Saturday, April 02, 2011

知り続けること

私は知識人がどんな問題にでも口出しできるとは思っていません。けれども、この件に関しては、日本の知識人は少しでも知りうる限りのことを知ろうとする「義務」――とても強い意味で――があると思います。

傷つき、心疲れた人々を和ませ、ほっとさせ、気持ちを癒す。それは大切なことでしょう。「感動秘話」によって、「センセーショナルな映像」によって人を動かす(千羽鶴を折り、支援物資を送る)。それは役に立つことかもしれません。

けれども、そういったこととは違う何か――違うというだけで優劣関係はなく、むしろ含みあう関係でしょう――、「知ること」、「知り続けること」、それもまたやはり大切なのだと思います。感性と知覚を伴った知。

偉そうなことを言っても、私自身、再び始まった日本での日々の生活に追いまくられ、何ができているわけでもありません。友人から送られてくる情報に目を通し続けること。本当にごくささやかな、小さすぎる一歩…。




No comments: