Sunday, June 22, 2014

「自分たちのサッカー」…


「侮れないギリシャの不気味」 サッカーダイジェスト特派としてEURO2004優勝を見届けた元編集長が【証言】

SOCCER DIGEST Web 6月17日(火)17時35分配信

「侮れないギリシャの不気味」 サッカーダイジェスト特派としてEURO2004優勝を見届けた元編集長が【証言】
決して一筋縄ではいかない狡猾なヒールが、ギリシャ代表だ。日本代表は覚悟して立ち向かわなければならないだろう。 (C) Getty Images
ギリシャが10年前に得たような確信を、果たして日本代表は…。
(…)
 欧州のトップクラブで活躍するタレントを多数擁するコートジボワールやコロンビアとは違い、特筆すべきスターが見当たらないギリシャは、もしかするとグループCの対戦相手の中で、最も与しやすいと考えられているのかもしれない。

 だが、サッカーの流行り廃りとは関係のない、それでいて勝利には絶対不可欠な要素──規律、団結心、組織力──を、しっかりと、あるいは日本以上に携えているのがギリシャであると、私は思っている。初戦でコロンビアに完敗を喫したとはいえ、あの一戦だけですべてを判断するのは早計だ。

 果たしてアルベルト・ザッケローニに率いられた日本代表は、ギリシャが10年前に得たような確信を、彼らが呪文のように唱える「自分たちのサッカー」に持ち合わせているのだろうか。苦しい時に立ち返るべきスタイルを手に入れたと、本当に胸を張って言えるのだろうか。互いに負けが許されない状況ではなおさら、そうしたファクターが勝敗に大きく影響を及ぼすような気がしてならない。

(…)文:吉田治良

イライラする横パス


<W杯:日本0-0ギリシャ>◇1次リーグC組◇19日◇ナタル
 今大会たくさんチームを見てきて、日本が一番走っていない。例えばスペースに飛び込んだり、相手を引きつけて味方のためのスペースをつくったり、走れないから、そういう動きができない。横にパスを回すだけで、どんなベテランのチームなんだ、日本は。もうスペインや日本のようなパスサッカーは終わったな。足元でパスを受けるだけのサッカーは通用しない。ボールを支配する時間は長いが、縦に出るスピードがないし、裏も取れない。だからシュートまでいけないし、打てない。10人の相手ですら、楽に守れるから疲れないのだろう。
 そもそもシュートへの意識の低さも問題だ。もう本田にはFKを蹴るなと言いたい。彼は止まったボールしか蹴れないのか。FKを蹴るような選手は、流れの中でだって前方が空いたら必ずシュートを打つはず。岡崎も香川もシュートゼロじゃあ話にならない。
 日本以外のチームがみんな素晴らしく見えるよ。よく走るし、戦う姿勢もある。無我夢中になって得点を取ろうとする。感動するんだ。日本はパス、パス、パス…ってイライラする。「自分たちのサッカー」と言ったって、全然通用していないじゃないか。(日刊スポーツ評論家)
【W杯】ザックジャパンの攻撃はなぜ機能しなかったのか? 決定力不足だけでないギリシャを崩せなかった理由
フットボールチャンネル 6月20日(金)13時26分配信

【W杯】ザックジャパンの攻撃はなぜ機能しなかったのか? 決定力不足だけでないギリシャを崩せなかった理由
今重要なのは、目の前の試合を“いかに勝つか”だ【写真:Getty Images】
改めて問う「自分たちのサッカー」とは?
 大会中多く聞かれた「自分たちのサッカー」という言葉。果たして「自分たちのサッカー」とは何なのか。未だ見えない。だが、それが何かを検証するのは大会後でもいいのではないか。今重要なのは、目の前の試合を“いかに勝つか”だ。

 あれだけエリア内に人が密集していたのだ。中にもっと仕掛ければDFが腕を掴む、足を引っ掛ける、など主審に笛を吹かせる機会ができたかもしれない。拮抗した場面を勝ち抜くための“いやらしさ”がまだまだ足りない。

 ザックジャパンは相手が嫌がることをできていただろうか。ギリシャの得意分野でばかり勝負していては、得点を奪うのは難しい。敵の弱点を突く――攻撃の本質を見失っては、本当の意味で攻撃していたとは言えない。どれだけ押し込もうと無意味だ。

 前半で退いたキャプテンの長谷部誠は、エースFWのミトログルをベンチに追いやり、カツラニスのファウルを誘った(意図的かは不明だが)。賛否は分かれるだろうが、長谷部は勝利のために重要な仕事をした。

 ギリシャから失点する可能性はずっと少なくなった。フェアではないかもしれない。だが、実力で上回る相手に勝つためにはそういった狡猾さも時には必要だ。次なる敵はコロンビア。自分たちのサッカーを発揮できたとして勝てる相手ではないのだ。
植田路生

ギリシャ戦ドローにセルジオ越後氏「“自分たちのサッカー”とはこの程度。日本はどの国よりも未熟」

SOCCER KING 6月20日(金)13時2分配信
 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節、初戦のコートジボワール戦を落とした日本は同じくここまで勝ち点0のギリシャと対戦し、0─0で引き分けた。
 
 コートジボワール戦のスタメンから香川真司と森重真人を替えて臨んだ日本は、堅守速攻スタイルを貫くギリシャに対してボールポゼッションで上回り、さらに相手が1人退場となったことでその攻勢をより強める試合を繰り広げたが、最後までゴールを割ることができなかった。

 この結果、日本がグループを突破するためにはコロンビア戦の勝利が絶対条件。加えてギリシャがコートジボワールに勝つか引き分けなければならない、という絶望的な状況となった。

 試合後、解説者のセルジオ越後氏はサッカーキングの取材で次のように語った。

「これが実力だ。結果は驚きでもなんでもない。今大会の他の試合を見れば一目瞭然だ。日本はどの国よりも未熟で、どの国よりも走っていないし、迫力がない。にも関わらず、一番期待されている国だ。海外組ブランドが喧伝され、選手たちは大スターのように扱われてきた。ヌルい親善試合と、本当のことを言おうとしないメディア。強化よりも興行に気を取られてきた結果、自分たちの実力が実態以上に大きく見えるようになってしまった。しかし、現実は隠せないということだ」

「『自分たちのサッカー』がどうこうというフレーズが騒がれているけど、一つ答えを出すとすれば、今日のこの試合で見せたプレーが、まさに『自分たちのサッカー』だよ。本来の力を出せていないのではなくて、これが世界における我々の本来の力なんだ。そこを見誤っては成長がない。他の試合をよく見てほしい」
 
「グループステージ突破は、限りなく可能性が低い。コロンビアはメンバーを落としても日本より強い。実力で言えば、グループの1位はコロンビアで、2位はコートジボワールが妥当だ。けれど、突破どうこうではなく、とにかく最終戦には勝って帰ってきてほしい。意地と可能性を見せてほしい。このままでは、本当に何もなくなってしまうよ」
SOCCER KING

前ミラン指揮官、ギリシャ戦の本田のプレーは「少しガッカリした」

W杯期間中、『BBC』で解説者を務めているセードルフ氏 [写真]=VI-Images via Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が19日に行われ、グループCでは日本代表とギリシャ代表が対戦。日本はボールを支配し、ギリシャに退場者が出たため、数的優位も得たが、最後まで得点を挙げることはできず、スコアレスドローに終わった。
 イギリスでは同試合を『BBC』で放映。ワールドカップ期間中に同局で解説者を務めている前ミラン指揮官のクラレンス・セードルフ氏が、日本代表FW本田圭佑について言及した。

(…)また、昨シーズン途中から率いたミランで指導をした本田のプレーについては、以下のようにコメントした。

「本田のプレーには少しガッカリした。彼は常に中央でいい位置取りをするが、パスの選択肢を間違えていた。フリーの選手にパスをせず、カットされる場面が目立った。彼は常に相手ゴールから離れた場所でプレーしていたし、日本の攻撃時にも前線にいなかった」

「彼はもう少し速くプレーする必要があるし、私がイタリアで彼の起用に困っていた理由はプレーの遅さだ。彼は昨シーズン終盤に少しプレーが速くなり、やや改善された。だが彼は規律と才能のある選手で、良い左足を持っている」

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