Sunday, May 08, 2005

大学は出たけれど2005

大学院まで出て博士号も得たけれど、職がない。フランスでも厳しいのは同じであるが、厳しさの度合いが違い、またその意味合いも違う。
博士号は得たけれど「ポスドク」激増で就職難
 博士号を取得したものの、定職に就けない「ポストドクター」(ポスドク)が、2004年度に1万2500人に達したことが、文部科学省が初めて実施した実態調査で明らかになった。
 2003年度は約1万200人で、1年間で約2300人も増えている。
 年齢別では約8%が40歳以上で“高齢化”が進んでいる。大学助手など正規の就職先が見つからず、空席待ちが長引いていると見られる。さらに、社会保険の加入状況から推定すると、常勤研究者並みの待遇のポスドクは半数程度しかいないと見られ、経済的に苦しい状態も裏付けられた。
 政府はこれまで、国内の研究者層を厚くするため、大学院の定員拡大などポスドク量産を推進してきた。しかし、研究職はさほど増えておらず、その弊害が出た形だ。多くは研究職志望で進路が少なく、企業も「視野が狭い」などと採用に消極的で、不安定な身分が問題化している場合が多い。
 ◆ポストドクター=博士号(ドクター)を取得した後、専任の職に就くまでの間、大学などに籍を置いて研究を続ける若手研究者。公募型の研究費を得たり任期付きで給与をもらったりして生活している例が多い。(読売新聞)
- 5月2日18時59分更新http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000306-yom-soci

大学は出たけれど、そこでいったい何を学んだのか。

「銃後」「御真影」知らず 大学生、沖縄戦の日も
 「銃後(じゅうご)」「御真影(ごしんえい)」といった言葉を知っている学生が減り、近代史に関する日付として6月23日を「沖縄戦終結」、9月18日を「柳条湖事件」、12月8日を「太平洋戦争勃発」と正しく記憶している割合も低下していることが、教育史研究者の岩本努さんの調査で分かった。特に加害の歴史については理解不足が目立った。

 岩本さんは「中高校で近代史を十分教えず、マスメディアもあまり取り上げない。中国、韓国で反日運動が高まる中、歴史を正しく知らなければ、本当の意味の友好関係を築くことはできない」と話している。岩本さんの講義を受けている中央大の44人、法政大の79人を対象に4月に調べた。(共同通信) - 5月4日16時41分更新http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050504-00000084-kyodo-soci


学校は出たけれど、そこでいったい何を学んだのか。これは運転士たち個人の問題ではなく、日本人の間で急速に消滅してしまった連帯心の問題である。連帯心の消滅に至る歴史をひもとくことが火急の課題かもしれない。

「仕事気になった」=救助せず出勤の運転士-「指示なかった」と批判・JR西労組
 JR福知山線の脱線した快速電車に乗り合わせたJR西日本の運転士2人が、救助活動せずに出勤していた問題で、27歳の運転士が労働組合の聞き取りに、「現場にいようと思ったが、仕事が気になり、警察の邪魔になるとも思ったので、出勤した」と話していることが4日、分かった。 運転士2人が所属する西日本旅客鉄道労働組合が記者会見し、明らかにした。 同労組は「2人が指弾されても弁解の余地はない」とする一方、「事故現場に残ることを指示しなかった」と同社を批判した。 (時事通信)- 5月4日16時1分更新http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050504-00000817-jij-soci

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