以下の記事を読んでいて思ったこと。
1)ヨーロッパの中でも、世界の中でも、研究の力関係は長期的に見て変わりうるということ。
2)若手研究者の中にも「これまで」に対する感謝の念と「これから」に対する希望を持っている人がどんどん現れてくるといいな、ということ。
それには長期的な研究者育成の視野が多くの人々に――研究者たち自身のみならず、文科省、政府、ひいては国民――共有される必要がある。そのためにはまず、人文研究者が学問の魅力を、自らのパフォーマンスにおいて示すしかない。
本を出してもらえることが決まった。後押ししてくれた人々に感謝しつつ、なんとか「ゴール」に結びつけていきたい。
欧州CL日本人初対決は内田の圧勝。シャルケvs.インテル戦に2つの意義。
Number Web 4月15日(金)12時1分配信
(中略)
■欧州のリーグで3番手の地位が、イタリアからドイツへ変わった!?
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたラウールは、こんなことを語っている。
「今夜はみんなにとって歴史的な瞬間になったね。そして、僕はこんな瞬間を味わうためにシャルケに来たんだ!」
シャルケは、クラブの歴史上はじめてベスト4進出を決めた。
次は、マンチェスター・ユナイテッドと戦うことになる。
この準々決勝の結果が意味するのは、ヨーロッパのリーグとして3番手の地位が、イタリアからドイツに代わったということなのかもしれない。
ドイツの盟主バイエルンではなく、1963年から始まったブンデスリーガの歴史の中で一度もチャンピオンになったことがないシャルケが、セリエAの雄インテルを下したことには大きな意味がある。
来季以降に与えられるCLの出場権が、ドイツが3枠から4枠に、イタリアが4枠から3枠になることが決定的となったからだ。
では、日本人にとって、今回の準々決勝は何を意味するのだろうか?
■「これからは僕らが新しい道を作っていく」と長友。
「この結果は受け止めなくてはいけない」としつつ、長友は言葉に力を込めた。
「インテルの一員として、これは僕の大きな経験になると思うので、これから成長は間違いないなと確信しています」
1992年から始まったCLの歴史の中で、ホームで行われた1stレグで敗れながらも、アウェイゲームで逆転勝ちを収めて次のステージへの進出を決めたのは、わずかに2チームしかない。ファンハールが率いていた往年のアヤックスと、決勝トーナメント1回戦でバイエルンを下した今季のインテルだけだ。この試合に敗れたからといって、偉業を成し遂げた長友の名前が色あせることはない。
試合後、インテルの広報が取材を切り上げるようにうながす中、長友は「最後に……」と切り出して、感謝を口にした。
「僕らが日本人対決をこの舞台で出来たのもね、本当にこれまで(先輩の)みなさんが道を作ってくれたから。本当に感謝したい。ただ、これからは、僕らが新しい道を作っていかなきゃいけないので。気合を入れて、頑張ります」
■世界最高の右SBマイコンからユニフォームの交換を頼まれた内田。
対する内田は、試合後にはエトーに「良かったよ」と声をかけられ、ハーフタイムには世界最高の右SBの呼び声高いマイコンに「ユニフォームを交換してくれ」と頼まれたという。喜びを隠さなかった内田は、日本人として初めてベスト4に進んだ感想を求められて冗談まじりにこう語っている。
「(日本のレベルが)上がってきたというか、やれると思うんです。みなさんも、もっとやれるんだっていう記事にしてくれないと(笑)。やっぱり、記者の影響力はすごく強いから。そういうのに乗せられて、選手もどんどん海外に出て、ああやれるんじゃん、って思ってくれば日本のレベルも上がる。海外のレベル高いから、海外に行っても無理だろうって書いたら、選手も行けなくなっちゃう。どうか、ご協力を(笑)」
そう言って内田は、すっと記者たちに頭を下げた。決して挑発的にならないように。
日本サッカーのレベルは確実に上がっている。そう気づかせてくれたのがインテルとシャルケによるCL準々決勝だったのだ。
そんな試合に日本代表の両サイドバックがともに先発フル出場。
試合後には健闘をたたえ合い、ユニフォームを交換した。
(「欧州CL通信」ミムラユウスケ = 文)
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