うちの大学で哲学に目覚めてしまった奇特な学生と月に一二回、哲学の勉強会を続けている。これまでは学生に一人の思想家の概説をさせるということで、ヘーゲル、スピノザ、デカルト、ゼノン(エレアの)と続けてきたのだが、彼が元理学部で、数理的なものに興味があるということで、今度は少し深めようということになった。そこで山川偉也(ひでや 1938-)『ゼノン 四つの逆理』(講談社、1996年)を読むことにした。
私は自分の学生には語学を徹底してやってもらいたいと思っている。いずれ近いうちに
Alexandre Koyré, "Remarques sur les paradoxes de Zénon", in Etudes d'histoire de la pensée philosophique (1961), éd. Gallimard, 1971, pp. 9-35.
も読んでもらおう(彼はまだ一年生なのだ!)。私の亀の歩みに、アキレスが追いつき、追い抜くことを願いつつ…。
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