、ドローイング、写真や立体等様々な技法を使用した抽象的なアニメーションを制作する一方、商業アニメーションも手がけるなどその作風は多彩である。

主要作品は世界中の映画祭に招待出品されており、番組スポットやライブアニメーションイベント、漫画の監修を務めるなど、幅広い活躍を見せている。

(以下「緑子」プレスより)

日本のアート・アニメーションのなかで、息もつかせぬ展開力と画力によってカルト的な人気をほこり、海外でも評価の高い黒坂圭太が、10年以上の歳月をかけて完成させた入魂のアニメーション映画「緑子/MIDORI-KO」。色鉛筆による独特のタッチと色彩による、55分にわたるすべて手描きアニメーションの作業工程をほぼ一人でおこなっていることは驚愕に値する。

音楽は変幻自在な演奏で知られるチェロ奏者の坂本弘道が担当。川口義之、小森慶子、関島岳郎、向島ゆり子、八木美知依、高良久美子、三木黄太などの名だたるミュージシャンを起用し、アヴァンギャルドな旋律が黒坂の映像とせめぎ合う。エンディングテーマには芥川賞、中原中也賞、キネマ旬報新人女優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など、小説、詩、女優、ミュージシャンとしてマルチな才能をいかんなく発揮している川上未映子(音楽活動時は未映子)のオリジナル曲「麒麟児の世界」が流れる。

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緑子/MIDORI-KO

HD 4:3 55分 2010年

監督・脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン・美術・作画・原画・動画・背景・色彩設計・撮影・編集:黒坂圭太

プロデューサー:水由 章(ミストラルジャパン)

ビジュアルエフェクツ・デジタルスーパーバイザー:昼間行雄

音楽:坂本弘道

演奏:川口義之、小森慶子、関島岳郎、向島ゆり子、阿部美緒、成井幹子、三木黄太、八木美知依、高良久美子、一樂誉志幸、栗木 健、坂本弘道

エンディングテーマ「麒麟児の世界」作詞・作曲:未映子

声の出演:涼木さやか、ゆうき梨菜、チカパン、三島美和子、あまね飛鳥、木村ふみひで、河合博行、山本満太

助成:文化芸術振興費補助金

製作:株式会社ミストラルジャパン

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