現段階ではまだ詳細は書けないのですが、フランスのある地方大学に勤める友人が、ベルクソンについて話をしに来てはどうかという提案をしてくれました。
正直言って、嬉しい気持ちと不安の両方があります。一方では、もちろん嬉しいに決まっています。友人と言えども、まったく話のできない奴と思われていれば、誘ってくれるはずはないからです。したがってフランス人研究者に伍して対等に扱ってもらえている、という点ではとても喜んでいます。
しかし他方で、不安要素には事欠きません。
たしかに、コロックや研究会(Journée d'étude)など発表者が複数いる場合、あるいは一人で話す場合でも、知り合いのたくさんいるゼミなどで発表するなどの経験は私にもあります。しかし、知り合いがほとんどいないところに乗り込んで行って、私が唯一の「ゲスト」として一人で延々としゃべり、質疑応答に答えねばならないという状況ははじめてです。
しかも発表・質疑応答(もちろん仏語)含めて2時間半!これは未だ博論も仕上げていないような若造にはかなり荷が重い。これまでに呼ばれた講演者のリストを見ていると、はっきり言って場違い、お門違いもいいところ、という感じです(笑)。
また、「哲学と経済学」を主題とするゼミに呼んでくれているので、「ベルクソンにおける経済学の扱い」といった感じのテーマで話すことになっているのですが、これまた門外漢もいいところ。これも気を重くしている大きな要因です。
しかし、そろそろ次のステージにチャレンジするいい機会です。与えられた機会を確実にものにして、次のチャンスにつなげていきたいと思っています。
こういう私的なことを書くことには正直躊躇いがないわけではありません。しかし、私の友人たち、とりわけ私より若い友人たちの参考になればと願っています。
そろそろお客さん的、物見遊山留学生的な立場を脱却しなければなりません。
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