Monday, November 05, 2012

11/9 《「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク》

2012年11月9日金曜日18時より、
東京外大にて開催される企画

《「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク》

についてのご案内をさしあげます。


亀井文夫が1957年に制作した、放射能の脅威をめぐる

科学ドキュメンタリー『世界は恐怖する』の上映後、

第五福竜丸展示館学芸員をつとめていらっしゃる

安田和也さんと、

SOSHIREN女(わたし)のからだから/DPI女性障害者ネットワークの

米津知子さんによる

「核」と「戦後史」、「障害」、「出生」をめぐるさまざまな問題についての

トーク・イベントがおこなわれる予定です。


開催日時は、11月9日金曜日18時より21時まで、

会場は、東京外国語大学多磨キャンパスの

研究講義棟1階 115教室です。


詳細は以下の通りです。

****以下、転送文です****************************

【企画のご案内】
「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク

1957年、映画監督の亀井文夫は科学ドキュメンタリー映画『世界は恐怖する』を
制作します。
核実験が繰り返され、3年前に起こった第五福竜丸事件の記憶が生々しく残る時
代に製作されたこの映画は、当時最先端の実験の場にカメラを持ち込み、
放射能が生命に与える脅威を、仮借なくとらえています。
一方、映画の中には、広島・長崎の原爆投下後に誕生した「異常児」が登場します。
「放射能の影響で障害児が生まれる。だから原子力は怖い、反対する」という
言説は、核・原子力に反対する昨年の福島第一原子力発電所の人災以降も、
しばしば耳にするものです。
しかし、障害すなわち不幸を運命付けるものでしょうか。
生命の価値付けは、放射能に限定される問題ではなく、
新型出生前診断の開発が報じられる昨今に連なる問題です。
反原子力か推進か、多様な生命の祝福か抑制か、
二者択一を迫る議論から一歩踏み出し、
わたしたちを「恐怖」に導くものが何であるか、
この映画を今あらためて見ることを通して、
探っていきましょう。
上映後は、核と戦後史、障害、出生にまつわる課題に長らく取り組んできた、
おふたりのトークゲストとともに、さまざまな角度からこの問題に迫り、
ご一緒に考えていきたいと思います。みなさんのご来場をお待ちしています。

トークゲスト(五十音順・敬称略)
 安田和也(第五福竜丸展示館学芸員)
 米津知子(SOSHIREN女(わたし)のからだから/DPI女性障害者ネットワーク)
司会
 真下弥生(ルーテル学院大学・東京神学大学非常勤講師/ふくふく)

上映作品
『世界は恐怖する』
(1957年、日本ドキュメントフィルム/三映社、79分、モノクロ)

監督・亀井文夫(1908-1987)
福島県相馬郡原ノ町(現・南相馬市)に生まれる。文化学院在学中、
ソヴィエト連邦に留学して映画を学び、帰国後、PLC(後の東宝映画)に入社。
1935年より監督として映画製作を開始。戦時中は治安維持法による逮捕・投獄を
経験する。
戦後は独立プロダクションを興して映画作りを継続し、社会の不正義に目を向け
た数多くのドキュメンタリーを製作した。
『生きていてよかった』(1954)、『鳩ははばたく』(1958)等、原水爆に関す
る作品も多い。

日時 2012年11月9日(金) 18時~21時
会場 東京外国語大学多磨キャンパス 研究講義棟1階115教室
 西武多摩川線「多磨」駅下車 徒歩5分
交通案内:http://www.tufs.ac.jp/access/
キャンパスマップ:http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html

*最寄りの多磨駅から会場の建物の間の経路には、路肩くらいの高さの段差が
4-5箇所ありますが、
階段はありません。(階段のある地下通路を通る経路もあります。)詳しい経路は、
下記の連絡先までお問い合わせください。
また、会場の建物にはエレベーター・車いす用のトイレがあります。

*視覚・聴覚障害等のある方で、情報保障の必要な方は、下記の連絡先までお問
い合わせください。

お問い合わせ ふくふく fukufuku311@gmail.com
主催 ふくふく http://fukufuku311.blogspot.jp/
協力 東京外国語大学海外事情研究所
この企画は東京外国語大学2012年度学部競争的経費によって運営されます。

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