仕事と言えば、やはり自分の研究が一番しっかりしていないといけない。華やかな仕事などは、理想をもった現実主義の「現実」の一部分にすぎない。
・2007年8月:日仏哲学会刊行の『フランス哲学・思想研究』第12号に「ベルクソンと目的論の問題―『創造的進化』百周年を迎えて―」。
・2007年9月:大学紀要に三部作の第二篇。
・2007年9月:日本フランス語フランス文学会刊行の『フランス語フランス文学研究』第91号に「唯心論(スピリチュアリスム)と心霊論(スピリティスム) ―ベルクソン哲学における催眠・テレパシー・心霊研究―」。
今年はこれで大論文一つ、論文6本掲載(日4、仏1、12月ごろに英1)、翻訳(独→仏)1本、檄文一つ。各種応募用に日本語論文を増やすという所期の目的は達したと言える。来年も、少しでも質の高い日本語論文を、2カ月に一本のペースで書き、少なくとも一本は「これぞ」というフランス語論文を書ければ、と思う。
で、論文の内容なのだが、従来の研究の核であるベルクソン研究に加えて、ひとまず三つの軸を持ちたいと考えている。
1)「旅行の哲学」というときわめて軽そうなのだが、実際には"Weltanschauung et perspectivisme"という哲学的な問題体系を裏に秘めている。
2)「結婚の形而上学とその脱構築」。これまた「宗教と聖性」「存在と所有」「fides概念」といった形而上学直球の問題系を現実問題と交錯させて論じたい、という意図がある。
3)「教育の哲学、哲学の教育」。これも長年やりたいと思っていたテーマ。その一部はすでにこのブログでも書き散らかしてきた。
お約束した関係もあるので、まずは3あたりから、研究論文の形で徐々に書いていきたい。
翻訳はお約束したものが幾つかありますが、これは何とかやり遂げたいと思っています。それ以後は、原則的にお引き受けしないと思います。
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