Saturday, April 05, 2008

的確な挑戦

6月にブラジルで行われるベルクソン・シンポジウムに正式に招待されることになった。9月にパリで行われる生命倫理のシンポジウムは迷った末、辞退することにした。

前者は、自分の研究スタイルが国際的に認められるよう引き続き挑戦を続けていくため、承諾した。後者は、錚々たるビッグネームが並ぶ日本人参加者に混じって挑戦してみたいという願望もなくはなかったのだが、いろいろ考えてやめることにした。

当たり前の話だが、何でも挑戦してみればいいというものでもない。今年はすでに発表を6本(日本語3つ、フランス語3つ)抱えている。そのうち、本来の専門であるベルクソン研究から恐る恐る足を踏み出した発表が3つ(大学論2つ、結婚論1つ)もある。生命倫理についても発表のネタはあったのだが、それを満足いくほど熟成させる時間がない、と判断したのである。

挑戦するなら、的確な挑戦をしなければならない――すでにしてオーバーワークという声もあるけれど…。大切なのは、自分の置かれた状況を考え、今の自分に必要な挑戦を課していくこと。



転機の浅野忠信、とは4月3日朝日新聞夕刊の記事。主演の『モンゴル』は、ロシア人監督のもとに13カ国のスタッフとキャストが結集した、ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作であるらしい。

《セリフはすべてモンゴル語。激しい乗馬アクションもある。「今までの自分だったら断っていた」

ちょうど30代に入り、新たな方向性を模索する時期だった。「自分がいた場所に、別の若い人たちがいる。これまでのやり方は通用しない。ここは挑戦すべきだろう、と」

多言語が飛び交う現場は想像以上に過酷だった。生傷は絶えず、宿では水の出の悪いシャワーに泣かされた。モンゴル人スタッフから「お前がハーン?イメージが違う」ときついダメ出しも受けた。

「外国人が戦国武将をやるようなものだから、文句が出るのは覚悟の上。できないことより、何ができるかを考えていた。不安を乗り越え、自信をもらえた現場でした」》

No comments: