Friday, May 20, 2005

デーゲーム(下)

奥田民生(というかユニコーン)の歌に『デーゲーム』というのがある。少し気だるくもの悲しい歌だが、プロ野球の二軍選手の感じがとてもよく出ている。

個人としての学者の話をするとき、「二軍」の話をしないわけにはいかない。

「悪循環のために、慎重は憶病に映り、強気は雑に映ってしまう。何をやってもすべてが裏目に出た。」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000005-dal-spo

救世主ブラウン 初先発初勝利
 スポットライトへの強い渇望が、1人の助っ人を救世主へと変えた。窮地に追い込まれていた猛虎を救ったのは、5回1失点で初白星をつかんだ阪神・ブラウンの右腕。来日初先発のマウンドは、連敗ストップの歓喜のフィールドと化した。
 「(お立ち台は)信じられないぐらい素晴らしい。これだけのファンに囲まれて自分でも何を言っていたか分からない。もう一度感じてみたい、いい気分だったよ」。五回につかまったものの、きっちりとゲームを作って打線の援護を導いた。勝因を振り返った時、そこには「さぼったりせずに練習できた」という鳴尾浜の日々がある。開幕直前に襲われた風邪の影響でまさかの2軍スタート。ただ、心の支えがあった。
 海を渡る決意を固めたとき、1枚のDVDを手に取った。「好きな映画だからアメリカから持ってきたんだよ。日本に来てからも見てるんだ」。ケビン・コスナー主演の「BULL DURHAM(さよならゲーム)」という野球映画だ。
 「3Aの選手の生き方を描いた映画なんだ。僕も長かったからね」。長いバス移動や人もまばらなスタンド。栄光の日を思いながら過ごす地味な生活。プロ入り7年でメジャーでの登板はわずか4試合、0勝に終わった。映画を眺めながら思い返した日々。ただ、あの時を忘れたくない。辛かったが、そこには夢があった。下積みの苦労を忘れない男だからこそ、この日が待っていた。
 バッグにしまい込んだウイニングボール。“メジャー初勝利”の大切な証しだ。「宝物の一つになるよ。これからも勝っていきたいね」。いつか、こういう日が来ると信じていた。聖地を埋めた虎党のハートを射抜き、マンモスの揺れを肌で感じる。異国で用意されていた晴れ舞台。簡単に手放す気はない。[5月5日 11時0分 更新]http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050505&a=20050505-00000005-dal-spo

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