Tuesday, October 30, 2012

11/3 《「歴史とは何か」から50年--『立ちすくむ歴史』を読む》

WINC参加者のみなさ ん。

来る113日土曜日に次の例会を行なうお知らせをします。
ご連絡から当日まであまり余裕がないことをお許しください。

11月3日は、成田龍一さん、喜安朗さん、岩崎稔さんの三人が論じた
『立ちすくむ歴史』(せりか書房、2012年) をとりあげます。
これは、E.H.カー の有名な『歴史とは何か』の公刊五十周年を機に、
カーの議論を振り返りながら、戦後歴史学の史学史的な回顧を行なった一冊で す。
成田さんと岩崎さんはWINCの 参加者にとってはおなじみですが、
喜安朗さんも、本年3月 の『民衆騒乱の歴史人類学』に続いての御登場です。
この本は、著者たちも驚いているようですが、
好調な売れ行きのようです。

提題者としてお二人にお願いしています。
おひとりは、コーネル大学歴史学部の准教授で、
いまは同志社大学の御滞在中の歴史家平野克弥さんが引受けてくださいました。
もうひとりは、独協大学の歴史学者で、『戦時戦後体制論』など、
総力戦体制の研究で知られる雨宮昭一さんが、
「『立ちすくむ歴史』に物申す」という姿勢で駆けつけてくださります。
カーの『歴史とは何か』は、
カーがメモとして残した「改訂版のための註」や
リチャード・エヴァンスによる序論を組み込んだ新版が、
2001年以降には流通し ていますね。
また、ポストモダン史学の立場のケイス・ジェンキンスによっても
『「歴史とは何か」について――カー、エルトンからローティー、ホワイトま で』
1995年にルート リッジから出るなど、ひそかに議論の蓄積がありました。
今回は、そうしたカー論そのものが中心になるわけではありませんが、
それもひとつの背景として、「歴史とは何だろう」というあたりまえの問題につ いて、
あえて率直に討議する場としたいと考えています。
『立ちすくむ歴史』は、どこでも簡単に手に入ります。
ぜひご一読のうえ、参加してください。

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《「歴史とは何か」から50年--『立ちすくむ歴史』を読む》

■日時 11月3日(土) 14時から

■場所 東京外国語大学 研究講義棟四階427(海外事情研究所)

※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3-11-1」です。

  西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分

  あるいは、京王線 飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、

  「東京外国語大学前」下車です。    

東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。
 です。

■課題:   喜安朗、成田龍一、岩崎稔『立ちすくむ歴史』 (せりか書房,2012

■提題者:  平野克弥さん(コーネル大学歴史学部)

       雨宮昭一さん(独協大学)

■リプライ:喜安朗さん(歴史家)
      成田 龍一さん(日本女子大学)
      岩崎 稔さん(東京外国語大学)

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お誘い合わせのうえ、

ぜひ足をお運びください。

          (WINC運営委員会)

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