Thursday, October 18, 2012

【クリップ】 山中教授、若手研究者の窮状訴える

山中教授「研究支援者雇用の仕組みを」

TBS系(JNN) 10月18日(木)14時9分配信
ノーベル医学生理学賞に選ばれた京都大学の山中伸弥教授が、内閣府の科学技術政策に関する会議に出席し、「研究支援者を適正に雇用できる仕組みが必要だ」と訴えました。

 「クリエーティブな研究環境、研究施設の構築と、研究支援者を適正に雇用できるメカニズムをぜひお願いしたい」(京都大学 山中伸弥教授)

 前原科学技術政策担当大臣ほか有識者が参加した会議で、山中教授は、「研究者は芸術家に近く、よりクリエーティブな研究をするため、研究者を支える技術者や事務員などの支援者を適正に雇用できる仕組みが必要だ」と訴えました。

 これに対し、前原大臣は「国としても検討し、いい回答が出せるよう努力したい」と応えました。(18日13:22)
最終更新:10月18日(木)19時50分
TBS News i
 

山中教授、若手研究者の窮状訴える

TBS系(JNN) 10月18日(木)21時20分配信

 ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった山中伸弥教授が前原科学技術担当大臣らを相手に講演を行いました。これまで民主党政権の事業仕分けなどで懸念を表明していましたが、18日も日本の若手研究者の窮状を訴えました。

 内閣府の科学技術政策に関する会議に出席したのは、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった山中伸弥教授です。

 「今年3月に京都マラソンを走りました。山中先生、マラソンより研究頑張ってくださいと言われまして・・・」(京都大学 山中伸弥教授)

 研究資金を集める目的で走ったマラソンの話題から切り出した山中教授。前原科学技術政策担当大臣や有識者議員を前に講演を行ったのは、日本の研究環境の改善を訴えるためでした。

 「研究者の支援体制、研究者そのものの社会的地位の違い。アメリカにいると、なぜかハッピーなのに、日本に帰ると何となしにつらい」(京都大学 山中伸弥教授)
 かつて、100万円から200万円単位の科学研究費の補助金を受けて、iPS細胞の研究を細々とスタートさせた山中教授。研究が花開いた背景には2003年から5年間あまりにわたって、年間5000万円の研究費用の援助を受けたことが大きかったのです。

 「世界一になる理由は何があるのでしょうか。2位じゃダメなんでしょうか」(蓮舫 参院議員 2009年11月)

 科学技術予算の削減や見直しが相次いだ3年前の事業仕分けでは、日本の科学技術の行く末に懸念を示しました。

 「たくさんの研究者を支援して、はじめていくつかが成果となる。どれが成果になるかは、誰にも分かりません。それが科学です。今後、5年後10年後の日本は、どうなってしまうんだと心を痛めています」(京都大学 山中伸弥教授 特許会見2009年11月)

 文部科学省によりますと、基礎科学を支える理学分野の博士課程の大学院生の数が、ここ数年、落ち込んでいるといいます。研究者として将来を不安視している若者が増えていることが、要因の1つになっています。

 前原大臣らの前で講演した山中教授は、「長期にわたる基礎研究が継続できる仕組みが必要だ」とする一方で、「研究者自身が厳しい競争にさらされるべきだ」と話します。

 「私も当然コンペティション(競争)にさらされるべきだし、昔、すごいことをしたら、永遠に身分が保障されるのは、絶対にやめるべき」(京都大学 山中伸弥教授)

 さらに、「研究者を支える技術者や事務員などの支援者の雇用環境を改善した方がよい」と指摘しました。

 「研究者がコンペティション(競争)に負けたら、下で頑張った人もクビになる。研究支援者は育たない。研究支援者を適正に雇用できるメカニズムを今後、お願いしたい」(京都大学 山中伸弥教授)

 それに対し前原大臣は・・・
 「当たるか当たらないかの研究をしている人はいっぱいいて、そういうベースがあるからこそ、ノーベル賞もたくさん出るし、しっかりとした、いい回答が出せるように努力したい」(前原誠司科技政策相)
(18日16:22)
最終更新:10月18日(木)21時40分
TBS News i

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