自分で自分を追い込んでいる?わざと苦しい方を選んでいる?そうかもしれない。しかし何にせよ信じた道を進むほかないのではないか。静脈注射とレーザー治療の日々。
苦しいからこんなものしかできません、ではなく、
苦しくてもこんなことまでできます、になれるように。
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岩田稔と原江里菜
19日のヤクルト戦(神宮)は6回4失点。ローテ落ちの危機を感じた。この登板まで中6日。必死で修正した。調整に遠投を加え、フォームの安定を図った。登板前日に行っていた投球練習は2日前に変更。ベテランの下柳が投げるブルペンに足を運び、投球術を盗むことに没頭した。
昨年から時間の使い方が変わった。週1回。全体練習の後に通う場所がある。関大時代に汗を流した大阪市内のジムだった。取り組んだのは股関節の可動域を広げるメニュー。けがに強い体を作ることが目的だった。
先発ローテを任されてからは、ナイターの翌日でも必ず早朝に起床する。“やらされていた練習”は卒業。生活のすべてが野球漬け。自発的に動くことが成長の証だ。
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糖尿病と闘いながら初勝利 プロ3年目の阪神岩田
糖尿病と闘いながらマウンドに上がるプロ野球阪神の岩田稔投手(24)が、29日に京セラドーム大阪で行われた横浜戦で、プロ初勝利を挙げた。プロ3年目の左腕は「めちゃくちゃうれしい」と、お立ち台で笑顔をのぞかせた。
発病したのは大阪桐蔭高の2年生の冬。病院で糖尿病だと聞いても、最初は何の病気だか分からなかったという。「野球はできないな」と覚悟もした。それでも、糖尿病を抱えながら巨人で活躍したビル・ガリクソン投手の存在を知り、続ける勇気をもらった。
今でも1日4度の注射は欠かせない。忘れると血糖値が上がり、体がだるくなる。昨季のキャンプでは球数や動きの制限もあったが、地道なトレーニングで克服。この日も6回108球を投げたが、不安はなくなった。
抑えの藤川投手から受け取ったウイニングボールを「嫁さんに持って帰ります」と言って、ポケットに大事にしまった。多くの人の支えで手にした1勝だった。
2008年03月29日21時27分
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今季はここまでトップ10入りもなく「手応えはあるのに成績が出ない」と悩んでいた。そんな中で励みとなったのが、オフに一緒にトレーニングをした阪神・岩田の存在。1型糖尿病を抱える岩田は3月末に初勝利を挙げるなど活躍。「地道に頑張る姿勢に影響を受けていたし、自分にもできると思えた」と気持ちを新たにした。
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