6月1日(金)エラスムスの授業1回目。ゆっくりとベルクソンとレヴィナスの基礎知識を確認しながら、前期レヴィナス(『全体性と無限』まで)の大筋を理解するための鍵が「物質(質料性)」であること、ベルクソンの『創造的進化』と読み合わせると、両者の理解それぞれにとって生産的であることを説明する。1時間くらい延長した。
次回は、後期レヴィナス(『存在の彼方』を中心とする)の大筋を理解するための鍵が「記憶(記憶を絶したもの)」であること、ベルクソンの『二源泉』と読み合わせると、興味深い諸点が出てくることを説明する。その後、ベルクソンとドゥルーズの対比に入る。もっと時間があるといいのだが。。
6月2日(土)学会。朝9時半から会議。10時過ぎからBB研にてnさんのご発表。いつもながら面白いです。 12時まで。その後、大急ぎでご飯を食べ、12時半からk書房のsさんと自著の打ち合わせ。ふだん大学では研究とかけ離れた世界に身を置いているだけに、とても励まされました。どうもありがとうございました。
午後1時。今回は特別ということもあり(後で知ったが、学会50年の歴史でt大での開催は初だったらしい)、挨拶から出席して聴こうと思っていたのだが、当日同時間に同じt大でエラスムスの学生ワークショップがあり、これはこれで、sさんの言うとおりévénement historiqueなので、ぜひ少しでも出てあげねばと2時まで参加。コンパニョンの講演の半分以上を聞き逃してのことなので、学生の皆さん、大目に見てください。
コンパニョンの「フランス文学は役に立つ」、蓮実御大のフロベール講演、そして学会の重鎮の先生方によるフランス文学研究の来し方を語る座談会。
6時から懇親会。8時から二次会。いろいろな方と再会できて楽しかった。まるでいろんな時期の同窓会のようだった。
明けて3日(日)学会二日目。朝10時からWS。バタイユのセクションは2時間に強者5人。多すぎです。まあ、「今の研究は小粒に見える」っていうのはいつの時代も言われることだと思うけどね。でも、そういう叱咤を真正面から受け止めて、前に進んでいくということが大事だと思います。
これが伸びに伸びて、12時35分終了。昼の部は12時50分から開始。ひどいですよ。いつも頭を悩ませるのがどれを聴きに行くか。今回はクンデラ、バルト、レヴィナス、クノー、マンディアルグについてのご発表を聴きました(質問はいつものごとく、発表をよりよく理解できるようにという趣旨でさせていただきました)。
総会、どんなに簡潔にやっていっても、長すぎます。どうしたらいいんでしょうか…。
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