第4章 妊娠の身体性――フェミニスト現象学の観点から代理出産を考える(齋藤瞳)
第5章 〈リベラリズムの生殖論〉から〈ケア倫理の生殖論〉へ――生殖と男性の関係から考えるケア問題(齋藤圭介)
第6章 「教育」と「ケア」をめぐる相克(丹治恭子)
第8章 死者とケア――ケアにおいて存在しうる死者(小館貴幸)
第11章 ケアの思想と臨床知をつなぐ――自己へのケア/記憶のケアへ(金井淑子)
岡本裕一朗『フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ』、中公新書、2015年1月。
ソーカル事件以後にあらためてフランス現代思想の価値、
ポール・ベニシュー『作家の聖別――フランス・ロマン主義1』(片岡大右+原大地+辻川慶子+古城毅訳)、
詩人の(ただし不安定で決して完全に成就することのない)「
岩野卓司編『他者のトポロジー 人文諸学と他者論の現在』、書肆心水、2014年12月。
冒頭のフロイト論、私も、
ジャン・グロンダン『ポール・リクール』(杉村靖彦訳)、白水社、文庫クセジュ、2014年12月。
かなり宗教的な解釈学の観点からリクール思想の全体像を捉えると
ナタリ・リュカ『セクトの宗教社会学』(伊達聖伸訳)、白水社、文庫クセジュ、2014年12月。
恐るべき大著『ライシテ、道徳、宗教学――もうひとつの19世紀フランス宗教史』(勁草書房、2010年)で2011年の渋クロを受賞したやはり俊英にして畏友の伊達氏は、その後も精力的にライシテ関連の著作を翻訳されてきた。本書で提起されている問い――近代化と合理化を遂げて人権の観念が広く行き渡ったはずの現代社
ジャック・デリダ『哲学への権利』第1巻(西山雄二+立花史+馬場智一訳)、みすず書房、2014年12月。
これまでも分かっていたつもりですが、同じ翻訳者の立場に立ってみると、より切実な実感をもって分かるのですが、本当に翻訳者というのはすごい。ましてデリダを翻訳するなど、独りでは思いもよらないことです(とはいえ、大昔に某書店に出版企画を持ち込んで挫折したこともありましたが・・・)。ともあれ、デリダ哲学教育論・制度論・大学論に関心のある方には(私などの言うまでもなく)必読の一冊です。
原大地(たいち)『マラルメ 不在の懐胎』、慶應義塾大学出版会、2014年6月。
博論Lautréamont : vers l'autre. Etude sur la création et la communication littéraires (L'Harmattan, 2006)で2007年の「渋クロ」を受賞した俊英にして畏友の原氏による第3作。第2作『牧神の午後――マラルメを読もう』(慶應義塾大学教養研究センター選書、2011年)で一般読者に開かれた文体を会得した氏が、今や精妙にコントロールされたゆるやかさとともに、「来るべきポエジーを準備するために」「詩に関する情報を世に引き渡しておく」決意をもって、マラルメの幾つかの詩を読み乾す。
2015年1月に北大シンポの記録を作るにあたって、参考にと以下の三冊をご恵投いただいた。記して感謝する。
北海道大学大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター編『公開シンポジウム記録「安心してケアする・ケアされる社会とは――私たちだれもが体験する老いと介護を考える」』、2014年4月。
北海道大学大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター編『応用倫理――理論と実践の架橋――』vol.7別冊:シンポジウム「触発をする映画――女性映画の批評力」記録、2014年3月。
北海道大学大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター編『応用倫理――理論と実践の架橋――』vol.6別冊:シンポジウム「異性装とパロディ:自己と文化の多様性」記録、2013年3月。
北海道大学大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター編『応用倫理――理論と実践の架橋――』vol.7別冊:シンポジウム「触発をする映画――女性映画の批評力」記録、2014年3月。
北海道大学大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター編『応用倫理――理論と実践の架橋――』vol.6別冊:シンポジウム「異性装とパロディ:自己と文化の多様性」記録、2013年3月。
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