Sunday, September 28, 2008

時間の特異化

秋の気配がする。秋祭りの太鼓が響いている。

最近悪い意味で仕事漬けの日々が続いている。悪い意味でというのは、どこかで研究に埋没する時間帯をつくらねばと思いつつ、それが出来ずに事務作業・家事・育児すべてが均質化してしまっている、ということだ。

研究に埋没するということは、事務作業・家事・育児を軽んじるということでは必ずしもない。そうではなく、研究が生の一側面としてのみ意味をもつなら、その他のできるかぎり多くの側面同様、それを特異な時間として経験するということだ。

家事や育児はおろか、事務作業にさえも特異な時間を見出すこと。口先で講壇哲学を批判する講壇哲学者は山のようにいる。ニーチェ研究者という矛盾。ドゥルーズ学者という矛盾。それが矛盾でなくなる唯一の可能性、それがそれぞれの時間の特異化だ。

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