Saturday, October 08, 2016

10/14 ピエール・コネサ氏講演会≪ 「イスラム国」(IS)の戦争と西欧有志国の軍事介入の結末≫@立教大学

澤田先生よりご連絡をいただきましたので、告知いたします。

***

立教大学文学部フランス文学専修主催公開講演会

ピエール・コネサ Pierre Conesa
(パリ政治学院講師、歴史家、文筆家)

「イスラム国」(IS)の戦争と西欧有志国の軍事介入の結末

日時 2016 年10 月14 日(金)18:30~20:00
場所 立教大学池袋キャンパス5 号館2 階5029 教室
使用言語 フランス語(逐次通訳付き)

【講演要旨】イラクとシリアでの戦争と,テロの世界規模での拡大は戦略史上,重大な転
換点を画している。欧米諸国の度重なる軍事介入が混乱しか生み出さず,「敵対する戦争当
事者が,異なる戦術, 異なる利害を持つ戦争」に介入することがいかに難しいかを明らか
にし, 西洋諸国の軍事介入が破局的結末を迎えた理由を問いつめる。

【講師プロフィール】1948 年アルジェリア生まれのフランス人。歴史アグレジェ(高等教
育教授有資格者)、国立行政学院(ENA)卒。元フランス国防省高官, 国立行政学院やパ
リ政治学院で長年にわたり教鞭をとる。国際紛争の現場での体験を踏まえ, 冷戦終結後に
出現した「カオスのメカニズム」を解明し, 一般向けに平易に語る論考で知られる。著作
は3つに分類できる。
⑴戦闘に加わる兵士たちの運命を論じた『天国へのガイドブック』。イラクで戦死したアメ
リカ兵の行く先は,キリスト教の天国か,それともイスラム教の地獄か。政策決定をする
政治家たちの性癖を論じる, 政界で生き残るためのガイドブック『とにかく何も決断しな
いでいること』など。
⑵イラク戦争とその後の,アメリカに代表される対外戦略を論じたもの。La Fabrication
de l’ennemi『敵を捏造する,良心にしたがって殺すことを可能にするもの』(嶋崎正樹訳、
風行社、2016 年)
⑶ほかに小説2点。誘拐の現場における誘拐者たちと官吏たちの化かし合い, すれ違いを
描いたもの。および, 情報の信憑性に問題だらけのCIAの情報活動の内幕を暴露するもの。

【司会】細川 哲士(立教大学文学部名誉教授)【通訳】嶋崎 正樹(通訳, 翻訳家)

申し込み不要, 入場無料

【主催】立教大学文学部フランス文学専修

【問い合せ先】文学部事務1 課フランス文学専修担当 TEL 03-3985-3392

ピエール・コネサ氏の来日は人文社会系セミナー講師招聘プログラムで実現したもので,
ほかに2件の講演会・セミナーがあります。

・10 月18 日(火)18 時30 分 日仏会館1 階ホール(同時通訳付き)
「民主主義国は敵をいかにつくるか」 討論者 : 西谷 修(立教大学特任教授)
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2016/10/18/18_oct_pierre_conesa/index_ja.php

・10 月20 日(木)18 時 日仏会館5 階501 会議室(逐次通訳付き)
「サウジアラビアの宗教外交とイスラム過激派への支援」
http://www.mfjtokyo.or.jp/mfjtokyo2/ja/events/details/716.html

No comments: