Tuesday, March 15, 2016

3/17 書評コロキウム《駒込武著 『世界史のなかの台湾植民地支配 ―台南長老教中学校からの視座』(岩波書店、2015)をめぐって》@東京外大

下記の催しの告知をいただきました。ご興味おありの方は是非どうぞ。

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このたびは皆さんに、明後日3月17日木曜日に東京外国語大学にておこなわれる
書評コロキウム《駒込武著 『世界史のなかの台湾植民地支配
―台南長老教中学校からの視座』(岩波書店、2015)をめぐって》
についてのご案内をお送りいたします。

以下、このご案内の転送をご依頼をくださり、当日の司会をつとめられる
東京外国語大学の米谷匡史さんのお言葉を
ほぼそのままの形でお借りして、
この合評会の内容をご紹介させていただくことをお許しください。

駒込さんの前著『植民地帝国日本の文化統合』(岩波書店、1996年)は、
植民地と帝国が連関しあう「植民地帝国」の歴史を分析する枠組を提示し、
大きな影響を与えた重要な本でしたが、
今回の合評会であつかうのは、それ以来約20年間の研究成果をまとめた新著
『世界史のなかの台湾植民地支配―台南長老教中学校からの視座』です。

この本は、大英帝国と日本帝国という2つの帝国が、
対立をはらみながら交錯する「帝国のはざま」として、
植民地台湾がおかれた歴史的文脈を描きだす大著です。

台南長老教中学校というミッション・スクールに注目しながら、
「帝国のはざま」で台湾人の自治的空間をめざす試みとその挫折、
植民地帝国全体を巻き込む全体主義の圧力を、
台湾、朝鮮、奄美、日本内地を相互連関させる視座で描いています

著者ご本人である駒込武さんをお迎えし、
戸邉秀明さん、三原芳秋さん、水谷智さん、清水美里さんという
豪華な4人のコメントで、じっくりと議論します。

駒込さんの新著は、1万5000円(+税)と高価で、とても分厚い本ですから、
事前に購入してじっくり読んでくるのはやや敷居が高いですが、
合評会当日には、内容の概要と目次も配布し、
議論を追っていけるように配慮してくださるそうです。

植民地研究/帝国史研究の現在の水準を確認し、
議論を深めるための大事な機会になります。

ご関心をお持ちのかたは、以下の詳細をご覧のうえ、
ぜひご参加ください。

(WINC運営委員会)

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書評コロキウム : 駒込武著 『世界史のなかの台湾植民地支配
 ―台南長老教中学校からの視座』(岩波書店、2015)をめぐっ

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 会場: 東京外国語大学・海外事情研究所 (研究講義棟・427室)
 
  日時: 2016年3月17日(木) 14:00~18:00

 コメンテーター: 戸邉秀明(東京経済大学) 
          三原芳秋(一橋大学)
          水谷智(同志社大学)
          清水美里(日本学術振興会特別研究員、
                 東京外国語大学・早稲田大学非常勤講師)

 リプライ: 駒込武(京都大学)

 司会: 米谷匡史(東京外国語大学)

主催:

科研「批判的地域主義に向けた地域研究のダイアレクテイック」(代表:小川英 文)

同志社植民地研究会

東京外国語大学・海外事情研究所

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