子供が生まれた時、記念に区役所からもらったゴールドクレストが遂に枯れ果て、捨てられてしまった。。私も連れ合いも、植物を育てるのにはとことん不向きな人間である。
赤ん坊を育てていると、対人関係について考えさせられることが多い。別に高尚なことや深遠なことではなく、ごく普通のこと。
袖を通してあげるときは、こちらで袖を折りたたみ、赤ん坊の腕を一気に通してしまう。こちらで全部準備して、相手には最小限の負担、最短の時間しかとらせない。でないと、ぐずってしまう。時間がなく焦っているとき、つい面倒くさくなったとき、袖をそのままに腕を通そうとして失敗する。
子育ては、赤ん坊の理不尽さと親の至らなさの間で揺れ動く。授業・教育でも、事務作業でも、シンポの準備でも(笑)、同じだとつくづく思う。
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日曜は家庭サービスの日。ときどきレディングスを読む。
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我々のベルクソン・プロジェクトもシンポまでは成功した。次は出版の段階である。が、研究者個人の研究書ならともかく、シンポジウムの出版はなかなか難しいのだそうだ。
今回のシンポは内容的にもきわめて充実していたと思うので、なんとか流通に乗る出版にこぎつけられればと思うが、果たしてどうなるか。
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<学位商法>熊大教授が米国の非公認大学「博士号」を公表
8月30日9時1分配信 毎日新聞
熊本大学教育学部の教授が、公的機関から学位として認められていない米国の非公認大学の「博士号(文学)」を、自らの最終学歴・学位として公表していたことが分かった。非公認大学の学位の多くは、数十万~百数十万円を支払うだけで簡単に取得できる「学位商法」として米国などで問題になっている。文部科学省は、海外の非公認大学で取得した学位で採用や昇進を認められた大学教員がいないか、全国1206大学を対象にした実態調査を進めている。
関係者によると、この熊大教授は、大学の教育水準を評価・保証する全米高等教育機関基準認定協議会(CHEA)が、大学として認定していない、米パシフィック・ウエスタン大学(PWU)から学位を取得。独立行政法人・科学技術振興機構の研究者情報サイトには、PWU大学院の博士号を95年に取得と登録し、福祉教育に関する著書(02年)にも経歴欄に博士号を指す「Ph・D」と記載した。教授は佛教大などを経て99年に熊大に移籍したが、現在の同大サイトの研究者情報には「文学修士」のみ記載がある。
取材に対して教授は、同大学広報室を通じ「論文提出などの審査を受けて、学位を受けた。当時は非認定の大学という認識は全くなかった。熊大採用時の履歴には記載していなかった」と回答した。文科省は国内の大学教員の一部が、国際的に無意味な学位を最終学歴に掲げていることを問題視。国内の全大学に、米国などの公的な認定リストに掲載がない機関が授与した学位名称の有無▽採用・昇進審査の判断材料にしたか――などについて回答を求めている。文科省は、こうしたやり方が横行すれば「大学教育の質の維持が危ぶまれ、国際的な信用低下につながる」として、今秋にも調査結果を公表する。【石田宗久】
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