2022年6月17日に愛知医科大学精神科学講座の兼本浩祐先生からいただいた私信で、拙著第Ⅰ部の論点を指摘していただき、感謝に堪えません。読解のよすがになることを願い、兼本先生のお許しを得て、ここに掲載させていただきます。
まだ、試論の辺りまでしか読んでいないのですが、むちゃくちゃおもしろいです。
ベルクソンの問題は本当に自分の問題なのだということが目からうろこのように感得されて、ともかく途中経過の感想を書きたくなりました。精神医学は、数えることと、数えられてできあがった数との間で揺れる学問だと思います。今は、圧倒的にできあがった数の方に重心が置かれ、数を数える方へのまなざしは「反時代的」なのですが、人間というものが、数を数えなければ人の形を保てないものであることは間違いないことだとしても、数が生まれてくるその現場への関心がなくなってしまうことは少なくとも精神医学にとっては致命的なのだと改めて思いました。
No comments:
Post a Comment