フランス現代思想の共同体論集の第1巻がついに刊行になりました。私も加わらせていただいております。
これまでのこの手の論集とは一味違い、フランス現代思想をどのように「応用」できるのか、具体的に実践してみようという大変意欲的な論集です。
果たしてその試みは成功しているか否か。フランス現代思想をファッションとして消費するのでもなく、また、ファッションとして毛嫌いするのでもなく――最先端をいかに早く身にまとうかという点では、現象学であれ、分析哲学であれ、科学哲学であれ、その浮薄さは同じことです。ただ、見かけが違うだけです。自らが「様々なる意匠」の一つであるかもしれないという自覚や恐れを毫も持つことなく、厳密な学であることを信じて疑わないのは、先を争って現代思想の最先端を翻訳・紹介し、自らがその”神の代理人”ないし”真理の配達夫”たろうとするのと同じく、無邪気な健全さなのです――、ぜひ手に取って確かめてみてください。
書肆心水さんのアカウントのフェイスブックとツイッターに刊行予告が上がっているそうです。
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どうぞよろしくお願い申し上げます。
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